レコマ君のジャズレコード独り言 第69回目「PACIFIC JAZZ」に関して。 2007年6月1日 レコマ君 レコマ君へのお問い合わせはこちらから http://recoma.hp.infoseek.co.jp/ |
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「PACIFIC JAZZ」レーベルに関して 1回目 今回から「PACIFIC JAZZ」に関して述べるが、前段としてもう一度「オリジナル」の意味と「定義」に関して整理をしておきたい。 |
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昨今、「ファーストプレス」とか「ファーストオリジナル」等々の表現が使用されているが、「オリジナル」の意味、定義からすると「適格な表現」でないと考えている。 「アーリーエイジ」の頃には生産工場は単数であっただろうが、'50年代中期から以降には複数のプレス工場でレコードが製作されるようになっている。同製作工場においても、複数の「金型」でプレスされるわけで、どれをファーストプレス品とするのか、また、手にしているものがどのプレス品に該当しているのかを判断するのは大変困難なこととなる。このように「オリジナル」を表すものとして、「ファーストプレス」なる表現は的を得ていないものと考える。例えば、「PRESTIGE」において「NYC」がオリジナルのものが、「NJ」のプレス型で1番目にプレスされたものも、「NJ」での「ファーストプレス」となる訳だ。 「スタンパー」に関しても、これら複数工場にプレス用に送られる金型の「管理番号」であり、これによって「オリジナル」が論じられるものではないだろう。「マトリックスNO.」に関しても同様に考えてよいと思う。 |
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以前、「COLUMBIA」レーベルのときに述べたように、「マトリックス」云々でなく、「その時代に製作されたレコード」を表す根拠となる数点の「オリジナルとしてのステイタス」が充足しておれば「オリジナル」と判別されて良いと考える。この「オリジナル」とされる「ステイタス」の項目の認識が大きなファクターなのである。 |
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最も端的な例は「BLUE NOTE」レーベルにおける「R」(レジスターマーク)のことだが、同レーベルがまだ「会社組織」になる前、「BLUE NOTE RECORDS」の時代は当然「R」の表示はしていない。「会社組織」になった時代、「BLUE NOTE RECORDS INC.」になり、商標登録による「R」(レジスターマーク)が付く訳だ。 「BLUE NOTE RECORDS」の時代に生産されたレコードには「R」は付いていないから、「オリジナルは「R」マークが付いていないもの」と定義されるのだ。したがって、「R」の付いたレコードは、「セカンド」以降のレコードである。 ただ、商標登録された後「BLUE NOTE RECORDS INC.」時代にリリースされたレコードは、「R」が付いていてよいわけで、他の「オリジナルとされる条件」が揃っていればよい。 |
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このように一枚のレコードが最初に製作される時代に存在するいろいろな事情を反映した「ことがら」、すなわち「ステイタス」なるものが数点あって、それらの中で特にはずすことの出来ない「ことがら」を最小限充足していれば「オリジナル」と判別してよいものと考える。その中でより希少な「ステイタス」を有しているものは「本物」と認識するのだ。 以上のことより、「ファーストプレス」なるものはプレス工場の数だけあるのだ。したがって「オリジナル」と「ファーストプレス」は同意語ではないのだ。ただ、他のサイト、(オークションサイト等)において、「ファーストプレス」他の表現を使用し「曖昧さ」で「オリジナル」らしく商品説明しているケースが結構ある。 |
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これらの「オリジナル」等々に関しての事柄は文献や資料が整備されていたわけでない。発祥国のアメリカにおいてもそのようなものは無く、「定義」の確立は「日本のコレクター」達の努力によるものなのだ。それも、'85ごろに大量にこれらのレコードが輸入され、比較して、情報交換をし、10年近くの歳月を費やし確立させた「オリジナルの定義」である。「ガクブチ」、「溝」、「Rなし」「フラットディスク」等々の「ステイタス」の事柄は日本から米国に発信された情報で、逆輸出されたものです。当時米国の「オークションリスト」や「セットプライスリスト」等などのコメント欄にに「GAKUBUCHI」などそのまま英語になって記されていたことには失笑した記憶がある。相手はアメリカなので、「何が出てくるか解からない」のだ! 以前にも「BLUE NOTE」の項で述べたが、「BLUE LIGHTS VOL-2 BLP 1597」は47/63の溝無しで「オリジナル」と確定しようとした折に、「両溝あり」のレコードが出てきたことを書きましたが、それでも「溝なしでオリジナル」の認識に変わりは無かったのだ。「溝のあるものもある」で、溝があっただけなのだ。当然、レアなので価格的にはUPするが、どちらも「オリジナル」なのだ。 |
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今回からの「PACIFIC JAZZ」レーベルにおいても同様なことがあり、紛らわしい表現があるが、まだ、「西海岸のレーベル」だけに「東のレーベル」ほどのことはないと考える。「東芝EMI」から「PACIFIC JAZZ 創立40周年」シリーズで、ほぼコンプリートな状態で再発されたことがある。ジャズフアンにとって、まことに「嬉しい」貴重な復刻シリーズだったのだ。 次回は設立から初期の「オリジナル」の「ステイタス」に関して述べる。 |
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♪今週の推奨盤♪ 今回はヨーロッパのボーカル盤 「ユニバーサル・ミュージック」からリイッシュされた、ヨーロッパの歌姫の貴重な復刻アルバムを2枚。 オリジナル仕様での復刻盤。内容も良いですが、音も装丁も良い出来です。 |
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「JAZZ PICTURES / RITA REYS」 オリジナルは「PHILIPS」(オランダ)で、バックはドラムにケニー・クラークを加えたピム・ヤコブトリオ。重量盤での復刻。仕様もオリジナルに忠実に復刻されている。リタ・ライスのアルバムは、他にも「クール・ボイス」「クール・ボイス・VOL2」「マリッジ・オブ・ジャズ」等々この時代でも10枚前後リリースされいる。その中でもベストの1枚。 |
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「WALTZ FOR DEBBY / MONICA ZETTERLUND」 オリジナルはこれも「PHILIPS」(スエーデン) このアルバムの人気の1番の理由はバックにビル・エバンストリオが参加していることか。他に、モニカのアルバムも沢山リリースされているが、現地語でのアルバムも多い。このエバンスとのアルバムが最も人気があり、内容も素晴らしい。重量盤での復刻。 |
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