レコマ君のジャズレコード独り言 第60回目「IMPULSE」に関して。 2007年3月30日 レコマ君 レコマ君へのお問い合わせはこちらから http://recoma.hp.infoseek.co.jp/ |
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今回から「IMPULSE」レーベルに関して 1回目。 「IMPULSE」レーベルは1960年に設立されて47年になるのだが、その設立にはいろいろ逸話があって、決してすんなりと創立されたものではない。当時、西海岸にあった「ABC PARA」社にいたクリード・テイラーが独立して創立したレーベルだが、当時、「ABC PARA」社のプロデューサーのボブ・シールはクリード・テイラーの独立を阻止すべく、彼の片腕になる有能なスタッフを引き抜く等の工作をする。しかし、結局独立し、「IMPULSE」レーベルを創設する。 |
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「IMPULSE」のジャケットにも表記されているように「THE NEW WAVE OF JAZZ IS ON IMPULSE」 |
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「IMPULSE」のジャケットにも表記されているように「THE NEW WAVE OF JAZZ IS ON IMPULSE」が一貫したポリシーで製作されていく。これは、クリード・テイラーとエンジニアのルディー・バン・ ゲルダーとが共有していたポリシーである。そしてもう一人、プレーヤーのジョン・コルトレーンがいなくては成しえなかった事業といえるだろう。まさに「ジャズの新しい波」を世に送り出した偉業といってよいと考える。 特に「JONE COLTRANE」の最後の7年間の記録をレコーディングし続けたバンゲルダーも、こよなくコルトレーンに敬意と愛情を注ぎ、聴き続けたクリード・テイラーも、いなくては成しえなかった「レーベル」と考える。 |
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この「IMPULSE」レーベルを述べる前に、「JONE COLTRANE」について少し書く。 |
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コルトレーンがジャズのメインストリートに出てくるのは「PRESTIGE」時代からと考える。「MILES DAVIS」のグループに入った時からが本当のスタートといえるだろう。マイルスのメンバーに入ったいきさつは、いろいろな書籍で述べられているので省略させていただくが、当初のマイルスのメンバーとしてのプレーにはまだ、未熟な面が出ていた。 1955年の「MILES」 PRESTIGE 7014 頃から急速の進歩を見せ、1956年の有名なマイルスのマラソンセッションを経たあと、'58頃には進む方向の違いが、2人の決別を決定づける。「スウェーデン」での楽旅の記録に明確にそれが示されている。この時の記録は、「ドラゴン」レーベルから出た、「1960 ライブ イン ストックホルム」だ。このアルバムは後年リリースされるたモノだが2人の決別のセッションが収録されている。 |
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1955年の「MILES」 PRESTIGE 7014 |
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有名な1956年レコーデイングの「マイルスのマラソンセッション」の中の代表的なアルバム「COOKIN'」LP 7094 |
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「1960 ライブ イン ストックホルム」 ドラゴンレーベルから世に出た貴重なアルバム。 |
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この時代、「モード」といわれる「コード進行」にとらわれない奏法が取り入れられ、「コード分解」が多様になり、より複雑な奏法になっていく。これらは後の「フリー」と称されるアバンギャルドなジャズに突入していく。 |
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コルトレーンも'58年の「BAHIA」PRLP 7353 を最後に「PRESTIGE」レーベルを去り、「ATLANTIC」を経て、「IMPULSE」に移籍する。 「ATLANTIC」時代から、ソプラノサックスやフルートも演奏するようになり、より多様なサウンドを求める。ソプラノサックスの演奏で最も素晴らしいのが「MY FAVORITE THINGS」で、「ATLANTIC」にそのタイトルでのアルバムもあるが、その後も度々演奏することになる。この頃からコルトレーンの演奏は、だんだんと長尺ものになる。「IMPULSE」時代になると、延々と吹き続けるコルトレーンが見られる。 |
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「PRESTIGE」でのラストアルバム。「BAHIA」PRLP 7353 |
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「ATLANTIC」レーベルの「MY FAVORITE THINGS」 |
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コルトレーンが「JONE COLTRANE」となるのは「ATLANTIC」時代からだろう。「ATLANTIC」でのファーストアルバムの「ジャイアント ステップ」で高い評価を得るが、それまでの「PRESTIGE」時代はサイドメンの時代と捉えてよいと考える。マイルスの元でもそうであったが、レッド・ガーランドと組んだアルバムでも、ガーランドの延々とつづくイントロをじっと待っている姿がある。「SOUL JUNCTION」PRLP 7181でも、ガーランドの15分近いイントロの後、堰を切ったようにプレイをするコルトレーンには感動を覚える。 |
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「SOUL JUNCTION」PRLP 7181 |
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「ATLANTIC」での第一作目のコルトレーンを高く評価した、「GIANT STEPS」 |
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後の「最高のQUARTETE」といわれるグループの基礎はこの「ATLANTIC」にある。マッコイ・タイナー(ピアノ)エルビン・ジョーンズ(ドラム)の参加はこの時代。ベースのジミー・ギャリソンが参加して不動のカルテットが結成されるのは、「IMPULSE」に入った'61年の「アット ザ ビレッジバンガード」になる。(このときはまだ、レジー・ワークマンがメインだったが、ギャリソンが初参加する。 |
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「IMPULSE」でベースのジミー・ギャリソンが初参加した「AT THE VILLAGE VAGURD」IMPULSE A−10(ステレオはAS-10) |
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このようにして、クリード・テイラーに誘われて「IMPULSE」に移籍する。 次回、この'60〜'61年のところを少し詳しく書きます。 |
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♪今週の推奨盤♪ PRESTIGE時代のCOLTRANEのリーダーアルバム。 この3枚共1958年の録音になる。 |
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「SOUL TRANE」LP 7142 バックはレッド・ガーランドのレギュラートリオ。 ガーランド、チエンバース、テイラーでのカルテットアルバム。 |
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「SETTIN'THE PACE」 LP 7213 上記と同じメンバーのアルバム。 |
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「STANDARD COLTRANE」LP 7243 このアルバムでは、ウイルバー・ハーデンがtpで参加、ドラムがジミー・コブに変わる。 このアルバムまでが、PRESTIGEの黄色ラベルで、この以降は概ねブルーラベルになる。 |
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