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レコマ君のジャズレコード独り言
第21回目「ブルーノートレーベルのこと 15回目」
2006年6月30日 レコマ君
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今回は「BLUE NOTE」後期レーベルの音について。
「BLUE NOTE」のレコードは他のレーベルより圧倒的に人気がある。国内盤の発売枚数も多く、オリジナルは高価である。しかし、特にオリジナルに関してはサウンド的な好みで差の出るレーベルでもある。単純に表現すると、ブルーノートは「派手な音」、プレステイッジは「渋めの音」、リバーサイドは「ナチュラルの音」、コンポラは「乾いた、西海岸の音」等々となる。
今回はブルーノート後期レーベルの音について考えてみたい。
ブルーノートの12インチ時代を時代別に分けてみよう。
1.「LEXINTON 767」時代、
2.「47 WEST 63 rd」の1500番の前半時代、
3.「47 WEST 63 rd」1500番台の後半から4000番台時代
4.「NEW YORK USA」時代
この分類でブルーノートのサウンドを簡単に表現すると、
1.他レーベルと同様のナチュラルなサウンド。
2.1を継承しているような音
3.ブルーノート独特の少しエコーのきいた”派手さ”の感じられるサウンド
4.3同様のサウンドを引き継ぐ
その後、BLUE NOTEは1966年「LIBERTY」に移り、「UNITED ARTISTS」と変遷する。
「LIBERTY」にも2種類のラベルがあり、2種類の盤がある。通常の青/白のLIBERTYラベルの盤がオリジナルとされるもの。その内で「VANGERDER」の刻印のあるものは、NY時代の盤に類似しており、盤の厚みも、サウンド的にも、NY盤に似ている。
右は、BST 84312の「CHARISMA」で、LIBERTYオリジナル
LIBERTYの青/白ラベル
VANGERDER刻印付きのオリジナル盤
次に例の評判のよくなかった、青/黒のラベル。
これも「VANGERDER」の刻印のあるものは、NY盤に類似するものと、そうでないものとがある。
見分け方としては、NY盤は、最終トラックとラベルの間の無音部の幅が広く、
レコードナンバーが、大きい字体で書かれている。
NY盤に、「LIBERTY」のラベルを貼ったのではないかと思われる程だ。
リバテイーで再発されたアルバムの特徴は無音部が狭く、レコードナンバーの文字も小さく、字体が変わる。「VANGERDER」の刻印もほとんど入っていない。サウンド的にはそれまでの音と異なり、エコーが減少する。STEREOに変わっているものが多い。STEREO盤の音はかなりナチュラルである。
「UNITED ARTISTS」時代になると、ラベル的は3種類出てくる。
白音符ラベルと黒音符ラベル、通常の青/白ラベルである。音符盤では白音符ラベル盤に「VANGERDER」の刻印があるものが多い。「RVG STEREO」の刻印もこの時代が多い。人気は低いのだが、音的には結構メリハリのあるサウンドのものも多い。
音符盤にも青/白ラベル盤にも、材質的に硬めのものと柔らかめの感がある材の盤がある。基本的に前者はメリハリのあるサウンドを維持しており、後者は一般的に「UA盤は…」といわれる少し柔らかい音に聴こえる。(この2つの材質の盤が有ることは、専門家の間でも認識されている。)
ただ、「UNITED ARTISTS」盤は、MONOで、リイッシュしているアルバムが多い。カートリッジによって、特にMONOカートリッジで良い音を再生させることも可能と考える。基本的に、リバテイー時代のような、NY盤に似た形状のものはほとんど無い。
以上のようにその後の「マンハッタン」時代を別にして、「UNITED ARTISTS」盤まで「BLUE NOTE」の雰囲気を持ち続けてきたことは確かだ。
次週は、「マンハッタンレコード」と、キャピトルの「レプリカ盤」について少し書く予定である。
♪今週の推奨盤♪
今週もBLUE NOTE 後期のGOODアルバム、3枚をご紹介します。
BST 84280
「MIDNIGHT CREEPER/LOU DONALDSON
メンバーに、ドナルドソンの他、ブルーミッチエルの参加が、人気盤になっています。
それと、「猫」(ジャズのジャケットに不思議に猫が出てくる)と美人のジャケットが又よいのだ、
BST 84313
「TURNING POINT/LONNIE BMITH
ロニ-リストンスミスのオルガンに、リーモーガン、ジュリアンプリスターの参加で人気盤に。
この時代のGOODアルバム。
BST 84336
「ANOTHER STORY/STANLEY TURRENTINE
ピアノにシダ-ウオルトンを加えて、フアンキーにDIGするタレンタインは、この時代の代表選手。
ブルーノートの前半は、ルードナ、後半は、タレンタインが面白い!
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