レコマ君のジャズレコード独り言 PART-3 第9回目「ATLANTIC レーベル」 2009年2月27日 レコマ君 レコマ君へのお問い合わせはこちらから http://recoma.hp.infoseek.co.jp/ |
|
今回も「ATLANTIC」レーベルについて述べます。(続) |
|
前回まで紹介しました「ATLANTIC」レーベルのまとめをしておきます。 初期、アーリーな時期から並べてみます。 |
|
「黒色」で「深溝」があるMONOラベル。 「黒・ラベル」と称しよう。 ナンバーでは1330番過ぎ、年代的には1969年頃までと考えられる。 |
|
この時期に短期間存在したとされるか、直ぐの再発ラベルとされるか、「フアン」ロゴをセンターに配した、「溝」のあるラベル。 「スピンドル・ラベル」といわれる。 |
|
上記のステレオ盤の「スピンドル・ラベル」 「ステレオ・スピンドル・ラベル」と呼ぶ。 写真は国内盤からとっているが外盤と同じ仕様になっている。 |
|
この時期に「緑・ラベル」と呼ばれる、「溝」有りの「黒・ラベル」と類似したものがある。 考えられることは、最初期の「STERE」盤のラベルで、「黒ラベル」の色を変えグリーンにして、極短期間存在したものと思われる。 または「STEREO」の「プロモ・ラベル」ではないかとも推測する。 |
|
|
|
「MONO」のラベル。「赤/紫」の「白フアン」ラベルと「黒フアン」ラベル。 「紫・ラベル」と称しよう。 「白フアン」ラベルと「黒フアン」ラベルの違いは生産時期か、プレス工場の場所の違いによるものか、確定したものをもっていない。 |
|
|
|
上記と同時期の「STEREO」のラベル。 「緑/青」の「白フアン」ラベルと「黒フアン」ラベル。 「青緑・ラベル」と称しよう。 これも「白」、「黒」ラベルの違いは未解明。 |
|
次のを、「右・ロゴ」と呼ぼう。 このときの「MONO」のラベル。 「紫/赤」の「右・ロゴ」ラベル。 |
|
この時期の主流は 「STEREO」で「緑/青」の「右・ロゴ」ラベル。 この時期のディスクはまだ、「厚み」も有って、「ブルー・ノート」に例をとると「LIBERTY」時代の感の有るものだ。 |
|
次が「ロゴ・上」と称するラベル。 このラベルには2種類の「ディスク」が存在する。 盤に「厚み」も有ってセンターラベル部に段差の少ないもの。 |
|
その後「'70年プレス」と呼ばれるもの。ラベルは上記の「ロゴ・上」だが、微妙に感じが異なる。 これは'74年、「ワーナーコミュニケーションズ」の配下になった頃からのものと考えられる。 盤も薄いものになり、丁度、「PRESTIGE」の草色ラベルの感がするもの。 音的には結構良く出来ており、再発モノも「国内盤」等に比較しても負けていないサウンドを持っている。 |
|
ラベルの変遷は以上のようになっていると考えられる。 次に前回紹介した、「Vortex 2000 series」のリスト。 |
|
「Vortex 2000 series」 * 2001 Steve Marcus - Tomorrow Never Knows * 2002 Joe Zawinul - The Rise And Fall Of The Third Stream * 2003 Byard Lancaster - It's Not Up To Us * 2004 Chick Corea - Tones For Joan's Bones * 2005 Robin Kenyatta - Until * 2006 Keith Jarrett - Life Between The Exit Signs * 2007 Dave Pike - The Doors Of Perception * 2008 Keith Jarrett - Restoration Ruin * 2009 Steve Marcus - Count's Rock Band * 2010 Clifford Jordan - Soul Fountain * 2011 Leo Wright - Soul Talk * 2012 Keith Jarrett - Somewhere Before * 2013 Steve Marcus - The Lord's Prayer * 2014 Sonny Sharrock - Black Woman の14枚のカタログを有している。 |
|
もう一つの傍系レーベル。 「East-West 4000 series」 このシリーズも結構良いアルバムがあり、中でも「ジョージ・ウォーリントン」の「手品師」はよく知られている。 国内盤でも復刻されている。 |
|
|
|
East-West4004 George Wallington -The Prestidigitator これは「MMG」から発売された国内盤。 |
|
「East-West 4000 シリーズのリスト」 * 4001 Tommy Potter's Hard Funk * 4002 The Jackie Paris Sound * 4003 Lars Gullin Swings * 4004 George Wallington -The Prestidigitator の4枚のカタログだが、4001番の「トミー・ポッター」も人気盤だ。 |
|
次回は「ATLANTIC」の国内盤について述べます。 よく知られているのは「ワーナー・パイオニア」だが、その以前から国内で発売されていたのだ。 |
|
今回の「今週の推奨盤」 次回述べる国内盤の中にも有るが、その中からピアノ・トリオの3枚を紹介します。 いずれも「黒ラベル」時代の良いアルバムだ。 |
|
ATLANTIC 1235 「Phineas Newborn Jr. - Here Is Phineas」 カルビン・ニューボーンがギターで参加するが、ニューボーンの代表作だ。 |
|
ATLANTIC 1314 「Dick Katz - Piano And Pen」 ディック・カッツの小粋な魅力いっぱいのアルバム。 |
|
ATLANTIC 1329 「Billy Taylor - One For Fun」 もう一枚有る、1277番の「The Billy Taylor Touch」と共にビリー・テイラーのアトランティックでの代表アルバム。 これらの1992年に発売されたオリジナル仕様に忠実に復刻されたものだ。 |
|
メールはこちら。 mailto:mifumi@tb3.so-net.ne.jp レコマ君へのお問い合わせはこちらから http://recoma.hp.infoseek.co.jp/ |