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cappuccinoのちょっとおすすめ第15弾 2007.3.17(土)Jazz Club St. James 温暖化現象で比較的暖かい日が続いておりましたが、この夜は春まだ遠しという寒〜い一日でした。大阪、難波・千日前の道頓堀にありますSt.JamesはJazz Club の老舗的存在。是非、St. Jamesを訪れたいという友だちと一緒にライヴに足を運び大人のジャズを堪能してきました。。オーナー兼ハウスピアニストの田中武久氏のバースデー・スペシャル・ライヴ・2Daysには東京からバリトン・サックス奏者の原田忠幸氏、一昨年、インタビューをさせて頂いた大坂昌彦氏が来阪。ベースは上山崎初美氏。 |
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田中氏とは1年ぶりの再会でした。相変わらずダンディーな井出達です。開演1時間前に来店した私に気遣って頂いたのか、カウンター前の隅っこのテーブル席でウィスキーの入ったグラスを手にした田中氏が「まぁ、お掛け」とお声がけくださったので、緊張しながらもポツポツと質問を交えてお話をさせて頂きました。私ごとで恐縮なのですが、これまでトップ・クラスでご活躍のジャズ・ミュージシャンの方々の取材をさせて頂きましたが、皆さん大変な努力家で、探究心が高く、幅広い知識の持ち主だと敬服しているcappuccino。そのような人たちのレポートをジャズ・ビギナーが書くという行為に対して色んなご意見を伺うこともあります。大抵はビギナーだからと温かく?接して頂いたり、貴重なご意見も頂くことがあり感謝しておりますが、中には厳しいご意見もありへこむこともあります。という事をお話しますと、ニコニコと笑顔を絶やさない田中氏曰く、「そんなこと言う人おるんか?これも経験やから初めから満足のいくものは書けない。人其々により感じ方が違ってええねん。」言葉の中に潜む優しさが伝わりすごく肩の荷が下りたようでした。洒脱したお人柄に安堵しました。亡きエルビン・ジョーンズ氏から受け継いだLove&Peace精神でこれまでも多くのミュージシャンを激励してこられたのだろうなぁと思いました。 |
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私の素朴な質問に対して田中氏からご回答頂きました事柄を少し箇条書きにして掲載させて頂きます。 1)ジャズ・クラブでの演奏を終えると深夜になります。帰宅されてからはどのように過ごされますか。 *その日の演奏を省みます。すぐには眠りにつけませんので、やはり、昔の古いジャズを30分〜1時間程聴きます。最近のジャズは殆ど聴きません。 2)ジャズ・ミュージシャンの方はお仕事の関係で明け方就寝される印象がありますが。 *ジャズ・ライブは夜のお仕事ですが、昼間のお仕事もありますので、昼・夜逆転の生活でもないです。 2)昼間のお仕事について教えて頂けますか。 *ヤマハなんばセンタ−/ヤマハ堺センタ−にそれぞれ田中武久コ−ス(随時入会)があります。 詳しくは、なんばセンタ−(06-6647-1161)/ 堺センタ−(072-221-6454) *スイスホテル南海にてジャズ・デーでの演奏。 http://www.swissotel-osaka.co.jp/ja/contents/index.html 3)大坂昌彦氏がゲスト出演されていますが、一緒に演奏することに対してどのように思われますか。 *大坂さんは、日本一のジャズ・ドラマーです。そのような人と一緒に演奏できることに大変感謝しています。 田中氏ご自身がジャズ・ピアニストの重鎮なのにこのように思っておられることに驚きました。年齢・性別を超越したジャズ・メンなのだと脱帽しました。 4)昨年のライヴを拝聴した時に田中氏と大坂氏の演奏がピタッと歯車が合う瞬間がすごく気持ち良かったのですが。 *演奏を通して会話してるんですよ。 4)演目はすでに決まっているのですか。 *いいえ、その時の雰囲気で決まる。今晩はバリトン・サックス奏者の原田さんが決めます。 そこへタヒチ帰りの原田氏がお店に入られて来て楽器のスタンバイ。「まだ、少し時間ありますね。飯、食べてきます」と言って出て行かれました。 ベースの上山崎氏も入店され、音合わせをされていました。ステージのライトにベースの先が当たりライトの位置が動いたのを見逃さずにいた田中氏が「はっちゃん、ライト動いたで」と優しく伝えておられました。そうこうしていると、私の友だちが来たので失礼して席に戻りました。友だちと話に花を咲かせていると、ドラマーの大坂さんに再会。あ〜っ、お久しぶりですと少し会話を交わす事ができHappy。かなりシャープなイメージに変身されていました。 |
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田中武久氏のプロフィール: ☆1940年3月15日大阪府豊中市に生まれる。関西大学卒業。 1950年代後半頃、ジョージ・シアリングに刺激され独学でピアノを習得。在学中より潮先郁夫と共に、ライブ活動をした。以後、北野タダオとアロージャズオーケストラと共にクラブ「アロー」にてクインテットを結成。その後、自己のトリオを率いてライブ活動をする。その間、数多くの有名ミュージシャンと、セッションを行う。 1979年「アイ・ハブ・ビーン・ボーン」を発売。 1993年 エルビン・ジョーンズとの共演で、エンヤレコード、クラウンレコードより「ソウルトレーン」を世界発売する。 Jazz Club St.James (大阪・中央区・道頓堀) のオーナープレイヤー |
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St.Jamesが入っているニッコービル界隈は道頓堀という場所柄、賑やかなネオンと人で溢れかえっています。丁度、卒業の時期と重なり多くの若者たちのグループに出くわしました。喧騒から逃れるようにSt.Jamesに一歩足を踏み入れるとシックでレトロな装飾と礼儀正しいスタッフたちが温かく迎え入れてくれます。店内の客層はというと粋な着物姿の女性を含む男女グループ。誰をお目当てに来られているのか分かりませんが、やはり女性客が多いです。ステージに立つジャズ・メンもスーツでバシっと決めて格好いいのですが、酸いも甘いもかみわけた田中氏のSt. Jamesのお客様らしく素敵な男性客もちらほらとお見かけしました。何故かジーンズ姿のお客様はお見かけしなかったような。さ〜、そろそろライヴが始まります。今回はバリトン・サックス奏者の原田氏を少し観察してみました。 |
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”夜は千の目を持つ”でスタート。最初はドラムスの音が少し大きかったのですが、徐々にバランスが良くなりました。バラード曲"My One And Only Love"ではしっとりとバリトン・サックスが歌っていました。ドラムス好きの私はここ1年ほどでピアノ・トリオものも聴けるようになっていましたので以前とは違う鑑賞の仕方ができたのも嬉しい発見。目を閉じて聴き入ると其々の楽器が奏でる音の輪郭が広がり、未知の世界に浮遊しているような気分に浸りました。MC担当の原田氏は演奏しながらも次の演目を考えているらしいのですが、いざ終えてみると何を演奏したかったのだろうと悩まれます。空白の時間内、皆焦りはあると思うのですが表情には出さないで「業務連絡中」とかコメントを入れやっと決まったのが簡単だけれど難しいブルース。 "C ジャム・ブルース"私はブルースが好きなのですごく楽しかったです。時には頬を揺らしながら力強く、時には軽やかに終始にこやかに演奏されている田中氏。以前よりしなやかさがアップし更に腕に磨きをかけた余裕の大坂氏。スパイシーでメリハリをつけるところなどはさすがです。弾力のある音を紡ぐベースの上山崎氏。すごくでかいバリトン・サックスを操る原田氏は全身の力を振り絞り分厚い音色を滑らかにパフォーマンス。その原田氏のMCは飾り気がないがちょっとした気配りもあります。大坂氏のお弟子さんである「高橋進之介君はニューヨークなのか」とか、「東京で大坂氏やTOKUなどと一緒に演奏するともうぐったりするぐらい高度なジャズを演奏している」と紹介されていました。ビジュアルの為にご自分の出番を終えるとステージ前の椅子に腰掛けます。言い訳ではないのですが、これは観客の皆さんに他のメンバーのスティック捌きや指使いを見ていただくように配慮をされているという事です。 なかなかモ・ボな印象の原田氏が次に選んだ演目はNYの仲間内の挨拶である「最近、どう?」という意味で使われるという"What's New"開演前にヘレン・メリルのヴォーカルが流れていたのでこれに決めたようです。そして、"5 Spot After Derk"に続きました。演目の作者はすべてお亡くなりになっていますが、この楽曲はまだご健在のベニー・ゴルソン作。「ブルー・スエット」でカーティス・フラー(tb)、ベニー・ゴルソン(sx)、トミー・フラナガン(p)、ジミー・ギャリソン(b)、アル・ヘイウッド(ds)が参加した有名なアルバムです。最後は田中氏のお茶目なMCで観客の笑いを取り一部を終えました。休憩に入り、田中氏と原田氏はお馴染みさんのテーブル席で談話をされておりました。 時間の関係で2部の途中でおいとましないといけない私たちは2部からは一番後ろの席に移動して"All The Things You Are"を聴いてSt. Jamesを後にしました。今回はレポートのことは忘れてただ気楽にライヴを愉しんでました。田中氏が愉しんでおられるので良い意味でバンドのメンバーや観客に田中氏のオーラが伝わり一体化を醸し出す。名手の卓越した演奏が結集してオリジナル以上の味わいやアドリブに魅了されました。兎に角、楽しいということが一番の贈り物。感謝です。同伴の友だちも大満足。皆さんもお近くにお越しの際にはSt. Jamesへ是非お立ち寄りくださいませ。 St. James HP:http://www7.ocn.ne.jp/~st-james/ |
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