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レコマ君のジャズレコード独り言
PART-2 第49回目「後期のブルーノートのこと」
2008年12月5日 レコマ君
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「BLUE NOTE」の後期のことについて述べる。
「BLUE NOTE/UNITED ARTISTS」盤の青/白ラベルのこと。
前回まで「UNITED ARTISTS」のブルー・ラベルについて述べてきましたが、今回は「UNITED ARTISTS」の青/白ラベル盤に関して。
「UNITED ARTISTS」の青/白ラベルの「MONO」盤に関して今回述べますが、同品の評価は「オリジナル」のコレクタ−達からは低いものだった。
しかし、レコードを聴くオーディオ・フアンの間では、この「UNITED ARTISTS」のディスクの良さを引き出し、国内盤とその質量の違い、音数の違いを認識されていることが多い。
これは以前にも述べた、国内盤の「マスター・テープ」と、「UNITED ARTISTS」盤の「マスタ−」との「グレードの違い」に起因しているのである。
この「UNITED ARTISTS」の青/白ラベルの「MONO」盤の中に「オリジナル」から数えて2番目となるものが結構ある。いえば、「セカンド盤」と認識できる訳だ。
BLP 1536 MONO盤
「J.R.MONTEROSE」
これも「レキシントン」盤からこのディスクまでリイッシュモノを見ていない。
BLP 1519 MONO盤
「HERBIE NICHOLS TRIO」
これも「UNITED ARTISTS」盤まで飛んでくると考える。
「バンゲルダー」のスタンパーがこの時代のものにないこと。
青/白ラベルの「UNITED ARTISTS」スタンパーの「MONO」盤には「バンゲルダー」のサインの入っているものはないのです。
「BLUE NOTE」は1972年ごろが「UNITED ARTISTS」に完全に移行した時代になる。
「ルディー・バン・ゲルダ-」が関与する場合にその「サイン」が刻まれるのだが、それが「彼のレコーディング」のもので有っても、プレス用スタンパーのカッティングの製作工程で関与していないものや、西海岸のプレス工場の扱いになるものには彼の関与もなく、「サイン」も入らないわけだ。
特徴的なものが、「IMPULSE」盤に「バンゲルダー物」と「ベル・サウンド物」が有ることでも理解できる。基本的に「西海岸」レーベルには関与していないのだ。
「BARADS」IMPULSE A-32
コルトレーンの人気盤で、「バンゲルダー」品と「ベル・サウンド」物との2種類が有る。
音が異なるのでよく比較に出される。
そのオリジナルの「MONO」ラベル。
したがって、「BLUE NOTE」が西海岸の「UNITED ARTISTS」に移行した後は製作工程に全く関わっていない。「バンゲルダーのサイン」がないのもこのことによる。
ただそれでも彼が残した「マスター・テープ」は同社に移行していることが、上記で述べた「音の素晴らしさ」のベースになっているわけだ。
前回まで述べてきた「ブルー・ラベル」のもので「バンゲルダー」のサインが有るのは、まだ関与していた「LIBERTY」時代の継続があったことによるのだと考える。
従って「ブルー・ラベル」が「UNITED ARTISTS」時代の前期に位置しており、「青/白ラベル」のMONO盤はその後期になるのだと理解する。
「UNITED ARTISTS」の「青/白 MONO ラベル」には「LIBERTY」仕様の文字のスタンパーは無いのだ。
次回はこの「UNITED ARTISTS」の「青/白 MONO ラベル」がどれほど存在するのか、また最適の「カートリッジ」はどんなものが有るのか検証してみたい。
今回の「今週の推奨盤」
「UNITED ARTISTS 青/白 MONO ラベル」の「JOHNNY GRIFFIN」の2枚
BLP 1533
「INTRODUCING JOHNNY GRIFFIN」
グリフィンのワンホーン・セッション。
BLP 1559
「A BLOWING SESSION」
3管編成のまさにブローイング・セッション。
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