レコマ君のジャズレコード独り言
2014年 12月12日 レコマ君
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今回も「BLUE NOTE」の「LIBERTY」時代のレコードを述べます。(6)
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前回、「ジャズ・レコード」の「外国盤」が国内に入ってくる一つのルートを述べました。 その後、1980年前後から「外国盤」特に「米盤」の「オリジナル」を含め、多くのレコードが国内に入荷する時代になってくる。
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「国内盤」と「ジャズ喫茶」の関係をすこしのべますが、'70年の半ばは「国内盤」が結構復刻されて市場に出た時期になる。
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「ビクター」の「SMJ」盤等はこの時代に発売された「国内盤」だ。 '74年から'76年頃の販売と推察している。
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「ジャズ喫茶」でもこの「SMJ」盤がよく鳴らされたと考える。「低音」重視の「ジャズ喫茶」によく合ったとのだと思われる。 先にも述べたように、外盤も「ジャズ喫茶」のステイタスのようなものだった。
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この時代が「ジャズ喫茶の」最盛期とも考えられる。 ただ、「外盤」といっても、「オリジナル」かどうかは定かではなかったと思われる。「情報」がそれほど十分ではなく、「オリジナルの定義」がまだ確立されていない頃だった。
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丁度「BLUE NOTE」の「LIBERTY」から「UNITED ARTIST」時代のアルバムが日本国内で少しずつ認知されてきた頃になる。
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当時、輸入盤の取り扱っているレコード店は関東で数店、関西でも2店舗程度だったと記憶している。 '60年中頃に、「エアーメール便」と「船便」のモノが入荷していて、10%〜15%程度の価格差があったと思うが、それでも早い入荷の「エアーメール便」品を求めた記憶がある。
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時代は高度成長を続けた日本は'80年の終わりから「バブル期」に突入し、為替も「円高」の時代になり、'90年には為替も100円台に入り、輸入盤も割安となる。
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'80年台に「ジャズ」のオリジナルを扱う「廃盤店」も増えてきており、'85年ごろには「ジャズ・コレクター」も「オリジナル」をかなり入手が出来るようになる。 「アメリカ」の「ディーラー」や「コレクター」も「日本」が大きなビジネス相手になっていた。
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'90年ごろには「日本」で「ジャズ・レコード」の「オリジナル」の「定義」が確立されて、多くの「情報」が蓄積された時代になる。 これらの「情報」が「アメリカ」に逆輸出され、「米国」の「コレクター」、「ディーラー」等が逆に得た知識で、「オリジナル」盤を値上げするようになる。
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それでも購入する日本のバイヤーが絶えず、より綺麗で、状態のよいコンデションのものが求められるようになる。
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「ほとんどのアメリカのジャズ・レコードが日本に集まった」のではないか、との冗談もささやかれたこともあった。
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この頃から「国内盤」の復刻も「オリジナル・仕様」をセールス・アイテムにしたモノが増えた。
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上記は日本の「ジャズ・レコード」事情だが、これにもわが国の「経済事情」、「為替事情」、「国民一人当たりのGDP状況」等々とリンクしたものと推察される。
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さて、'60年台の「リー・モーガン」の「ナイスアルバム」を述べます。
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「CHARISMA / LEE MORGAN」 BST 84312
Lee Morgan (tp) Jackie McLean (as) Hank Mobley (ts) Cedar Walton (p) Paul Chambers (b) Billy Higgins (ds) 1966年 録音
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'66年のレコーディングの「モダン・ジャズ」の快作。 正統派モダン・ジャズの人気盤 モーガン、マクリーン、モブレーかってのブルー・ノートを代表するメンバーの「モダン・ジャズ」です。
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下記は「2枚組み」でリリースされたアルバム。
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「Live At The Lighthouse / Lee Morgan」 Blue Note BST 89906
Lee Morgan (tp, flh) Bennie Maupin (ts, fl, bcl) Harold Mabern (p) Jymie Merritt (elb) Mickey Roker (ds) 1970年 録音
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モーガンのライト・ハウスでのグッド・ライブ・セッション。
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「LEE MORGAN / LEE MORGAN」 Blue Note BST 84901
Lee Morgan (tp, flh) Grachan Moncur III (tb) Bobbi Humphrey (fl) Billy Harper (ts, afle) Harold Mabern (p, elp) Reggie Workman (b, percu) Jymie Merritt (elb) Freddie Waits (ds) 1971年 録音
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モーガンのモーダルな新主流派のセッション。ビリー・ハーパーらの新しいミュージシャンを加えてのアルバム。
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次回は「LT・シリーズ」と、「マンハッタン・レコード」からのアルバムを紹介します。
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