レコマ君のジャズレコード独り言 2012年03月30日 レコマ君 「BLUE NOTEの後期」(12) レコマ君へのお問い合わせはこちらから mailto:mifumi@tb3.so-net.ne.jp |
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後期「BLUE NOTE」について。(12) 今回から「リバモノ」(通称)に関して。 |
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通称「リバモノ」と呼ばれるものがある。 「LIBERTY」時代にリイッシュされる「モノラル」盤を「リバモノ」と称してよぶ。 「LIBERTY」の時期は新しい「技術」の「STEREO」盤が主流の時代。この折に敢えて「モノラル」盤でリイッシュされたとは思いにくい。 基本的には「ステレオ」をリイッシュしているのだが、たまたま「モノラル」の「スタンパー」が残っていて、それでプレスをしたか、「モノラル」の「ディスク」が残っていたので、「LIBERTY]のラベルを貼って市場に出したか、が考えられる。 又は「NEW YORK」ラベルが残っていたので、それも使用したと思える。 |
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上記のようなことは「アメリカだから」と評していたが、下記に述べるものもそれが根拠と思われるものが多い。 年代的には「1958年」が「ステレオ」時代の始まりで、この'58以前のものは「モノラル」録音のみと考えてよい。 '58年以降は「新技術」の「STEREO」のサウンドを「売り」にした「レーベル」や「アルバム」が出てくる。 |
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それでも「ジャズ・レコード」の「コレクター」や「愛好家」には「モノラル・信仰」のようなものがあって、両方有れば「モノラル」を捜し求めるのです。 したがって、「再発」であっても、「リバティー」時代になっても、「モノラル」盤を選ぶのです。 |
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下記に示すものは基本的には「ステレオ」盤だが、「モノラル」盤が市場に出されており、特に日本がアメリカからの輸入で「直輸入盤」として発売したものに混在していた話が残されている。 |
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「BLP 1503 THE AMAZING BUD POWELL, Vol. 1」 Fats Navarro (tp -1/4) Sonny Rollins (ts) Bud Powell (p) Tommy Potter (b) Roy Haynes (d) 1949 、 1951録音。 上記の 「ラベル」は「LIBERTY」の青/白 で、「モノラル」で「手書きRVG」スタンパーになっている。 |
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「BLP 1504 THE AMAZING BUD POWELL, Vol. 2」 Bud Powell (p) Tommy Potter (b) Roy Haynes (d) 1949、 1951、 1953 これは先述の「The Amazing Bud Powell」のVOL-2 でここでは「NYC・ラベル」が貼られているが、プレスは「LIBERTY」プレスだ。 これは「ラベル」も「プレス型」も残っていたものと思える。 |
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上記は「STEREO」でリイッシュされた「LIBERTY」盤。 「BST 81571 BUD! / THE AMAZING BUD POWELL, Vol. 3」 「LIBERTY」の青/白の「STEREO」ラベル。 ジャケットの上部に「STEREO」の表記があり、「ステレオ」盤として当時レギュラー発売されたものと考えられる。 |
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「BLP 1571 BUD! / THE AMAZING BUD POWELL, Vol. 3」 Curtis Fuller (tb) Bud Powell (p) Paul Chambers (b) Art Taylor (ds) 1957 録音 これは、150g近いディスクだが、プレスはやはり、「リバティー」時代と思える。 スタンパーは「RVG」刻印で、「モノラル」の「マイクログルーブ」ラベル。 |
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「THE AMAZING BUD POWELL, Vol. 4」 「THE AMAZING BUD POWELL, Vol. 5」 については次回詳しく述べます。 |
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「BST 81581 A NIGHT AT THE VILLAGE VANGUARD / SONNY ROLLINS」 上記のものも「STEREO」と「MONO」の両方をリイッシュしていたものと思える。 それは「ジャケット」に両方の「NO.」(81581 と 1581)がクレジットされていて、ジャケットの製作時上下にずらせて製作されたものと考えられる。 |
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「BLP 1581 A NIGHT AT THE VILLAGE VANGUARD / SONNY ROLLINS」 Sonny Rollins (ts) Don Bailey (b) Pete LaRoca (d) 1957 、 1957 これは「オリジナル・ジャケット」と同じ図柄で、セミコーティングされている。 ディスクの「スタンパー」は「RVG」刻印で、「モノのマイクログルーブ」」ラベル。 この「MONO」盤は結構出てくるようで、当時もセールスになったのと考えられる。「ソニー・ロリンズ」はやはり「黒人」の人気が高かったのだろう。 |
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「BST 84001 NEWK'S TIME / SONNY ROLLINS」 この「ジャケット」も「ステレオ」、「モノラル」の切り替えが出来る仕様で、「リバティー」から両方リイッシュされていたことも推察される。 |
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「BLP 4001 NEWK'S TIME / SONNY ROLLINS」 Sonny Rollins (ts) Wynton Kelly (p) Doug Watkins (b) Philly Joe Jones (d) 1957録音 ラベルは「LIBERTY」の青/白の「モノ」ラベル。スタンパーは「RVG」刻印で、「LIBERTY」独特の「ギザ盤」(外周部にギザの刻みがある)だ。 |
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以上のように「リバモノ」がリリースされているが、次回まだまだあるレア!な「リバモノ」を紹介します。 併せて「パウエル」の2枚も紹介します。 |
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