レコマ君のジャズレコード独り言 2012年03月09日 レコマ君 「BLUE NOTEの後期」(9) レコマ君へのお問い合わせはこちらから mailto:mifumi@tb3.so-net.ne.jp |
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後期「BLUE NOTE」について。(9) 今回は「UNITED ARTISTS」に関して。 |
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「BLUE NOTE」レコードが「インディペンデント・レーベル」から「LIBERTY」に売却され、「UNITED ARTISTS」に移行して、そのレーベルの終焉を迎える。 前回紹介しました、「LIBERTY/UA」は上記の路線に並行して存在したと考えられるので、この流れの中には入らないが、同じアルバムが、上記のセールス・ラインの中にほとんど含まれている。 |
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これは前回にも紹介した「LIBERTY/UA」のラベル。 |
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今回述べる「UNITED ARTISTS」に「BLUE NOTE」がはいってくるのは、1971年と考える。 この「UNITED ARTISTS」に関しても、色々な「ラベル」や、「スタンパー」がある。又、「UNITED ARTISTS」が「オリジナル」となるアルバムのジャケット裏には、「UNITED ARTISTS RECORDS INC.」とクレジットされている。 |
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まず「BLUE NOTE/UNITED ARTISTS」の「ラベル」。 最もよく知られている、「音符・ラベル」。これも「黒音符」と、「白音符」の2種類があって、「VANGELDER」また、「RVG STEREO」の刻印入りのスタンパー盤がでてくる。ただ、これは「LIBERTY」時代の「ディスク」を使用したか、プレスの金型を使ったモノかと考える。 |
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それらの時期は「LIBERTY」と「UNITED ARTISTS」盤とが混在している。 エンジニアの「ルディー・バン・ゲルダー」の関与は基本的に「LIBERTY」までと考えられる。特に'67年の「アルフレッド・ライオン」と'71年の「フランシス・ウルフ」の他界をするまでと思える。 |
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これは「ラベル」と「タイトル」他のクレジットが別々に印刷されたと思えるもの。このラベルで「VANGELDER」のスタンパー入りのものもあるが、 基本的に「UNITED ARTISTS」時代には、「VANGELDER」のスタンパー盤は無いのだ。 |
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「BST 89906 LEE MORGAN LIVE At THE LIGHTHOUSE」 Lee Morgan (tp, flh) Bennie Maupin (ts, fl, bcl) Harold Mabern (p) Jymie Merritt (el-upright b) Mickey Roker (d) 1970年 録音 このラベルは「LIBERTY」だが、ジャケットのクレジットから考えて、「UNITED ARTISTS RECORDS INC.」からの発売と考えてよいだろう。 2枚組の「ライト・ハウス」での素晴らしい「ライブ・レコーディング」だ。 |
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「BST 84901 LEE MORGAN」 Lee Morgan (tp, flh) Grachan Moncur III (tb) Bobbi Humphrey (fl) Billy Harper (ts, afl) Harold Mabern (p, el-p) Reggie Workman (b, per) Jymie Merritt (el-upright b) Freddie Waits (d, reco) 1971年 録音 |
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このラベルは「UNITED ARTISTS」の青/白・ラベルの2枚組で、「VANGELDER」の刻印が入っている。「LIBERTY」プレスとも考えられ、「LIBERTY」ラベルもでてくる可能性もある。この辺りは「アメリカだから!」かと。 |
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「BST 84372 COMIN' ON HOME / RICHARD "GROOVE" HOLMES」 Richard "Groove" Holmes (org) Gerald Hubbard (g) Chuck Rainey (el-b) Darryl Washington (d) Ray Armando (cga) 1971 録音 これも「ジャケット」裏に「UNITED ARTISTS RECORDS INC.」とクレジットされている。 |
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「BN-LA 140-F STREET LADY / DONALD BYRD」 Donald Byrd (tp, flh, vo) Roger Glenn (fl) Jerry Peters (p, el-p) Fonce Mizell (clav, tp, vo) Fred Perren (syn, vo) David T. Walker (g) Chuck Rainey (el-b) Harvey Mason (d) King Errisson (cga) Stephanie Spruill (per) Larry Mizell (vo, arr, cond) 1973年録音 |
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1975年ごろから「マイケル・カスクーナ」が「未発表テープ」の発掘作業を行い、「LT・シリーズ」をリリースする。この中には日本の「キング」社から人気の「ジャケット」で発売された「未発表・シリーズ」の「原音」が存在する。 「United Artists Jazz Classics LT series」が正式名。 |
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「LT 1058 TOM CAT / LEE MORGAN」 Lee Morgan (tp) Curtis Fuller (tb) Jackie McLean (as) McCoy Tyner (p) Bob Cranshaw (b) Art Blakey (d) 1964年録音の未発表になっていたもの。 |
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「LT 1044 PATTERNS / BOBBY HUTCHERSON」 James Spaulding (as, fl) Bobby Hutcherson (vib) Stanley Cowell (p) Reggie Workman (b) Joe Chambers (d) 1968年録音の未発表になっていたもので、「キング」からもリイッシュされた。 |
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「UNITED ARTISTS RECORDS INC.」では「再発」盤として「BLP 1500」番台のものから、「BLP 4000」番台」のものがリイッシュされている。 |
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「BLP 1519 HERBIE NICHOLS TRIO」 Herbie Nichols (p) Al McKibbon (b) Max Roach (d) 1955年録音。 「モノ」でリイッシュされたもの。 流石に「国内盤」よりも「音」のベクトルは高い!!!。 |
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上記の再発は「1500番」、「4000番」のものが結構リイッシュされている。 それらのものは次回何枚か紹介します。その中には、「オリジナル」からこの「UNITED ARTISTS」盤までリイッシュされていないので「2nd」盤といえるものが有ります。 |
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