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レコマ君のジャズレコード独り言
PART-3 第69回目 今週は「PRESTIGE」の「グリーン・ラベル」のこと。
2010年4月23日 レコマ君
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今回も、「PRESTIGE」の後期の「ラベル」について述べます。
この数回述べている、「PRESTIGE」の後期のラベルのものの「音質」について今回は検証してみたい。
「YELLOW」ラベルの「NYC」盤と「NJ」盤との「音」の違いは「歴然」とした違いを感じるが、後期のものにも同様のことがあるのか?! この答えは、「NYC」、「NJ」ほどの明確な違いを感じることはないが、やはり「違い」を「感じる」モノがある。
いわゆる「ブルー・ラベル」の中でも「ダーク・ブルー」のラベルのものは「MONO盤」でも、「STEREO盤」に於いても、他の「ブルー・ラベル」とは少し「音」の違いを感じる。
特に「VANGELDER」スタンパー盤の分厚いサウンドは、格別の「質量」を持った「サウンド」に思える。
「ダーク・ブルー」の「MONO・ラベル」と「STEREO・ラベル」
PRLP 「7325」前後から「ブルー・ラベル」になるのだが、このあたりの「オリジナル・ラベル」は「ダーク・ブルー」とされる。この時期の「ラベル」は「トライデント」が「右横」にあり、「STEREO盤」はその「トライデント」の下に「STEREO」と表記された「ロゴ」になっている。
上記は「濃紺・ラベル」で、これで「オリジナル」になるものと、「再発盤」になるものがあるが、「ダーク・ブルー・ラベル」よりも少し「ナチュナル」なサウンドの感がする。ただ、このラベル時代まで「ディスク」の材質はまだ「雑音」の少ない物が使用されていると思われる。
材質が少し悪くなったと思われる、「材質ノイズ」(いわゆるサーフェイス・ノイズ)が気になる「丸・ロゴ」(ラベル上部)のディスク。
「PRESTIGE」がインンディペンンデント・レーベルとしての「最終・ラベル」と考えてよい。実際には後に述べる「草色・ラベル」(グリーン・ラベル)が有るが、これは一部「ファンタジー」に吸収されたころと混在している。
この「丸・ロゴ」のラベルモノもこれで「オリジナル」になるものと、再発盤で「擬似ステレオ」といわれるものにリマスターされたものがある。
この、「丸・ロゴ」のラベル・モノでリマスターに「バン・ゲルダー」が関与するものと、そうでないものが有って、「VANGELDER」の刻印の有り、無しも、それとリンクしている訳だ。
この「草色・ラベル」にも2種類あって、「PRESTIGE…」のラベルと「DISTRIBUTED…」とクレジットされているものがある。
ここでも「VANGELDER」の刻印入りのものもある。又、「スタンパー」、「プレス」にも2種類以上あるものと考えられる。
ただ、材質的には先の「丸・ロゴ」時代よりは改善された材質が使用されたものと思われる。これは、この時代は「STEREO」が主流になってくるころで、そのための材料が吟味されるようになったのではないかと考える。
上記の「THE P.C. BLUES」の2枚の「草色・ラベル」は先に述べた2種類のラベルが有る。下辺外周部の文字のみでなく、タイトルのクレジット仕様も違っている。このことから考えてラベルの下地は同じとしても、文字の部分はまったく別の製作工程になっているものと考えられる。
この「草色・ラベル」の数々のアルバムは次回紹介しますが、今回の、「ダーク・ブルー」ラベルのアルバムで最も特徴的なものは「ピアノ」モノになる。数枚この時代の「ピアノ・トリオ」アルバムを「今週の推奨盤」のところで紹介します。
今回の ♪「今週の推奨盤」♪
「ダーク・ブルー」ラベルがオリジナルのアルバムを紹介します。
「SOMETHING WE'VE GOT / MORRIS NANTON」 PRESTIGE PR 7409
プレスティッジに数枚あるモーリス・ナントンの中のベストかと。凄い音はやはり「VANGELDER」サウンドです。
「CHUN-KING / BOBBY TIMMONS」 PRESTIGE PR 7351
ボビー・ティモンズのアルバムも結構ありますが、このアルバムの1曲目の頭のシンバルの音は格別の感動を呼びます。これも、やはり「VANGELDER」サウンドです。
「SOULFUL PIANO / GILDO MAHONES」 PRESTIGE PR 7339
このアルバムは2枚組で2曲 カルテット、クインテットの演奏が入っているが、他はソウルフルな「ピアノ・トリオ」演奏のアルバムになっている。
このほかにもこの時代を象徴するような良いピアノ・アルバムが有る。「管入り」アルバムにも、「ダーク・ブルー」ラベルの良いアルバムがリリースされている。
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