スーパーバンドとは、9年前の来日公演に行ったが残念ながら今年の3月の来日公演はいくことが出来なかったAC/DCの事でした。前回に続き数々の名盤がレコーディングされたナッソーのコンパスポイント・スタジオで録音されたアルバムを紹介します。今回彼らのキャリアの中でも世界総売り上げは4200万枚を超えバンド・グループとしては世界で最も売れたアルバム[BACK IN BLACK]をアナログディスクで聴いてみました。北米や欧州でのコンサートツアーは発売数時間であっという間に完売となるなど日本では人気の高さが実感出来ない彼らですが(実際にギャランティの問題でこれまで何度も来日公演が流れた歴史があります)実際にライヴを体験するとそのすごさに圧倒されます。年齢を感じさせないハイエナジーなパフォーマンスはさまざまジャンルのアーティストたちにリスペクトされ後続のバンドからは常に模範的存在として崇められています。今回聴いてみた[BACK IN BLACK]アルバムは彼らのアルバムの中でも代表的な1枚でタイトル曲をはじめライヴでの代表曲を収録しています。
AC/DC / BACK IN BLACK
バンド最大の危機であったヴォーカリストのボン・スコットの死を乗り越えて製作されたロック史上に残る名盤です。数々のミュージシャンが墓場に持っていきたいアルバムの一枚として取り上げていてたりと喪に服された漆黒のアルバムジャケットは未だにインパクトがあります。タイトルナンバーの[Back In Black ]、オープニングナンバーの[Hells Bells]やスリリングな[Shoot To Thrill]など数々の代表曲が収録されています。音楽的にはタテノリのリフを主体としたロックンロールでメロディーが美しいというわけではないですが一緒に口ずさめるノリの良さが売りでまさにロックアンセムというべき内容のアルバムです。
HARBETH/HL COMPACT
ハッキリ言ってクラシック音楽を思いっきり聴きたいスピーカーですが LP時代のロックを聴いてもいい味で聴かせてくれます。[BACK IN BLACK]アルバムではアンガス&マルコム兄弟のユニークなギターサウンドを充分にエネルギー感を損なわず聴かせてくれ'80年代の模範となったマット・ランジのプロデュースの数々の仕掛けも余すことなく堪能させてくれます。フィル・ラッドのビックなドラムサウンドの肝でもあるスネア・ドラムの微妙なエコーの処理もニュアンス豊かにきかせてくれ 今となっては素朴なウッディーなエンクロージュアーの造りもギターのボディー材を思わさせ和ませてくれます。
KENWOOD/KP-9010
英国システムといいながらいきなり国産プレーヤーでごめんなさい。しかし、手元にあるプレーヤーの中で最も信頼できるモデルであるので今回のシステムに入れてみました。ダイレクトドライブ方式のレコードプレーヤーの中ではリリース当時から現在まで評価の高く未だに多くの方に支持されているモデルであります。現に[BACK IN BLACK]アルバムでのハードロックのエネルギー感たっぷりのサウンドを躍動感たっぷりに聴かせてくれました。ブライアン・ジョーンズのヒステリックなボーカルさえ音がつぶれたりせず自然な声を聴かせるなど充分安定度の高いサウンドを聴かせてくれました。