レコマ君のジャズレコード独り言 PART-3 第37回目「今回も国内国内メジャー・レーベルのボーカル盤」 2009年9月11日 レコマ君 レコマ君へのお問い合わせはこちらから http://recoma.hp.infoseek.co.jp/ |
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前回に続き、ボーカル編で、国内メジャー・レーベルのモノを紹介します。 |
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かって33回目(8月21日)のところで述べた、「ポリドール」社の「バーブ」、「MGM」関連の物について、もう少し詳しく、掘り下げたものを今回述べます。 特に同社の「MV XXXX」のナンバーでラインナップに並ぶボーカル・アルバムに関して、オリジナルとの関連も含めて、詳しく述べます。 |
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以前、「VERVE」レーベルのところで述べたように、ここには「マーキュリー・ラベル」から始まり、「マーキュリー・クレフ」、「クレフ・レーベル」(これも10インチモノと12インチものが有ってややこしいのだが)、そして「ノーグラン」、「ヴァーブ」(これにも「TP ラベル」や「T・ラベル」が有り「MGM」と変ってしていくのだが)と推移していくが、国内「ポリドール」の復刻発売時には(MV シリーズの時)その辺りは一括で「ヴァーブ」でひとくくりにされている。 |
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最も多くりリースされている「アニタ・オデー」、「ビリー・ホリデイ」、「エラ」等々大所のものが沢山有ります。 まず「アニタ・オデー」のモノから述べます。 |
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「アニタ・オデー」の録音は結構古くからのもがある。 「ポリドール」からのシリーズ「ヴァーブ不滅のジャズ・シリーズ」で「第1期 / 第1集」からスタートする。このシリーズのナンバーが「MV XXXX」とナンバリングされる。このシリーズは結構長い期間かかって、「ヴァーブ」のアルバムの復刻を行なっている。 |
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「ヴァーブ不滅のジャズ・シリーズ」の時の「ラベル」 |
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「ANITA」邦題「ジス・イズ・アニタ」 これは、「第6期 / 第8集」のモノで1975年の発売になるもの。「アニタ」の代表作だが、このシリーズ以前にも、以後にも発売されている。録音は1956年。 |
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このオリジナルになるものは下記の写真のもので、以前にも紹介しましたように、「ジャケット」は「巻きタイプ」と称される、上紙が表紙から裏に巻き込んで作られているジャケットだ。そして表紙はコーティングが掛かっている。 |
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オリジナルのラベルは「オレンジ」の「T」ラベルで「両溝」がある。「V- 2000」番のシリーズになる。このシリーズは基本的にカラーラベルで、「オレンジ」や、「ブルー」等がある。後期になると「ブラックのT・ラベル」になる。 |
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「LADY IS A TRAMP」 これは、「第6期 / 第1集」のモノで1975年の発売。 このオリジナルは「NORGRAN」時代のもで下記の写真のものが原盤。このアルバムは1952年の録音で「ヴァーブ」系でのファースト・アルバムになる。 |
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これが原盤になり、レーベルは「NORGRAN」。「ブラックのトランペット・ラベル」のラベルでオリジナル。 ジャケットは国内盤と全く異なる図柄だ。このジャケットは「貼り」タイプで、これも「コーティング」がかかっている。 |
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続けて「ヴァーブ不滅のジャズ・シリーズ」でのアニタのアルバム。「アニタ・シングス・モスト」(1956年録音)で「第1期 / 第1集」のモノ。 次が「シングス・ザ・ウイナース」(1958年録音)で「第4期 / 第6集」になる。 次は「アット・ミスター・ケリー」(1958年録音)の人気盤、「第5期 / 第10集」のモノ。 と、「ピック・ユアーセルフ・アップ」(1956年録音)で「第9期 / 第8集」の時の発売。 |
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「アット・ミスター・ケリー」のオリジナル・ジャケットとラベル。 |
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それと、「ヴァーブ不滅のジャズ・シリーズ」の「第10期 パート2」の2枚。「クール・ヒート」(1959年録音)と、「ウエイター・メイク・マイン・ブルース」(1960年録音)。 アニタのアルバムは多にも多くあるが、「ポリドール」から何度となく発売されている。 |
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今回は他に「トピックス」(「今週の推奨盤」のところで述べます)が有りますので、「ヴァーブ不滅のジャズ・シリーズ」で発売される「ビリー・ホリデー」、「エラ」他のアルバムは次回紹介します。 |
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♪「今週の推奨盤」♪ |
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今回は以前「IMPULSE」の時に述べた「EXPRESSION / JOHN COLTRANE」について「STEREO」盤では片面(B面)「VANGELDER」刻印のみで、両面に「VANGELDER」刻印ありはないものと確信していたのだが、「STEREO」盤の「両面VANGELDER刻印有り」の盤が出てきた。 「MONO」には「両面VANGELDER刻印有り」盤は確認できていたのだが、「STEREO」盤では今回が最初の「発見」!になる。 「こんなのが有ったのだ」とのサプライズだ。 |
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「EXPRESSION / JOHN COLTRANE」の「STEREO」のアルバムのジャケットとラベル。 今回見つかったのは「VANGELDER」刻印はないとされていた「A 面」だ。刻印のないものは 「A 面」と「B 面」で「音」と「音圧」が異なっていた。だが今回のものはその両面の違いをほとんど感じない。 |
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上記のように「スタンパー」が異なっている。 「片面のもの」(写真上側)は刻印入りの「B面」の「スタンパー」が手書きの「AS 9120 B」、無いほうの「A 面」の「スタンパー」は「マシン・スタンパー」の「AS 9120 A」になっている。 「両面有りのもの」(写真下側)の「スタンパー」は「B面」の「スタンパー」は手書きの「AS 9120 B」で同じ。 だが「A 面」の「VANGELDER」刻印ありの物は、手書きの「AS 9120 A」の文字になっていて、「無音部」の形状も少し違っている感がある。スタンパーが異なっている。 |
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同アルバムの「MONO」盤も両面「手書きのスタンパー」になっていて、「VANGELDER」の刻印が入っている。 現在まで数多くの同アルバムを観てきたが、「STEREO」盤で「両面有り」の盤が存在し、サウンドも、無いものと明らかに「音」の違いが有ったことは、まさに「サプライズ」だった。 |
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ただこの辺りも「アメリカだから」なのか? ただ、知れば「まことに不思議なことです」ね。 |
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メールはこちら。 mailto:mifumi@tb3.so-net.ne.jp レコマ君へのお問い合わせはこちらから http://recoma.hp.infoseek.co.jp/ |