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レコマ君のジャズレコード独り言
PART-3 第39回目「今回も国内国内メジャー・レーベルのボーカル盤」
2009年9月25日 レコマ君
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今回は、第38回から述べている、「ポリドール」から発売された「ヴァーブ不滅のジャズ・シリーズ」の変遷について検証する。
同シリーズから発売された「ビリー・ホリデー」のアルバムの「帯び」に表記されている番号の「異なり」から、「ヴァーブ不滅のジャズ・シリーズ」の発売に対する解明のリクエストが有り、少し検証します。
上記の「ビリー・ホリデー」の邦題「アラバマに星落ちて」のアルバムの帯びのNO.が異なっている。
左側が「MV 2015」で右側が「MV 2531」になっている。帯びの表記にはどちらも「第4期 第1集」である。この不思議が今回のテーマだ。
上,左記がこの「ヴァーブ不滅のジャズ・シリーズ」の「第10期」の発売時のカタログ。
このカタログでは「第1期」が「MV 2501」番からのスタートになっている。
「ヴァーブ不滅のジャズ・シリーズ」のシリーズの開始は以前述べたように、1969年に3人の監修者によってスタートしたもの。そして「第9期」が1979年で10年継続したことになる。このことは上記の「第10期」の発売時のカタログのなかに記述されている。
ジャケット添付のライナー裏のカタログを順に追ってみよう。
では「2500」番台のスタートは何処からなのかを検証する。
上記のライナーの裏のカタログは「MV 2017」のアルバムに添付のもの。「黄色」のライナーだが(プロモ向けとも言われるが)「第3期」までのものが掲載されている。
最も特徴的なものが「第1期の「MV 1102」の「アニタ・シングス・モスト」のジャケットにある。後期には従来の12インチのジャケットに変る。
この「第3期」まで「MV 1XXX」でナンバリングされている。
次の「第4期」からは「MV 2000番」台でリリースされる。下記の通り、1974年までこの「MV 2000番」台で続く。
この「ヴァーブ不滅のジャズ・シリーズ」での「MV 1XXX」は第3期までで、「第4期」からは「MV 2XXX」と2000番台でリリースされているのだ。
このカタログは1974年7月の編集のもので、「第7期」のシリーズの発売時のもの。
ここでリリースされるものが「MV 2500」番台のスタートと思われる。このときにそれまで発売されてきた「MV 2000番」台のものも「MV 2500番」台に移行することが表記されている。
通常過去の発売ものは「廃盤」となり、再発は新しいシリーズとするのが常だが、同社では「廃盤」とせず、番号を変えて継続して発売を続けていたようだ。
従って、過去の「期」の物も「MV 2500番」に変更して発売したのだと考える。
上記の1975年7月編集のカタログにも「同様」の記載がある。
この時期には「MV 2500番」台のンバーがレギュラー・ナンバーとなってきたと考えられる。
次が1979年の「第10期」、「パート1」と「パート2」のライナー裏のカタログ。
このように「第10期」は「パート1」と「パート2」に分けられて、1979年5月から1980年7月の間に発売されてこのシリーズを閉じることになる。
この「パート2」には当時来日した、「カウント・ベイシー」を意識したラインナップになっている。このカタログのなかでも「ボーカル・モノにも結構留意をしたと」、上記のカタログの中にも記されている。
同シリーズが終了した後、1980年後期には「VERVE50周年企画」として「LP名盤コレクション・オン・ヴァーブ」でオリジナル仕様の復刻を行なう。これについては以前述べたことが有ります。またの機会に述べます。
今回の「今週の推奨盤」
「VERVE50周年企画」として「LP名盤コレクション・オン・ヴァーブ」で発売された中で最もコレクターの心を動かしたのがこの「BASSO=VALDEAMBRINI QUINTETE」だ。
ヨーロッパの「双頭コンボのアルバムだが「ヴァーブ」でこの版権を買い取っていたのは、又このときに復刻されたのは、まことに「サプライズ」だった。
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