まず、「JAZZTIME」レーベルからは、 EASE IT / ROCKY BOYD 1961.02.01 SPEAK LOW / WALTER BISHOP Jr. 1961.03.14 REACHING OUT / DAVE BAILEY 1961.03.15 の3アイテムがリリースされる。この後レコーディングが同年10月まで飛んで、ここからのレーベルは「JAZZLINE」に変わる。
以前にも紹介しました「JAZZTIME」のオリジナル・ラベル。
EASE IT / ROCKY BOYD
SPEAK LOW / WALTER BISHOP Jr.
REACHING OUT / DAVE BAILEY
「JAZZLINE」レーベルからは、 BASH! / DAVE BAILEY 1961.10.01 HUSH! / DUKE PEARSON 1962.01.12 の2アイテムがリリースされる。ただこの時、他に2つのセッションのレコーディングがされている。 WILLIE WILSON [unissued] 1961.08.02 と、 DUKE PEARSON [unissued] 1961.08.01 の2つレコーディングが未発表になっていた。
「JAZZLINE」のラベル。
BASH! / DAVE BAILEY
HUSH! / DUKE PEARSON
WILLIE WILSON [unissued] 1961.08.02 当初の予定はウイリー・ウィルソンがリーダーだったと思われるが、後にオランダ「フオンタナ」からリリースされるときのリーダーは「FREDDIE HUBBARD」名でタイトルは「GROOVY」で発売される。 またこのレコーディングは「PRESTIGE」から「DEDICATION! / DUKE PEARSON」(PRST 7729)で'69年に発売されている。このときの「版権」に関する資料はないが、「PRESTIGE」では結構ヨーロッパの音源の版権を入手し、リイッシュしている。この「DEDICATION!」もその1枚と考えられる。 国内では「トリオ」から「NO.5 / FREDDIE HUBBARD」のタイトルで国内初の復刻盤としてリイッシュされる。1975年ごろの発売と考えられる。 その後、「ノーマ」レーベルから「フオンタナ」のジャケットで再発される。これは'90年ごろかと。ただ、ラベルは「フオンタナ」でなく「JAZZLINE」のラベルになっている。
「PRESTIGE」からの「DEDICATION! / DUKE PEARSON」(PRST 7729)
「ノーマ」からの復刻の「GROOVY」。
「トリオ」からの「NO.5 / FREDDIE HUBBARD」
もう1枚の DUKE PEARSON [unissued] 1961.08.01 の版権は「JAZZLINE」レーベルから「ポリドール」に移り「ENGEL EYES / DUKE PEARSON」として'60年代にリリースされた。
最近、国内盤でもこの「ENGEL EYES / DUKE PEARSON」(ポリドール・ラベル)が復刻されたが、'75年に「トリオ」から「BAG'S GROOVE」のタイトルで復刻されている。この「トリオ」盤が国内初だったと考えられる。
「トリオ」からの「BAG'S GROOVE」
最近復刻された、「ENGEL EYES / DUKE PEARSON」(ポリドール・ラベル)のもの。
「JAZZTIME」、「JAZZLINE」レーベルは正規には「5枚」のアルバムがリリースされ、後に「未発表」だった「2枚」も発売されたことで、同レーベルのレコーディングされた全てが揃ったことになる。 中でもやはり「SPEAK LOW / WALTER BISHOP Jr.」が現在でも高額なアイテムになっている。