今週皆様にご紹介させていただきますのは、ただ今当店地下に鎮座致します,GAS ( Great American Sound )のアンプを軸としたシステム。プリにTHALIA、パワーにはその名もAMPZILLAのムスコ、SON OF AMPZILLAの濃いタッグです。ハイ・パワー、 70年代アメリカン・マッチョなサウンド・スタイルで押しまくり、洗練という言葉は無縁。ひたすら濃いサウンドが熱風のようにスピーカーから吹き出してくるではありませんか。特にジャズ、そしてアナログには音楽ジャンルを問わず最高のマッチング。プレイヤーを選ばず分厚いド迫力サウンドを響かせてくれる優れもの。スピーカーには同じくUS出身のミドル級3way、KLIPSCH/CORNWALLをチョイス。CORNWALLはクラシック向きのイメージがありますが、TANNOYとJBLの中間のような持ち味には正直感動を覚えます。ヴィンテージ臭ムンムン。アナログ中心で音の解像度よりも、深みや厚みを重視されている方には是非オススメです。見た目以上のいい仕事します。 では本日は何を試聴してみましょうか。え〜、「ブルートレイン日本海/青森→大阪1,023.5キロ 15時間24分の旅路」を迷わずチョイス。コル「トレイン」ではございません。電車です。これは70年代後半の寝台列車ブームにあやかってリリースされた究極の実録モノ。ホームの発着音から車内の音がひたすら入っているだけです。が、こういったソフトでこそ、本来単なる電気信号しかないものをいかに音楽的色付けをして耳に響かせられるか?というハードの実力が測れると思ってみたのですが。 はい、聴いてみましょう。え?何ですかこれ?シュゴ−、プシュー、ジリリrrrrってこれフロイドの狂気ですか?お茶にみかんはいかがですか?あ、秋田に着いたみたいです。もう寝ろとか車掌に言われたし。あたかも自分が車内にいるような、まるでタイム・スリップついでにワープしたみたいです。これは・・・アラン・パーソンズもびっくりのフィールド・レコーディングの鑑ですね、たまげたなぁ・ しかし凄まじいまでの臨場感、そして奥行きと当時の空気の匂いまで感じさせてくれるアナログの魔力には参りました。ダメだ、完全に最新AVシステムを超えている!情緒の洪水とセピア色の音像が僕を襲う!誰か助けて!!