レコマ君のジャズレコード独り言
2014年 06月13日 レコマ君
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今回は「BYG Actue RECORD」を述べます。
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同レーベルのコンセプトは「アフリカ回帰」だ。 参加している「プレーヤー」は前回まで述べてきた「FREE JAZZ=フリー・ジャズ」のメンバーをより拡大したモノになっている。
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この'60年代は、米国の月面着陸や、「ベトナム戦争」で米軍のベトナム/ダナンへの上陸等々のあった時期で、「ジャズ」の世界でも「フリー・ジャズ」がますます「多様さ」を見せる時代でもあった。
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その中でもこの「BYG Actue RECORD」は黒人が中心に、「アフリカ回帰」を理念に、より「フリー」な「ミュージック」を記録していった。 特にヨーロッパの「ジャズ・フェスティバル」でのライブ等がアルバム化されている。 この時代のヨーロッパの「ジャズ・フェスティバル」はかっての「ジャズ祭」と違って多様な音楽祭となっていた。 又、「ジャケット」も下記のように統一感のあるものになっていて、「フリー・ミュージック」と称されるモノと考える。
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まず「ARCHIE SHEPP=アーチー・シェップ」のこのレーベルでの代表作。
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「YASMINA, A BLACK WOMAN / ARCHIE SHEPP」 Actue 4 (529.304)
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タイトル・ナンバーは長尺の大作で「アフリカ回帰」をテーマに「フリー・スピリチュアル」なモノになっている。
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メンバーは Archie Shepp ts vo Clifford Thornton cor Lester Bowie tp Arthur Jones as Roscoe Mitchell bsax Dave Burrell p Malachi Favors, Earl Freeman b Sunny Murray ds, percu Art Taylor rhythm logs Laurence Devereaux balafon の編成になっている。1969年の録音。
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他の曲は Archie Shepp, Hank Mobley ts, vo Dave Burrell p Malachi Favors b Philly Joe Jones ds のクインテットによるセッションで、14分を超える演奏も含んでいる。
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「POEM FOR MALCOLM / ARCHIE SHEPP」 Actuel 11 (529.311)
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黒人公民権運動活動家のマルコムXへのポエムで、メンバーは Archie Shepp ts vo Alan Silva b Philly" Joe Jones Piano ds 1969年 録音 になっている。
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他のトラックは Vince Benedetti ts Malachi Favors b Philly" Joe Jones Piano ds Hank Mobley ts Archie Shepp ts p Grachan Moncur III tb 1969年 録音 上記のようなメンバーで構成されている。 特に「Grachan Moncur III=グレチャー・モンカー3世」の参加が特筆。
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「アーチー・シェップ」のアルバムは他にも有り、国内盤でもリイッシュされている。次回又紹介します。
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次ぎに、上記で述べた「Grachan Moncur III=グレチャー・モンカー3世」のアルバムを述べます。
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「NEW AFRICA / GRACHAN MONCUR III」 ACTUEL 21 (529.321)
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新主流派〜フリー系トロンボーン奏者、グラシャン・ モンカー3世によるアフリカ回帰をテーマに作り上げた快作。
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「New Africa」のメンバーは Grachan Moncur III trombone Roscoe Mitchell alto saxophone Archie Shepp tenor saxophone Dave Burrell piano Alan Silva bass Andrew Cyrille drums で1969年 録音になっている。
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今回紹介したアルバムには、「ハンク・モブレー」等馴染みの多いプレーヤーも結構入っている。 これらのほかの「ドン・チェリー」、「ロスコー・ミッチェル」は次回紹介します。
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