開演時間が近づくとあっと言う間に客席は満席になりました。大坂氏の女性ファン8割、カップル・グループ1割、親父グルービーなど1割と言う感じです。お茶目な口調が笑いを誘う田中氏のMC。スターティングは”It could happen to you”。大坂氏の秀逸なブラッシュワークからsax →p→ b ソロ演奏に繋ぐ。田中氏のピアノは高揚ぎみに頬を揺らしながら力強くてなかなか楽しい演奏。押し進めるドラムスのキックはGreat。次はビートルズの”Yesterday”と違うよ。”Yesterdays" sがつくんよと紹介“夜は千の目を持つ”ラテン調のカッティングが良い。ど迫力と華麗さを併せ持つ。ハイハットのプシッーという切れ技が私のお気に入り。洒落た渋さを表現する田中氏の演奏と大坂氏の掛け合いも実に楽しい。がんがん弾きまくる田中氏のロング・ソロからドラムスヘ。残像が出るほどの激しいスティック捌きの中にも決め技がそこここに表現され、淀みなく奏でるメロディーに思わず心の中で「お〜!」と叫びながら身を乗り出す。燻し銀のピアノ演奏から入る“オールド・フォークス”はバラード曲。1ステージ最後は皆が鼓舞し合うグルーブ感。特にドラムスとピアノの阿吽の呼吸に感動。
セカンドステージはおじ様グループの応援も乗ってまいります。ブルース好きの私にはたまらん”I thought about you “ 歌心、スパイスを効かせたブルージーで小粋なピアノ演奏に酔いしれていると「おやじ〜!」という掛け声が後ろの席から飛んできた。ピアノの弦をつま弾く田中氏と大坂氏のドラムスとの歯車がぴたっと噛み合う瞬間は最高。ユニークな表情が憎めない石田氏のベースと太い音色とズズッー具合が良い鈴木氏のサックスもgood。”Up jump Spring”ではインタープレーの素晴らしさはいうまでもないが、大坂氏のブラシの妙技に魅了。”My one and only love”の歌心ある田中氏のプレーには脱帽。これも盛り上がりました。最後の曲に入る時にはすでに11時を20分過ぎている。終電に間に合わない女性客が席を発って行く。常に優しい表情で演奏される田中氏のジャズエッセンスを受け、グルーブの醍醐味を醸し出すLive。演奏者と観客が一体化する瞬間を味わえた愉しく素晴らしいパフォーマンスであった。暫く忘れていた晴れやかな気分に浸りながらSt.Jamesを後にした。