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レコマ君のジャズレコード独り言
2013年06月07日 レコマ君
今回も、「ピアノ・トリオ・アルバム 考 」(19)です。
今回は「BLUE NOTE」レーベルのカタログの中のレアな「ピアノ・トリオ」アルバムを述べます。
「BLUE NOTE」レーベルには「BUD POWELL」や「THREE SOUNDS」のアルバムが結構有るが、その以外の「ピアノ・トリオ」アルバムは案外少ない。
「PRESTIGE」や「RIVERSIDE」に比較して「ピアノ・トリオ」モノが少ない。
また「サウンド」の造り方も上記のレーベルとは少し違ったモノを持っている。
簡単に言えば少し「エコー」の効いた「サウンド」で、「管」入りのモノと同様の基本的な「音造り」になっている。
まず、数々のセッションにおいて、そのリズム・セクションのハウス・ピアニスト的なもので力を発揮している「SONNY CLARK」の「トリオ」アルバムは下記の1枚だけだ。
「SONNY CLARK TRIO」 BLP 1579
Sonny Clark (p) Paul Chambers (b) Philly Joe Jones (ds) 1957年 録音
オリジナルは「丁目盤」になる。再発は「LIBERTY」時代のプレスで、「MONO」盤では「RVG」が出てくる。「NYC」ラベルになっているものも出てくるが、「LIBERTY」時期のモノと推察される。
「JUTTA HIPP At THE HICKORY HOUSE, Vol.1」 BLP 1515
Jutta Hipp (p) Peter Ind (b) Ed Thigpen (ds) 1956年 録音
「JUTTA HIPP At THE HICKORY HOUSE, Vol. 2」 BLP 1516
Jutta Hipp (p) Peter Ind (b) Ed Thigpen (ds) 1956年 録音
このセッションに参加しているベースの「ピーター・インド」は「ユタ・ヒップ」と同じ「英国」出身のプレーヤーだ。
オリジナルは「レキシントン」盤になる。どちらも「フラット・ディスク」だ。
「HERBIE NICHOLS TRIO」 BLP 1519
Herbie Nichols (p) Al McKibbon (b) Max Roach (ds) 1955年 録音
「ハービー・ニコルズ」の「ピアノ・トリオ」アルバムは「ベツレヘム・レコード」にあるが、おそらくこの2枚だけと考えられる。
「PROFILE / DUKE PEARSON」 BLP 4022
Duke Pearson (p) Gene Taylor (b) Lex Humphries (ds) 1959年 録音
「TENDER FEELIN's / DUKE PEARSON」 BLP 4035
Duke Pearson (p) Gene Taylor (b) Lex Humphries (ds) 1959年 録音
この「デューク・ピアーソン」は後年、「ブルー・ノート」のプロデユースを行うようになるが、このアルバム等からもアレンジャー・ピアニスト的なプレイだ。
「Us THREE / HORACE PARLAN」 BLP 4037
Horace Parlan (p) George Tucker (b) Al Harewood (ds) 1960年 録音
「MOVIN' AND GROOVIN' / HORACE PARLAN」 BLP 4028
Horace Parlan (p) Sam Jones (b) Al Harewood (ds) 1960年 録音
上記の「ホレス・パーラン」のアルバムのなかの「Us Three」は「オーディオ」ファンにも人気のレコードだ。
「ホレス・パーラン」は後にヨーロッパに移り、「スティープル・チェイス」レーベルに多くのレコーディングを残すが、やはり代表作は上記の二枚だ。
以上のように「ユタ・ヒップ」や「ハービー・ニコルス」はアルバムの数も少なく、国内でも「キング」、「東芝」から何回も復刻されているのはよく知られているところだ。
「BLUE NOTE」の復刻に際して「東芝EMI」から「RVG」のリマスター「CD」で「PRESTIGE」風のサウンドで復刻したものがあるが、やはり、「BLUE NOTE」らしくなく不評だったことがあった。
「BLUE NOTE」でのアルバムを含めた「バッド・パウエル」のアルバムを次回紹介します。
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