試聴盤はOliviaの「Kiss in the Air」とKIRKELING KULTURVERKSTEDの「30YEARS'FIDELITY」です。 アコーステックな弦の響きとチャーミングなボーカルが魅力の前者と、静寂の中にボーカルを始め様々な楽器が立体的に乱舞するきわめて優秀な録音を誇る後者をどのように演奏してくれるか、期待しながら試聴開始です。
Oliviaの「Kiss in the Air」の1曲目The roseから、チャーミングなボーカルとつま弾く指先の動きが解るくらい質感の高いギターの音色に魅了されてしまいました。ボーカルに清潔感を感じますが、きつさを全く感じさせないところはツイーターの能力の高さからくるものだと感じました。 ラストのKiss meまで癒されっぱなしで、くつろぎながらもフレッシュな気持ちで聴く事が出来き、大満足な試聴結果という感じです。
片やKIRKELING KULTURVERKSTEDの「30YEARS'FIDELITY」のアルバムは北欧ノルウェー独特の言語と旋律に戸惑いを感じつつも、マットで伸びやかなボーカルの質感と非常に空間の広さを感じさせる録音の質の高さに感心させられるものでした。特に9曲目のDILELOL-SLEEP,MY CHILDなど空間に充満する低域の包容感の中に浮かび上がるボーカルの妖しい質感が見事に再現されていたと思います。ラストのADAGIO FROM CONCERTO DI ARANJUEZの弦のゆったりとした旋律にホッと気持ちが落ち着かされて、聴き応え十分の一時でした。