こんにちは、レコード店の尾本です。 2016年も残りわずか。 そんな時期となりますと、今年の音楽に関する出来事、色々と思い出します。 僕にとっては大好きなロック・ポップ・スターだったデヴィッド・ボウイとプリンスの訃報は、とても大きな衝撃でした。また、ボブ・ディランのノーベル文学賞の話題やローリング・ストーンズの11年ぶりの新作リリースなど、話題にあがるそのアーティストの商品を求めるお客様も来店されますし、また、話題となる音楽ドキュメンタリーや伝記的音楽映画の公開時には、映画を観てきてというお客様も多かったです。 もともと映画好きな僕なので、タイムリーにお客様が求めるレコードの接客のためにも、話題の音楽映画は観に行こうと足を運ぶようにしていますが、今年はジャンルも様々に、大物メジャーな作品からマニアックなものまで、例年より音楽映画の公開が多かった年のように感じます。 |
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(画像・上左から)デヴィッド・ボウイ追悼上映として公開された『デヴィッド・ボウイ・イズ』からはじまり、ザ・ビートルズの46年ぶりの公式ドキュメンタリー映画『EIGHT DAYS A WEEK-The Touring Years』、27歳でこの世を去った歌姫エイミー・ワインハウスの生涯を描いた『AMY』。ジャニス・ジョプリン『ジャニス:リトル・ガール・ブルー』に、パンクバンドとして初メジャーデビューをしたザ・ダムドの記録『地獄に堕ちた野郎ども』、黒人音楽レーベル“モータウン”の黄金期を陰で支えたレコーディング・バンド“ファンク・ブラザース”の音楽ドキュメンタリー『永遠のモータウン』。U2、マドンナなど音楽業界内側の敏腕プロモーター、アーサー・フォーゲルに着目した『ショービズ界の帝王』。ルー・リードの妻・ローリー・アンダーソン監督による、夫ルー・リードと愛犬ロラベルとの日々と別れのドキュメンタリー『ハート・オブ・ドッグ』…などなどなどと、ピックアップしたら止まりませんし、観てない、観たい作品もまだまだありまして、早くソフト化を待ち望んでいます。 そんな数々の今年の映画から、僕から観て・聴いてほしい「映画と音楽」をご紹介します。 |
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まずは、ここ最近観て、今あらためて音楽も楽しんでいます、チェット・ベイカーの映画... 『ブルーに生まれついて BORN TO BE BLUE』 物語の中心は、50年代全盛期ではなく、70年代、ドラッグが原因で活動できない生活からカムバックを目指す時期。 正直、忠実にチェット・ベイカーの半生を描いた自伝的な映画でもなく、チェット・ベイカーをモデルにしたドラマ映画という感じではありますが、チェット・ベイカーを演じるイーサン・ホークは、自身の声で歌い、演じる姿には、拍手を送りたいほど感動です。 そして観賞後は、チェット・ベイカーの作品に聴きふれたくなる作品です。 |
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チェット・ベイカー(Chet Baker、本名Chesney Henry Baker Jr.、1929年12月23日 - 1988年5月13日)は、ウエストコースト・ジャズの代表的トランペット奏者であり、ヴォーカリストでもあります。トランペットの実力はチャーリー・パーカーにも認められ、また、中性的なヴォーカルも人気があり、その歌い方にジョアン・ジルベルトが影響され、ボサノヴァ誕生の一因となったと言われています。(wikipedia参照抜粋) 『ブルーに生まれついて』観賞後にやっぱり聴きたくなる作品は、歌手としての魅力がたっぷり楽しめる1956年の名盤『チェット・ベイカー・シングス』。クールでもあり、また暖かみもありと感じる彼の歌声は、春夏秋冬を聞き手の気分で感じられる歌声と僕は思います。 そして映画タイトルでもあり、物語ラストでの彼の選択、決断の答えとしてステージで歌われる曲"Born To Be Blue"は、1965年作品『Baby Breeze』に収録されてます。 |
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そして今年の音楽映画の中で、一番の僕のオススメ... 『シング・ストリート 未来へのうた』 80年代のブリティッシュ・ミュージックに夢中の若者たちが、憧れの年上女性の気を惹くために始めた「バンドやろうぜ!」って感じの青春映画。 当時の音楽やファッション、MTV世代のPVなど、"80年代あるあるネタ"がたっぷり楽しめます。物語もバンド活動と共に同時に起こる家族や友達関係のことなど色々とありますが、運命を切り開く瞬間のラストシーンでは、すっきりと清々しい感動が待っています。 サントラ作品は、デュラン・デュラン、ザ・キュアー、ザ・クラッシュ、ザ・ジャム、a-ha、ホール&オーツなど、80年代の英・米国ヒット・パレードたっぷりの中に、映画でのバンド曲も収録されてて、80年代曲の美味しいとこ取りな楽曲が、意外と名曲揃いです。 来年はじめには、ソフト化されますので、興味がわいた方はぜひぜひ。 |
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そして、年末・年始にかけて公開の気になる話題の音楽映画がまだまだあります。 ☆1970年代後半の5年間完全に姿を消したマイルス・デイビスにスポットを当てた『MILES AHEAD』。 ☆90年代イギリスの伝説的ロック・バンド「オアシス」のドキュメンタリー『オアシス:スーパーソニック』 ☆リバイバル上映として、デヴィッド・ボウイが初主演を務めた1976年公開の『地球に落ちて来た男』 ☆伝説のパンクロッカー、シド・ヴィシャスと恋人ナンシー・スパンゲンの最期の日々に迫る『SAD VACATION ラストデイズ・オブ・シド&ナンシー』 |
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以上ですが、いかがでしょうか。ここで紹介した映画ひとつでも観ていただき、またその音楽を楽しんでいただけたのなら、うれしく思います。 また、店頭でもお探しのレコード・CDなどありましたら、ご案内できればと思いますので、気軽に声をおかけください。 |
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レコード店、店頭での年内最終セールは、23日(金・祝)より開催! |
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さて、レコード店では年末も年始も休まず、みなさまが楽しめる商品をご用意いたしております。 23日(金・祝)より、年内最終セールのダブル企画 1.「レコード掘出し市 ALL300円」 洋楽・邦楽のLP&EPあわせて1,000枚以上大放出! 2.「CDクラシック500円コーナー総入替」 すべて新入荷商品で300枚以上の大放出! また、会員割引適応の商品なので、さらにお買い得となります。 そして年明けには、毎年新春恒例、お楽しみ福袋も。 詳しくは、レコード店の最新情報ページでお知らせします。 ↓↓↓↓↓ http://www.hifido.co.jp/magazine/2f_sale/161202/index.html |