ハイファイ堂メールマガジンをご覧のみなさま、こんにちは。 大丸東京店の北村です。 早いものでもう11月も半ばに差しかかっています。あと一月半ほどで年が変わってしまうなんて、時が経つのは何とも早いものですね。 のんびりしていてはいけないなと思い、少し前に今年の内にやっておきたい事のリストを作ってみました。何とか年内に消化したいものです。みなさまはいかがお過ごしでしょうか。 |
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個人的な事で恐縮ですが、我が家のホームシアターシステムに新たにサブウーファーを追加しました。 今までもサブウーファーは使用していましたが、先日それと同じモデルを入手する事ができたので、サブウーファー2台のスタック再生が実現しました。バランスの調整にかなり苦労しましたが、スタックならではの圧倒的な音圧は感動モノです。また、1台に対しての負担が減り、再生音にも余裕がみられます。 そんなに低音を出してどうするのと言われてしまうとそれまでなのですが、映画再生に於いてLFE(Low Frequency Effect)=低域専用チャンネルは重要ですし、何より私が重低音大好き人間なのでご勘弁ください…。 そんな訳で今回はサブウーファーが大活躍する重低音満載の映画をご紹介します! |
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まずは言わずと知れたSF映画「スターウォーズ」シリーズの第6作目、「スターウォーズ エピソード?/シスの復讐」をご紹介します。 2005年に公開された、スターウォーズシリーズのナンバリングタイトルでは現時点での最新作です。 本作のプロデューサー、リック・マッカラムは「映画の出来の50%はサウンドで決まる」と断言しており、音響面での作り込みは半端ではありません。 |
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本作はシリーズ中でも最もLFEの効果が発揮されています。まず冒頭の戦闘シーンからしていきなりのフルスケール。大型宇宙戦艦が空気を揺るがす低音を伴って登場します。この時点でこの映画の主役はLFEだと確信しましたね。クライマックスの火山の惑星での決戦シーンも圧巻です。 総じてLFEが満載の作品ですが決して単調な表現にならず、低音だけをとっても様々な表情があります。例えば本作では静かなシーンでも僅かにLFEを使用して、場の空気感を演出しているシーンもあります。こういった、迫力一辺倒にならない使い方こそサウンドデザイナーの力量をうかがい知ることができる部分だと思います。 Blu-ray発売中。 |
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次にご紹介するのは2008年公開の「クローバーフィールド/HAKAISHA」。 突如ニューヨークを襲った“何か”により街は壊滅状態に陥り、パニック状態のニューヨークで主人公のサバイバル劇が繰り広げられます。 この“何か”がなんなのかは映画を観てのお楽しみなのですが、タイトルにある「破壊者」の名の通り、自由の女神の頭を吹っ飛ばすなど破壊度はかなりのものです。それに伴う重低音も期待通りのLFE全開サウンド。 |
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劇場公開時には、低音による振動が凄すぎて隣接するスクリーンから苦情が出たという伝説も作ってくれた、重低音映画の鑑とも言える一作です。 LFEの鳴り方としてはやや一本調子な部分もありますが、質よりも量に振り切った重低音の嵐は一聴の価値があるかと思います。 Blu-ray発売中。 |
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お次は2013年公開のSF超大作「パシフィック・リム」です。 日本のロボットアニメに憧れたギレルモ・デル・トロ監督が、“怪獣対巨大ロボット”を実写映像化。 時空の裂け目から出現した凶悪怪獣により世界が危機に陥るが、人類が国や人種を越え、総力を結集させ建造した巨大ロボットで立ち向かう・・・という漫画アニメそのまんまの熱血ストーリーを、ハリウッドの最新3D映像技術と巨額の製作費をかけて映画化したという、好きな人にとっては夢の様な作品。 |
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音の力強さも特筆モノで、戦闘シーンは部屋が縦揺れするような衝撃音の連打! 怪獣を叩きのめす巨大ロボ“イェーガー”の強烈なパンチに乗せて鳴り響く重低音は、心の中に眠る漢の魂をも揺さぶります。 LFEが躍動するこのサウンドはスピーカーユニットの振動量もかなりのもの。ウーファーのエージングにどうぞ。 Blu-ray発売中。 |
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サブウーファーを導入したなら是非とも観ていただきたいのがこの映画、「宇宙戦争」です。 2005年に公開されたスティーブン・スピルバーグ監督作品。地球侵略を目論む宇宙人の侵攻をショッキングな描写で演出したSF作品です。 スピルバーグといえば「E.T.」「未知との遭遇」など、宇宙人との友好的交流を描いた映画が有名ですが本作では打って変わって、侵略者としての宇宙人をテーマにしています。 逃げ惑う人々が殺人光線により一瞬で灰にされたり、川に死体の山が流れてきたりと非情な侵略行為による衝撃的な展開が繰り広げられます。 |
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サウンドも容赦無いです。人類の抵抗などまるで歯がたたない、あまりに一方的な戦争の絶望感がサウンドからも伝わってきます。この映画のLFEは尋常ではないレベルです。数あるサラウンド映画の中でも間違いなくトップクラスに入るLFE効果です。 戦闘マシン“トライポッド”出現シーンの地鳴りのようなサウンドは、床が抜けるんじゃないかと思うような凄まじい低音で、首筋にまでビリビリと振動が伝わってきます。 これには重低音好きの私も、さすがにボリュームを絞ってしまいます…。本作をまともに鳴らしきるには完全防音室が必須ですね。 Blu-ray発売中。 |
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何を隠そう、サブウーファーの追加を決意したのはこの作品を完璧に鳴らしたいが為でした。 最後にご紹介するのは、今年の夏に公開され世界中で大ヒットを記録した「GODZILLA/ゴジラ」です。 シリーズでは実に10年ぶりの新作、ハリウッドでは2回目となるゴジラの映画化です。 核エネルギーを求めて街を破壊する敵怪獣“ムートー”に、我らが怪獣王ゴジラが立ち向かいます。 日本のゴジラシリーズは音響面ではイマイチ迫力に欠ける部分があるのですが、さすがハリウッドのサウンドデザインはレベルが違います。 |
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五臓六腑にしみわたるその重低音は、貧弱なオーディオシステムでは到底太刀打ち出来ない超重量級サウンドです。これでこそ怪獣プロレスにも説得力があるというもの。こんなサウンドは日本映画界ではあと10年経っても聴けないでしょうね。 オススメのシーンは、ゴジラが初登場するハワイでの場面です。ホノルル空港での足ドーンからの咆哮は何度聴いても痺れます…。部屋どころか建物全体が揺れるような音圧に目眩がする、まさに至高の重低音映画。必見です! Blu-rayは来年2月に発売予定。北米盤は現在でも入手可能なので、国内発売が待ちきれない方はチェックしてみてください。 |
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サブウーファーの用途は映画専用と思われがちですが、音楽再生においても役に立ちます。安定感のある低域をベースとした音楽再生は実に心地良いものです。 また、低域再生があまり得意でない小型スピーカーでも、良質のサブウーファーを追加してあげると大型スピーカー顔負けのサウンドに化ける事もありますよ。 もちろんハイファイ堂でもサブウーファーを取り扱っております。入荷数はあまり多くないですが、質の良いモデルもちょくちょく入ってくるので、ぜひホームページをチェックしてみてください。それでは、今回はこの辺で失礼致します。 ハイファイ堂大丸東京店 北村 |