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レコマ君のジャズレコード独り言
2015年 10月23日 レコマ君
通称「重量盤」の「音」との関連について。
現在の「重量盤」の製作を「歴史的」に考える。
1930年の後半から1940年にかけて製作されていた、「レコード」の最初期の「SP・レコード」は「フラット・エッジ」の「厚み」のある重いディスクだ。
「SP・レコード」は「形状」からみられるように、外周部に「山状」のフクラミのない「エッジ」で、保管時も「平積み」で「引き出し」等に入れられていた。
「溝」も「太く」て「深い」モノだったことは知られている。「針」も「鉄針」、「竹針」が使用されるようなものだった。
これらは、当時の「技術的」なもので、「カッティング・マシン」や「プレス機」に起因するものだったと考える。
「SP・レコード=スタンダード・プレイング・レコード」に対して、「LP・レコード=ロング・プレイング・レコード」といわれる。
この「LP・レコード」は1940年の後半ごろから製作され始めた。
「技術革新」で「音溝」も「マイクロ・グルーブ」と呼ばれるもので「片面」で20分超を収録できるモノが製作できるようになった。
それでも「プレス機」は「SP」タイプの「フラット・エッジ」の「厚みのある」ディスクだった。
「元祖・重量盤」ですね!
従って、「ブルー・ノート」や「プレスティッジ」など、1940年代からの「カタログ」を有する「レーベル」の「初期の」モノには上記のように「フラット・エッジ」のモノがイッシュされていた。
1950年中期になると、「プレス機」も「技術革新」によって、重ねても、「音溝」どうしが擦れないように、「外周部」に「膨らみ」のある「ディスク」が開発された。
「音溝」は「SP」に比較して「細く」はなったが当時の「カートリッジ」になじむような「深さ」を持ったものだった。
当時、「スタンパー」のカッティングと、その再生プレイ用に使用されたモノ、いわゆる民生用と、放送局用のモノに分類されたのが、「TYPE A」、「TYPE C」、「TYPE B」 として有って、これらの日本の輸入代理店は、「フォノフイルム」、「ソニー」だったと記憶している。
上記はその「TYPE C」の資料。
以上のような事情で製作された「フラット・エッジ・盤」(重量盤)が近年「重さ」をセールスにした「アナログ盤」が「重量盤」とレプリカ・復刻されているのだ。
特に「ジャズ・ファン」においては、所有する「システム」によって、求める「ソフト」の種類が変わってくるものと考える。
ジャズの「レコード・コレクター」は概ね、1950年から1960年中頃までの「オリジナル」を含む「リイッシュ盤」がそのアイテムになっている。
又その「オーディオ・システム」も「ヴィンテージ・システム」になってくる。
このシステムは「演奏を聴く」よりも「レコードを聴く」が主になったモノだった。
「コレクター」の中には、「オリジナル」を所有しているが、「聴く」時は「再発盤」という「コレクター」も多い。
その時に求める「アナログ盤」は「オリジナルに近い音のモノ」になる。又、「リイッシ盤」にしても「拘り」を持っていた。
たとえば「ブルー・ノート」に関しても「キング盤」志向が強かった。ただ前回紹介した「特別復刻盤 特性重量レコード」シリーズの「重量盤」に関しては、レギュラー盤に比較して「抜け」(微妙なところで、表現が難しいのだが)に物足らなさを感じる、との評価だった。
「レコード・コレクター」の中にも「超弩級のヴィンテージ・システム」有している「コレクター」も少なくない。
それでも、「60年代のモノは60年代の音を聴きたい」が「主柱」になっていると考える。
近年の「レプリカ」的な「重量盤」では、上記のような「コレクター」は「満足」を得ていないことと考えている。
次回は「ハイエンド・システム」を組んでいる「ジャズ・ファン」と「重量盤」に関して述べます。
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