こんにちは。レコード店明石です。 皆様はお正月をどう過ごされましたか? 私のお正月は、1日は出勤しましたが、2日の午前中は初詣、夜は大学時代のメンバーで新年会からのカラオケに行ってオールをして、次の日の昼頃にラーメンを食べて解散するという正月早々ハードスケジュールでした。 おかげさまで胃を悪くして痛い目をみて、2016年最悪のスタートだったと思います・・・。 新年会で久しぶりに大学時代の友人や後輩たちに会ったのですが、友人たちに会うと楽器を吹きたくなっちゃいました・・・。 在学中は嫌々楽器を吹いていた時期もありましたが、今思えば朝から夜まで自由に好きなだけ楽器を吹けた環境にいたことはものすごく幸せで恵まれていたんだなあと思いました。 そして、つい最近の休日に母校の吹奏楽部の練習を見に行ってきました。 めちゃくちゃ久しぶりに楽器に息を入れて音を鳴らしてきましたが、まぁ苦しかったうえに変な音しか鳴らなかったのはちょっと辛かったです・・・。 しかし、部活に奮闘する後輩たちの姿を見ていたらやっぱ吹奏楽っていいなあと実感しました。 離れると急に愛おしく見えちゃうんですかね、、私はやっぱり楽器を吹くのが好きで、吹奏楽の響きが大好きです。 レコード店で働き始めてからは弦楽器の入ったオーケストラの演奏ばっかり聴いていて、吹奏楽とは疎遠になりがちでしたが、、皆様にもぜひ吹奏楽の魅力を知ってもらいたいという私の願いを込め、このメルマガで熱くお話しさせて頂きたいと思います!! |
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吹奏楽って、弦楽器群がいるオーケストラとは違ってちょっとライト(軽い)で明るい感じの響き方だなあと思います。 今、吹奏楽はオケの吹奏楽アレンジはもちろん、ジャズやサンバのリズムに乗った曲や、流行りのj-popまで演奏してしまうので、クラシック初心者でも聴きやすいのではと思います。 私が特にアツいなと思うのは、中・高校生の夏の吹奏楽コンクールです。 だいたい夏休みが始まる辺りから地区予選が始まり、県大会、支部大会があり、そして支部大会を勝ち抜いた団体は秋に行われる全国大会に出場できるのです。 県、支部に進むのも非常に大変で、特に名古屋は激戦区と呼ばれるほど団体数も多いのです。 ちなみに、吹奏楽の全国大会に進むのは野球の甲子園に出場するのよりも難しいと言われています。 全国の何千校のうち、この全国大会に出場できるのはほんの一握りですから、そりゃ休む間もなく毎日朝から晩まで血を吐きそうになるくらい練習しちゃいますよね・・・ 私は中学の頃、強豪校と呼ばれていた学校にいたので毎日長時間の練習をしては泣いたり血を吐きそうになったりとかなり青春していました。 |
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全国の吹奏楽部員が憧れる全国大会ですが、現在はなんと名古屋で行われています。 しかし、つい数年前までは吹奏楽の全国大会といえば「普門館」という今や吹奏楽ファンの憧れの地となった会場で行われていました。 この普門館は東京都にあるホールなのですが、2012年に耐震強度不足ということがわかり、2013年には使用できなくなってしまったのです。 それまでは秋に吹奏楽コンクールの全国大会の会場として使用され、「吹奏楽の甲子園」と呼ばれるほど全国の吹奏楽部員たちの憧れの場所でありました。 わたしも(遠い昔ですが)一度だけこの普門館で演奏したことがあるのですが、ステージに立った瞬間、泣きそうになりました。 普門館特有の黒い床のステージからの景色は今まで見てきたどのコンサートホールよりも綺麗に見えたのを覚えています。 |
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この吹奏楽コンクールでは吹奏楽連盟から指定された5つの課題曲のうち1曲と自由曲を演奏し、審査員による公平な審査をし、「金賞」「銀賞」「銅賞」で表彰されます。 さらに「金賞」の中からさらに次の大会へ進める団体が選ばれるので、金賞になったから次へ進めるというわけではないのです・・・ 金賞だったけど次へ進めなかった・・・というのを「ダメ金」と呼ぶのですが、この「ダメ金」の悔しさが半端ないんですよねえ・・・ そんな青春を味わえる吹奏楽部員、本当に尊いなあと思います。 というか羨ましいです・・・ 中学から吹奏楽を始め、大学卒業までずっと吹奏楽をやっていたのですが、その数年間のうちで最も記憶に残った吹奏楽の曲をご紹介します。 |
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アルフレッド・リード:カーテン・アップ! 演奏会の幕開けにふさわしい、まさに「カーテンアップ!」というような華やかな曲です。 個人的には吹奏楽といえばリードの曲というイメージです。 このリードさんは吹奏楽の曲をたくさん書いており、どれも演奏会でよく演奏されるものばかりです。 高校生の時に所属していた一般バンドの定期演奏会で演奏したのですが、当時のわたしは演奏者として本当に未熟で、せっかく楽しい曲なのに全然吹けなくて曲の大半を楽器を構えたまま座ってるだけみたいな時間を過ごした残念な記憶しかありません・・・(笑) |
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クロード・トーマス・スミス:華麗なる舞曲 ぜひ、聴いてもらいたいなあという一言につきる曲なのですが、、 確かに「華麗」なのですがとにかく全パートが全力疾走するかのような曲で、それはそれは音符の量の多いこと!吹き終わった後にはスポーツをした後のような疲れがどっとくる恐ろしい曲でした・・・ |
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フィリップ・スパーク:宇宙の音楽 吹奏楽コンクールでも演奏されることのあるこの曲ですが、曲の難易度がかなり高い、そう、とても難しい曲です。 もう、本当に本当に本当に難しくて全然吹けず、大学の教授に何度怒られたことか・・・ 練習してたら指がつったり、唇が切れて吹き口に血がついたりと痛い思い出もあるのですが、何よりずっとずっと吹いてみたかった憧れの曲でもあったので初めて音出しをした時は涙がちょっと出たのを覚えています。 曲冒頭は、宇宙誕生の瞬間には時間や熱量、重力等が全くなかったということを表しているホルンソロから始まり、やがて時間が生まれ宇宙が広がり爆発が起きる・・・というストーリーがあるのです。 どのパートも爆発的に難しかったのですが、逆に自分が吹いてる楽器はここまでやれるのか、ということも知れて、本当に音楽に限界はないなと実感した曲です。 |
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中学から大学までの間で演奏した曲の数は何百曲とあって、自分がダメダメだった思い出のつまった曲、自分を成長させてくれた曲、などなど 嫌いだった曲も、今思えばどれもこれも愛おしい曲ばかりです。 吹奏楽は(もちろんですが)管楽器が活躍し、管楽器1本1本の響きを楽しめるので、管楽器が好き!という方はぜひ手を出していただきたい世界です。 吹奏楽オリジナルの曲は他にもたくさんあります。 最近のものだとCDだったり、動画サイトでしか聴けなかったりするのですが、ぜひこの機会に吹奏楽の響きを体感してみてください。 |