80年代発表のアルバムは、6作品。中でも5作目にあたる、今からちょうど30年前に発表された『ヨシュア・トゥリー』は、世界各国チャート1位を獲得したU2を聴くには外せない代表作。当時は、世界的なカルチャーの流行とも言えるほど話題となっていた憶えがあります。 ”静と動”を感じるコントラストの深い、U2サウンドが完成された作品です。骨太なベース&ドラムと絡む、ギターリストのジ・エッジ(The Edge)による独自の演奏が魅力を感じます。アルバム1曲目に流れる「Where the Streets Have No Name」は、U2の数ある曲の中でも一番と言われる大定番曲。U2サウンドを表す1曲なら、この曲でしょうね。全体的にブルース、カントリー、ゴスペルなどのルーツ・ミュージックを感じる渋めな作品と思うのですが、その中でもポップで聴きやすい「With or Without You」「 I Still Haven't Found What I'm Looking for」という2大ヒット曲もありました。