レコマ君のジャズレコード独り言
2013年01月04日 レコマ君
今回は、「新年特別号」 です。
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本年も宜しくお願いいたします。
今回は、この新年に選んで聴いたアルバムを紹介します。 この「独断」と「偏見」でチョイスしたアルバムですが、その中の「A Love Supreme = 至上の愛」については今回「STEREO盤」が戻ってまいりましたので次回で取り上げて述べます。
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今回は「IMPULSE」時代の「JONE COLTRANE」を5枚選び聴きました。 上記で述べた「A Love Supreme」の前後のアルバムです。次回述べますが「A Love Supreme」が「コルトレーン」の集大成のアルバムといわれることがありますが、レコーディングは「1964年」で、その辺りも検証したく考えています。
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「IMPULSE」レーベルは1961年「ABC パラマウント」の子会社として、「クリード・テイラー」をプロデューサーにして設立されたレーベルで、「ジョン・コルトレーン」を初め「チャーリー・ミンガス」、「アーチー・シェップ」等のレコーディングを行っている。
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又、「コルトレーン」と一緒に「ルディー・バン・ゲルダー」も参加する。 この「IMPULSE」については西の「ABC パラマウント」との綱引きが結構あったものと推察される。 西海岸での「ABC パラマウント」のプレスが「ベル・サウンド」でスタンパーも「Bell Soungs」になっていることからも上記のことが推測できる。
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同年5月「クリード・テイラー」は「IMPULSE」を退き「VERVE」に移る。「ボブ・シール」(ABC パラマウントから)がプロデューサーに入ってくることによるものかとも考える。
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「Coltrane "Live" At The Village Vanguard / John Coltrane」 IMPULSE A 10
John Coltrane (ss, ts) Eric Dolphy (as, bass cl) McCoy Tyner (p) Reggie Workman (b) Jimmy Garrison (b) Elvin Jones (ds) 1961年録音
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「ビレッジ・バンガード」でのライブ・レコーディング。この時代まだ「エリック・ドルフィー」が参加しており、好プレイを残している。 これが「IMPULSE」での初のレコーディング。 ベースに「レジー・ワークマン」と「ジミー・ギャリソン」が参加している。後には「ジミー・ギャリソン」が「コルトレーン」の最後まで付き合うことになる。
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「Coltrane / John Coltrane」 IMPULSE A 21
John Coltrane (ss, ts) McCoy Tyner (p) Jimmy Garrison (b) Elvin Jones (ds) 1962年録音
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この作品は後の「A Love Supreme」に続くものとしての評価も高い。ベースの「ジミー・ギャリソン」がレギュラーとなり、彼は65年まで在籍する。 「ジミー・ギャリソン」は「コルトレーン」も影響を受けたといわれる「オーネット・コールマン」のグループで才能を発揮していたベーシストだ。
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「Coltrane Live At Birdland / John Coltrane」 IMPULSE A 50
John Coltrane (ss, ts) McCoy Tyner (p) Jimmy Garrison (b) Elvin Jones (ds) 1963年 録音 このラベルは「プロモーション」用と思われる「ホワイト・MONO」ラベル。
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このアルバムはメインが「バード・ランド」のライブ・レコーディングなのだが不思議に「ライブ」モノは3曲で、後の2曲はスタジオものだ。 ただ、やっとアルバムに収録された「アフロ・ブルー」は抜群の出来でこのグループのこの後の方向を示していると称されるものだ。
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多分この「バード・ランド」でレコーディングされた曲はもっと残されていると考える。発掘、発売されたいと思う。
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「Crescent / John Coltrane」 IMPULSE A 66
John Coltrane (ss, ts) McCoy Tyner (p) Jimmy Garrison (b) Elvin Jones (ds) 1963年 録音
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「Chim Chim Cheree The John Coltrane Quartet Plays」 IMPULSE A 85
John Coltrane (ss, ts) McCoy Tyner (p) Art Davis, Jimmy Garrison (b) Elvin Jones (ds) 1965年 録音
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「A Love Supreme」の翌年にレコーディングされたもの。 ベースに「アート・デイビス」が参加しており、「インパルス・中期」の傑作と評価されている。 「A Love Supreme」を挟んで先の「Crescent」とこの「Chim Chim Cheree The John Coltrane Quartet Plays」が録音されている。 3枚を通しで聴くと「A Love Supreme」の存在について何かを感じる。
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「コルトレーン」はこの後「インパルス・後期」となり「フリー」で、より激しくなっていく。 「アセンション」、「メディテイション」を経て、「マッコイ」、「ギャリソン」の黄金のカルテットは「アリス・コルトレーン」を加えたグループに変貌していく。
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「コルトレーン」に関しては色々な評価はあるが、「ジョン・コルトレーン」から聴き始めた「レコマ君」には今でもやはり「コルトレーン」は「ライフ・ミュージック」で「ライフ・ミュージジシャン」なのだ。
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このほかの「IMPULSE」のアルバムは又機会があれば紹介させていただきます。
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メールはこちら。 mailto:mifumi@tb3.so-net.ne.jp
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