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レコマ君のジャズレコード独り言 第14回目「ブルーノートレーベルのこと 7回目」
2006年5月12日 レコマ君
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今回は「BLUE NOTE」国内盤のこと その 2
前期東芝が1976年に「LNJ」ナンバーで国内プレスを初めたが、1977年に販売権が”KING(キングレコード)”に移行した。
ブルーノートの国内プレスでキング盤に人気があるのは、やはり、音の違いかと考える。音に関しては個人的趣向があるため、一概に良し悪しを決めつけたくはないが、キング盤は前期東芝盤とは確実に異なる音づくりがされている。「キングの技術陣は会社の指示に従うだけでなく、自分たちの思い入れが強い”こだわり”の音に注力した」というエピソードがある。どちらかと言えば、キング盤は切れのよい、中高域を、重視した音になっている感がある。「LIBERTY」時代の音に、近い感じもするのだが。
キング盤はジャケットも基本的にリバティー時代のジャケットを使用していると思われる。特徴的なレコードとしては「BLUE LIGHTS/KENNY BURRELL VOL−2」がある。オリジナルはピンク色だが、「LIBERTY」時代は青のジャケットで出ている。他にも「LD+3」も「LIBERTY」時代の黒っぽい色のジャケットを使用している。
オリジナルのジャケットのカラー。
左は、BLUE LIGHTS/KENNY BURRELL VOL−1
右が、BLUE LIGHTS/KENNY BURRELL VOL−2
このジャケットのデザインは、ANDY WARHOL によるもの。秀逸!
右が、BLUE LIGHTS/KENNY BURRELL VOL−2のキング盤のジャケット。
VOL-1、2ともに、デザインが変わっている。
LIBERTYのジャケットと同じ色、デザイン、で出来ている。
キングにもいろいろなシリーズがある。キングで最も人気があって、コレクターが捜し求めているのが、「未発表シリーズ」と言われるもの。特にグラント・グリーンのものが最も人気を集めている。音源はマイケル・カスクーナが米国ユナイテッド・アーティスト時代に発掘した未発表テープから起こした「LTシリーズ」のものが主である。♪今週の推薦盤♪でジャケットを紹介する。
さて、キングの最初のシリーズは「ブルーノート不滅の名盤 1800シリーズ」である。「ブルーノート」の発売を記念し、「ブルーノート契約記念特別企画」として発売された。レコードNO.はGXFの3000番代でリリースされた。
「ブルーノート契約記念特別企画」
のシリーズの帯
GXF 3000番代で発売されたもの。
次にシリーズ化されたのが「ブルーノート名盤 150選」で、1500番から4000番までの150枚である。18か、20期に分けて発売したと思われる。1500番代と4000番代とがほぼ半々の割合のようだ。このシリーズのレコードNO.は、GXK の8000番代である。
「ブルーノート名盤 150選」の中には、先の「ブルーノート不滅の名盤 1800シリーズ」のGXF 3000番代のものが、GXK 8000番代で再度リリースされるものがある。言わば再発盤である。コレクター達にとって、やはり、GXF の3000番代の方が価値がある。「ブルートレーン」、「ソング・フォー・マイ・ファーザー」等がそうである。
「ブルーノート名盤 150選」
のシリーズの帯
GXK 8000番代で発売される。
1981年頃になると、帯に「ワニ」の絵柄があるワニシリーズがリリースされる。レコードNO.は「ブルーノート名盤 150選」と同じ、GXK 8000番代、”COLLECTORS'ITEM series" 「ブルーノート秘蔵盤シリーズ」である。
その後、黒帯の「ブルーノート最後の名盤」シリーズがリリースされる。そして、1983年の「特別復刻盤・特製重量レコード」として、15アイテムをオリジナルに近い仕様でリリースする。これを最後にブルーノートの販売権は東芝EMIに移行した。
次回はキングから東芝EMIへの移行期のエピソードについて。
♪今週の推奨盤♪
(キングの「ブルーノート、未発表シリーズ」)
「GOODEN'CORNER / GRAMT GREEN」
「OLEO / GRANT GREEN」
「REMEMBERING / GRANT GREEN」
「CLUBHOUSE / DEXTER GORDON」
「MINOR MOVE / TINA BROOKS」
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