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こんにちは。レコード店の坂東です。
このところLPジャズの入荷が好調です!
ご好評頂ました先週末の"重量盤・高音質盤特集"&"ジャズ・ヴォーカル特集"に続いて、
今週も金・土と強力な特集の連続開催を畳み掛けますー!!
思わず目を見張る檄DIGGIN'な内容で、個人的にも品出ししていて楽しいです!
なかでもおいしいどころが揃ったオリジナル中心の廃盤特集はコンディションもバッチリで悶絶必至。。!
ドHOTです。是非ご期待下さい。
さてそんな具合にジャズの充実っぷりにスタッフもやや興奮気味の当店ですが、
僕はと言えば、最近新版された文藝別冊のビル・エヴァンス本を夜ごと読みふけっております。
増補新版 ビル・エヴァンス
(文藝別冊/河出書房新社)
なにより本人のインタビュー記事が素晴らしく、その部分のみ何度も読み返しています。
音楽追求に対する真摯なアティチュード、穏やかながらもその確固たる自信がうかがえる語り口が良すぎる。。!
氏が演奏家やタイトルなどの詳細を知らされずに、ピアニストを中心に色々な音源を聴き感想を述べるという、
"ブラインド・フォールド・テスト"の記事も面白いです。 ロックをばっさり切り捨てるあたり最高!
そんなわけでどっぷり私的ビル・エヴァンス・ブームが到来している今日この頃です。
他のピアニストの演奏を聴くほどに、改めてエヴァンスの凄さを思い知らされることも多いです。。
New Jazz Conceptions (RIVERSIDE)
恥ずかしながら最近初めて聴いて衝撃を覚えました。。
蛇行しながら進むドライヴ感とアイデア溢れる独創的なフレージングは、初リーダー作ならではのものかもしれません。
後にジャズのひとつの極地であるインタープレイの手法を確立する以前の演奏ですが、すでにエヴァンス然たる突出したきらめきは随所に感じられます。
一般的にはレニー・トリスターノからの影響が語られる作品ですが、
個人的にはアーマッド・ジャマルに通ずるすき間とタイミングの美学、
平たく言うところの”ビート”であり”HOUSE感”を、他でもないエヴァンスから感じられて、たいへん嬉しく思いました。
後の演奏に比べると音色にやや固さが感じられますが(ピアノのせい?)、補って余りある創造的でとびきりスパイシーな演奏です。
もしもエヴァンスがマイルスのグループに参加していなかったら、このスタイルを洗練させていったのだろうか、、
あるいはもしもジャマルがマイルスの誘いを引き受けていたら、、と、妄想をかき立てます。
なんとも言えないテイストの再発イラストジャケも好きですが、写真ジャケのオリジナル欲しいです。
初リーダー作でこのド渋!
The Second Trio (MILESTONE)
MILESTONEが出したエヴァンスのアルバム2枚をカップリングしたシリーズのもののひとつで、こちらは"Moon Beams"と"How My Heart Sings!"が収録されています。
上記の2作は同時期に録音された演奏をバラード調のものとスイング調のものとに分けて別々の作品として収録した、いわばコンセプト・アルバムです。
その性質上鑑賞にTPOを伴うアルバムですが、この"The Second Trio"では嬉しいことにその2作品の演奏が録音順に収録されています。
曲調にメリハリがついて聴き時を選ぶことなく、また1枚を通して飽きさせず、ずっと自然で聴きやすい曲順になっていると思います。
ラファロの事故死からのカムバック期の録音で、ノっているというよりはしっかりと演奏と向き合っているといった印象のタッチがグッときます。
特に"Moon Beams"収録のバラード曲は、曲順のコントラストがその美しさを一層引き立てているように感じられます。
それにしてもこのシリーズはジャケットがダサい。
You Must Believe In Spring (WARNER)
こちらは逆にアルバム全体が胸を引き締める儚さで満たされた、
そしてその統一感が曇りのない美しさを産み出した奇跡の1枚。
何度聴いてもジャケットから盤を取り出す際にはためらいにも似たある種の緊張があり、
ひとたび針を落とせばこのまま永遠に聴いていたいと思わせる、他に類を見ない魔力を秘めた作品です。
レコードを聴くという行為が神聖なものにすら思える至高の演奏。
研ぎすまされた感性が成し得た、押し寄せるこの問答無用の感動は、ジャンルを超えて音楽が向かうべき到達点のひとつだと思います。
スピリチュアル・ジャズってなんやねん。。
まだ聴いた事のない作品も多々ありますが、エヴァンスのなかで一番好きなアルバムです。
まだ聴いたことのない方には、初めて聴く時間を是非大切にしてほしいです。
"ジャズはWhatではなくHowであり、もしWhat(何か?)であるなら、
それは静的なものであって、けっして成長しないだろう。"
ビル・エヴァンス
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2024-04-19 JBL 4435が2ペア入荷! 京都商品部でメンテナンス後販売予定です。
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2024-04-19 McIntosh管球コントロールアンプの1番人気、C22の良品がメンテナンス完了です。鮮やかで押し出しを感じるマッキンサウンドは永遠に色褪せない魅力です。ウッドケース付き、復刻と見間違うほどのナイスコンディションです!
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2024-04-19 福岡店の新着です。TANNOY ARDENが綺麗に仕上がっているほか、McIntosh MA7200やHARBETH HL MONITOR MK4など入荷しています。ご興味のある方は是非ご連絡ください。
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