まず、「BLUE NOTE」のジャケットについて。 「ガクブチジャケット」は1501番から1545番の「WAILING WITH LOU」まである。1546番からは張り合わせの背があるジャケットになる。「背が厚くて太いジャケット」になるのは1587番頃からである。ただこの中でも1516番の「JUTA HIPP VOL-2」のように、「ガクブチジャケット」が、遂に出てこなかったものもある。従って1516番は貼り合わせジャケットがオリジナルと認識される。他にも数枚同様のものがある。
次に「コーティングジャケット」について。 1543番まではコーティングがないジャケットがオリジナル・ジャケット。1544番の「HANK MOBLEY AND HIS ALL STARS」からコーティングが始まる。当時のコーティングは現在のような圧着コーティングではなく、糊で極薄のビニールを貼り付けてあるものをいう。したがって「ガクブチ」で「コーティング」があるジャケットは1545番の「WAILING WITH LOU」のみということになる。
「コーティングジャケット」は4162番(HUSTLIN' / STALEY TURRENTINE)まである。 ただ、この番号までで、コーティングがないものがオリジナルジャケットであるものが規則性なく存在する。人気盤でコーティングがないものに、4139番の「AM I BLUE」、4147番「INVENTIONS AND DIMENSION」や4157番「THE SIDEWINDER」等はコーティングなしのジャケットがオリジナル・ジャケットになる。
もう一つジャケット裏の住所の件がある。 住所は、「LEXINTON 767」から「47 WEST 63 rd NEW YORK 23」、「43 WEST 61st NEW YORK 23」と移っていく。住所が「47 WEST 63 rd NEW YORK 23」のものは、4020番の「GOOD DEAL/THE THREE SOUNDS」まで。このアルバムは次ぎの「43 WEST 61st」の住所の物と両方出てくるがオリジナルは「47 WEST 63 rd」である。したがって、4021番から「43 WEST 61st NEW YORK 23」がオリジナルである。
その後「43 WEST 61st NEW YORK N.Y.10023」、「43 WEST 61st NEW YORK N.Y.10019」 の時代を経て、「LIBERTY/UA」の時代になるとと「LOS ANGELES. CALIFORNIA 90028」と変遷する。この末尾の「23」、「10023」、「10019」は当時の〒番号だった事は以前述べたとおりである。