ハイファイ堂メールマガジンをご覧のみなさま、こんにちは。 秋葉原店の北村です。 3月も第2週、今回のメルマガは、「お金をかけずに音質をケアできる5つの小ワザ」をご紹介します。 それでは早速いってみましょう。 |
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●電源の極性を合わせる |
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隣の写真は一般的な壁コンセント。 このコンセントにプラグを挿して電気をとる訳ですが、実は左右2つの穴に違いがあるのをご存知でしょうか。 写真をじっくり見てください。 |
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おわかりいただけただろうか・・・。 写真をよく見ると、左穴の方が縦に長いのが分かると思います。 この長い方が「コールド(アース)」、右の短い方が「ホット(活線)」となっています。 この極性に、挿しこむプラグの向きを合わせる事で音質が良くなるオーディオ機器があります。 |
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ご存じの通りプラグはどちら向きに挿しても使用できますが、よく見るとプラグの方にもマーキングがあるのが分かります。 隣の写真では左端に▽マークがありますが、そちらがアース側となります。 この▽マークの側をコンセントのアース側に合わせて接続するのが、推奨された接続方法となります。 |
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この極性表記はケーブルによって白線だったり○マークだったり、中には表記が無かったりとまちまちですが、表記がある物は極性を合わせた方が性能的に有利だという説もあります。 オーディオ用電源ケーブルの中には、隣の写真の様に非常に分かり易い表記のモデルもあります。 「…極性、合わせろよな!」と無言で圧迫されているような気すらする。 |
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我が家で実際に聴き比べた印象では、プレーヤーやプリアンプよりも、パワーアンプの方が、違いがよく分かりました。使用機器や環境にもよるのでしょうが、消費電力が大きいからそれが関係しているのか? ちなみに違いが全然分からない機器もありましたが、試した中ではサブウーファーが一番効果的でした。極性を合わせた方が音の厚みがしっかりしていて安定感が出ました。 コンセントの向きを合わせるだけなので費用¥0。それだけでこの違いが獲得できるのだから、今すぐコンセントのつなぎ方をチェックする価値はありそうです。 |
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●ケーブル剥き直し |
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スピーカーケーブルの剥きだした先端部分は経年で劣化します。何年も放置しているならば、今すぐ状態を確認して下さい。音質が劣化している可能性があります。 隣の写真は経年で劣化したスピーカーケーブルの先端部分。酸化で色は黒ずみ、撚りの毛先もバラバラ。お世辞にも、いい音が出そうな感じには見えないですね。 汚れで信号の伝送能力も悪化している事でしょう。 |
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隣の写真は、劣化した先端部分を切り落とし、丁寧に剥き直したところ。 見違えるように綺麗になりました。一見して電線部分の色艶が違う。撚りも整っています。 これなら良い音が出そうです。 |
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ケーブルカット専用の工具もありますが、気をつければカッターやハサミでも作業は可能。これなら費用¥0で出来ますね。 音質的には雑味が無くなり、高音域の鮮度が向上する印象。先端がボロボロであればある程、剥き直しの効果が実感できると思います。 ちなみにYラグやバナナプラグを装着していても、劣化は進行します。年に一回くらいは、ケーブルの状態を確認した方が良いかと思います。 |
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●ケーブルの向きをそろえる |
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普段、何の気なしに接続しているケーブル類。特にRCAケーブルやスピーカーケーブルは両端が同じ形状なので、どちらの方向でも接続できます。 でも、これらのケーブルにも方向性が指示されているものがあります。 隣の写真を御覧ください。一見しただけでは気づかないかもしれませんが… |
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目を近づけてよ〜く見ると「→」の矢印マークがあります。 この矢印の方向に向かって信号が流れるかたちに接続するよう、メーカーが推奨しているのです。 ケーブル内部撚り線の巻き方やらが関係しているそうですが、メーカーが推奨するという事は、その方が有利という事に外ならない。 |
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方向指示の表記がない物は、ケーブルに印字してあるメーカー名や型番などを参考に、文字の流れる方向に合わせると良いでしょう。 実際にケーブルの方向を正しく、または逆にしてみても、正直違いは聴き取れませんでしたが、少なくともステレオ左右でチグハグにはならないようにしましょう。 ケーブルの向きを合わせるだけなので費用¥0。これだけで少しでも音質が向上するなら、儲けものです。 |
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●ガリ取り |
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オーディオ機器のツマミやスイッチを動かした時に、「ガサガサ」とノイズが混じることがありませんか? これは通称「ガリ」といって、接点の汚れや酸化による接触不良で起こり、こうしたガリのノイズが出ることがあります。特に普段動かしていない(使っていない)スイッチなどでよく発生します。 もちろん接触不良なので音質にもよろしくありません。ではどうするか? |
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重度なひどいガリはメンテナンスに出さないと直らないですが、軽度のガリならば自分でも直せる可能性があります。 やり方はとっても簡単。 「ガリの出るツマミやスイッチを何回も動かす」これだけです。 |
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接点が何度も触れ合うことで汚れ部分が磨かれ、綺麗になるのです。軽度のガリならばこれでスッキリする事もあります。 接点が綺麗になるので通電が良くなり、本来の音質が復活するかも。 また、日頃からツマミやスイッチを動かす習慣をつけておけば、費用¥0で出来るガリ発生予防対策にもなります。お試しあれ。 |
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●サランネットを外す |
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意外と効果があるのがこのサラン外し。 特に、小型スピーカーをひかえめな音量で鳴らす時にはオススメ。 よく考えてみれば、サランネットは薄い生地とはいえスピーカーユニットの前を塞いでいるのですから、音に影響が無い訳がない。 大型スピーカーやホーンなど強烈なパワーを持ったスピーカーなら体感的にそれほどの差は感じませんが、小型スピーカーではハッとするほど違いが出る経験が何回もありました。 |
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サランネットを外すと特に高域の聴こえ方に影響があるように感じます。 音質的には、クリアなイメージが若干ですが増すケースがあるようです。 サランネットを外すだけなので勿論、費用¥0。 |
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しかし中には、サランネットを装着した状態で音が調整されているモデルや、サランネットの骨組みにディフューザー機能を持たせている設計の物もあるので、比較してみる必要があります。 雑誌などで見る録音スタジオの写真では、背景に写っているスピーカーはだいたいサランネットが付いていないですが、これは音質に気を使っての事なのかしら?気になるところです…。 ちなみに私自身はというと、スピーカーを鳴らす時はいつもサランネットを外して聴いています。 |
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★おまけ |
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・・・それでもまだ音質に納得がいかない? それなら最終手段はこれしかない。 まねき猫で招福! 幸福パワーで音質アップ!? <<<< 違う! >>>> 猫が持っている棒の先端に注目・・・。 |
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実はこれ「耳かき」です。 |
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テレビの画質が悪くなってきたと思ったら、実は自分のメガネが汚れていただけだった、という話を聞いたことがありますが、それの音版といったところでしょうか。まさに盲点。 耳掃除など、忙しい日常の中では忘れがちですが、自分の体を大事にするというのはとても重要な事です。特にオーディオ趣味の人間なら尚更。 日ごろから耳を大切にしていれば、聴こえなかった音が聴こえてくるかもしれませんよ!? |
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以上、音質の変化は微々たるものかと思いますが、知っているのと知らないとでは他よりちょっと差がつく小ワザをご紹介致しました(費用がかからないというのも重要!)。 これだけで音質が変わるのかと思うような細かい事でも、スピーカーから流れる音は確かに変化します。 改めて、オーディオ機器の繊細さに驚きますね。 それでは、今回はこの辺で失礼致します。みなさまのご来店を心よりお待ちしております。 ハイファイ堂秋葉原店 北村 ●ハイファイ堂秋葉原店:〒101-0021 東京都千代田区外神田5-3-12清和ビル1階、3階 TEL (03)5818-4751 |