ハイファイ堂メールマガジンをご覧のみなさま、こんにちは。 大丸東京店の北村です。 5月、ゴールデンウィークが過ぎ去ってから、あっという間に一週間が経ちました。連休中はたくさんのお客様にご来店頂きました。ありがとうございました。 すっかり暖かくなり、街では半袖の人も見かけるようになりました。寒すぎず、暑すぎず。梅雨が訪れる前の穏やかな期間、お出かけにはもってこいの気候ですね。みなさまはいかがお過ごしでしょうか。 |
|
東京に新名所が誕生!去る4月17日、新宿は歌舞伎町、コマ劇場跡地にオープンした映画館「TOHOシネマズ新宿」。最新の音響設備を備えた全12スクリーン・総座席数2347席の大型シネマコンプレックスです。 サウンド面では話題のドルビーアトモスは勿論、スクリーン10ではアジア圏初となるIMAX-12.1ch次世代サウンドシステムを採用。上の写真はオープン前の広告。サウンドに対する並々ならぬ力の入れようが伝わってきます。一体どんな音響体験ができるのでしょうか…、早速行ってみました! |
|
場所はJR新宿駅東口から徒歩約5分。 靖国通りを越えて歌舞伎町に入って行くとその建物は見えてきます。 おや、屋根の上に何かが…? |
|
ゴ…、ゴジラがでた!! |
|
ただの映画館では“名所”とは言えませんが、この建物には他には無い絶対的な個性があります。映画館と併設された「ホテルグレイスリー新宿」の8階テラス部分には、何と実物大(!)のゴジラヘッドが設置され来場者をお出迎えしているのです。 こっちへおいでと言わんばかりにビルにかかる手は、さながら招き猫ならぬ「招きゴジラ」か。 その存在感は圧倒的で、通りを行く人々は皆上を見たり写真を撮ったりの人気ぶり。外国人観光客の反応も上々のようで、これ正に東京を…いや、日本を代表する観光スポットの誕生と言っても過言ではないでしょうね。 |
|
この建物には映画館の他にも飲食店やコンビニ等たくさんのテナントが入っています。迷わないように案内板を確認しましょう(写真上)。 お、ここにもゴジラのシルエットが。目指すは3階〜6階の映画館。 |
|
写真はロビーの様子。落ち着いた雰囲気で、ちょっと大人向けな印象。平日の午前でしたがけっこう人が多くてビックリしました。 チケット購入はタッチパネル式の無人発券機で。 |
|
エントランスの横にズラリと並んだロゴが設備の充実度を物語ります(写真上)。 「MediaMation MX4D」の稼働は6月下旬からの予定。これは映画のシーンに連動して座席が動いたり、風、香り、ミストや煙など11種類の特殊効果で映画を文字通り「体感」するアトラクション・タイプのスクリーン。 TOHOシネマズ新宿では、スクリーン10を除く全館に米国Christie社製「ヴィヴ・オーディオ」スピーカーシステムを導入。ライン・アレイ・スピーカー・デザインや、高域にリボン・ドライバーを採用する等のテクノロジーでスイートスポットの拡大を実現したそうです。 スクリーン10のIMAXシアターは特許取得済みIMAXカスタムスピーカーシステム。従来の6.1chから大幅進化した12.1ch構成。 今回のお目当ては国内初導入の「IMAX イマーシブ・サウンド・システム」なので、スクリーン10 IMAXシアターで鑑賞しました。 |
|
隣のアトモスも気になる… |
|
館内の様子は暗くて写真には撮れませんでしたが、巨大なスクリーンを前に、かぶりつきでのめり込むような近距離配置の座席はIMAXシアターならでは。 後方角の位置となるサラウンドL/Rには大きめのサラウンドスピーカーが充てられていました。見るからに頼もしい無骨な業務用デザインがそそります。 従来の6.1chに加え、サイドとオーバーヘッド(天井)にチャンネルを追加したというスペックからして、ドルビーアトモスやDTS:Xに対抗する気満々。 IMAXシアターの音響システムは独自方式。元音源をIMAXシアターに最適化する「IMAXデジタル・リマスタリング・プロセス」を経たサウンドトラックとなりますがさて、肝心のサウンドはどうでしょうか。 |
|
普通の映画館での3D鑑賞は視覚体感的に映像が小さく見える傾向があるのですが、IMAXの巨大スクリーンではそんな心配は無用。IMAXトレーラーではあらゆる方向から音が飛び出し、もはや完全包囲と言っても過言ではないサラウンド感。3D映像と相まって凄い迫力! スピーカーとの距離が物理的に近いせいかもしれませんが、音像はかなり大きめ。自然な音包囲で臨場感を描くドルビーアトモスに対し、こちらは一音入魂のインパクトが強烈。音場の立体感はドルビーアトモスの方に分がある印象ですが、フロントは勿論、サラウンド側からもパンチの効いた音が聴ける独特のサウンドは映画館では珍しいと思います。過去に聴いた事のある、大型スピーカーで組んだ4.1chホームシアターのサウンドを思い出しましたが、そのスケールを10倍位にした印象。視野角を完全に覆う巨大スクリーンとのコンビネーションによるダイナミズムは圧巻の一言。ちょっと荒っぽいけど、このサウンド、嫌いじゃないです。この設備で「パシフィック・リム」なんか観たら最高だろうなぁ。 |
|
ひとつ気になったのが、行ったのがオープンして数日後とまだ間も無い頃だったせいか、ちょっと音が固めだった事。耳にキンキン来るキツめのサウンドが好きな私としては構いませんが、セリフでは「サ行」がややキツめに聴こえました。低域ももうちょっと量感が出てくるとベストかと思います。エージングが進めばまた少し印象が変わってくるでしょうね。 あと、今回鑑賞した作品はおそらくベースが5.1chで制作されていると思われるので、本領発揮はIMAX-12.1ch完全対応のスペックを持った作品が上映されるまでおあずけといったところでしょうか。 今年は「Star Wars: The Force Awakens」、「Jurassic World」、「Avengers: Age of Ultron」、「007 Spectre」ほか超大作が次々と公開予定。どの作品もサウンドの仕上がりを想像しただけでヨダレが出てきそうな、サラウンド・マニアが泣いて喜ぶ垂涎のラインナップ。同一作品のIMAX、ドルビーアトモス比較も捗りそうですし、これは目が離せませんよ! |
|
2015年後半は怒涛の超大作ラッシュ。 お楽しみはこれからだ! |
|
…といった感じで、満腹大満足の映画音響体験でした。IMAXやドルビーアトモス対応劇場は増えているとはいえ、全国レベルで見るとまだまだ数が少ない。近場に無ければちょっと遠出する必要があるし、実は鑑賞料金だって割増価格。少し面倒だがしかし、これでないと体感できない世界が確かにあります。 こんなサウンドを知ってしまうと、普通のスクリーンではもう物足りない。MediaMation MX4Dの解禁も待ち遠しい。最近気になるあの新作映画だって、IMAXでかかるらしい。 テラスから街を眺めるゴジラに「また来るよ」と軽く手を振り、新宿を後にしました。みなさまも是非、迫力のサウンドを体感しに行って下さい。 |
|
|
|
|
|
そうそう、新宿といえば「東京都新宿住宅展示場」にてダイワハウス・ハイファイ堂コラボレーションのレコードコンサートが定期的(隔週)に開催中です。次回開催は5/16(土)。 ハイファイ堂が提案する魅惑のビンテージシステムをセッティング。それをダイワハウスが誇るハイグレード防音室にて思う存分の大音量でお楽しみいただけます。会場は出入り自由ですので、お気軽にご来場下さいませ。 その気になれば、レコードコンサートでビンテージサウンドを賞味後、映画館へ最新の立体音響を体感しに行くなんていう贅沢な一日もできますよ! それでは、今回はこの辺で失礼致します。 ハイファイ堂大丸東京店 北村 ハイファイ堂大丸東京店 〒100-6701 東京都千代田区丸の内1-9-1 大丸東京店10階 TEL 03-6256-0516(直通) 03-3212-8011(代表) |