レコマ君のジャズレコード独り言
2015年 01月23日 レコマ君
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「IMPULSE!」時代の「McCoy Tyner=マッコイ・タイナー」の考察
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前回まで述べた「John Cltrane」の「黄金のカルテット」やその他の「コルトレーン」のセッションに参加していた「マッコイ・タイナー」について述べます。
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「マッコイ・タイナー」と「コルトレーン」の出会いは1960年のレコーディングからになる。 正確に「コルトレーン」が「マッコイ」を加えた「ユニット」を組んだのは「ATLANTIC」レーベルの1960年からになる。 この「Atlantic」時代に数枚のアルバムを残している。
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「COLTRANE's SOUND /John Coltrane」 Atlantic LP 1419
John Coltrane (ss,ts) McCoy Tyner (p) Steve Davis (b) Elvin Jones (ds) 1960年 録音
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上記は「ATLANTIC」での最後期のアルバムで、このリズム・セクションが下記の「マッコイ」の「トリオ」のメンバーとなっているものもある。
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この時「黄金のカルテット」と呼ばれた「ユニット」のメンバーは、「ジョン・コルトレーン」に「マッコイ・タイナー」、「ジミー・ギャリソン」、「エルビン・ジョーンズ」のリズム・セクションのカルテットだ。
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その後、「IMPULSE!」時代になって、'61年から「コルトレーン」は1967年までレコーディングを残していくが、「マッコイ・タイナー」は1965年の末まで在籍し、'65年11月の「MEDITATION」のレコーディングを最後に、このユニットから去ることになる。 「ジミー・ギャリソン」は「コルトレーン」の最後まで追随していく。
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今回採り上げる「マッコイ・タイナー」がリーダーになる4枚の「IMPULSE!」時代の「ピアノ・トリオ」アルバムは、「コルトレーン」と帯同している時期の'62年から、'64年にレコーディングされている。
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「コルトレーン」のセッションはよく知られているように、「インパルス」時代はますます長尺の演奏が多くなり、その演奏もより激しくなって行くのだった。
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そのバックを受け持つ3人も、「ソロ」をとっているだけでなく、休みなくバッキングを続けていた。
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「マッコイ・タイナー」も「激しい」演奏にも十分対応していて、いわゆる「急速調」な演奏にも追随していた。
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「早弾き」の高テクニックで知られる「マッコイ」はこの時期から「BLUE NOTE」の時代にかけて知られているが、今回採り上げるアルバムは、全く異なった「スタンダード」な「ピアニスト」だ。
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初めてこの「インパルス」の「マッコイ」の「トリオ」演奏を聴いた時、その「ピアニスト」が誰か判らなかった。 「マッコイ」と教えられた時は耳を疑った。「マッコイがこんな「ピアノ」を弾くのかと驚いた。
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その後、「インパルス」の「マッコイ・タイナー・トリオ」を求め聴きましたが、どれも素晴らしい「ピアノ・トリオ」アルバムだった。 今回はこの4枚のアルバムを述べます。
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「INCEPTION / McCoy Tyner」 Impulse! A 18
McCoy Tyner (p) Art Davis (b) Elvin Jones (ds) 1962年 録音
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この時のベースは「アート・デイビス」で「エルビン」が参加したセッション。 「マッコイ」は本当はこんなスタイルだったのではないか?!
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「REACHING FOURTH / McCoy Tyner」 Impulse! A 33
McCoy Tyner (p) Henry Grimes (b) Roy Haynes (ds) 1962年 録音
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この時の特徴はドラムの「ロイ・ヘインズ」だ。上手い!
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「NIGHTS OF BALLADS AND BLUES / McCoy Tyner」 Impulse! 39
McCoy Tyner (p) Steve Davis (b) Lex Humphries (ds) 1963年 録音
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「マッコイ・タイナー」の「ベスト・アルバム」!!!
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「PLAYS ELLINGTON / McCoy Tyner」 Impulse! A 79
McCoy Tyner (p) Jimmy Garrison (b) Elvin Jones (ds) 1964年 録音
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このユニットが「コルトレーン」のなかの最も多かったもの。 エリントンへのトリビュート・アルバム。
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「マッコイ」の「ピアノ・トリオ」アルバムは、その後、'70年台半ばまでないだけに、上記のアルバムたちは、貴重でもあり、何度でも聴かせてくれるモノを持っている。
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メールはこちら。 mailto:mifumi@tb3.so-net.ne.jp
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