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レコマ君のジャズレコード独り言
2015年 10月30日 レコマ君
通称「重量盤」の「音」との関連について。(続)
「ジャズ・ファン」の「オーディオ」志向は「JBL」系のシステムが多いと考えられる。
このことは、かってその「聖地」ともいえた「ジャズ喫茶」に原因があったと思う。
「一ノ関のベイシー」はよく知られているところだが、関西でも「パラゴン」で知られた「バンビ」や「ファイブ・スポット」等々。
1950年代から1960年代にかけての「ジャズ喫茶」の一番の功績は、簡単に入手が困難だった「ジャズ・レコード」を入手し、それらの店が聴かせてくれたことに「ジャズ・ファン」は足を運んだのだと考える。
当時、国内盤でも、輸入盤(オリジナルやリイッシュ盤もごちゃ混ぜで)を数枚買うと一ヶ月の給料がなくなる時代だった。
それでも入手出来ない「アルバム」が上記の「聖地」には入荷しており、リクエスト・ノートに記入して聴きにいったものだ。
暗くて、タバコの煙が充満していて、お喋り出来ない、暗黙のルールの中で聴いていたのですが、それでも何かそれが「ステイタス」のように思って通ったのですね。
大阪では、これらの店のほとんどが無くなりました。神戸や、関東にはまだ、「DUG」等頑張っているお店が結構有りますが。
この時代を聴いてきた「ジャズ・ファン」は「JBL」系のシステムに憧れをもってきていると考える。
又、それらの「ジャズ・ファン」は「MONAURAL=モノーラル」指向が主になっていると思える。
ここで、再発の「国内盤」の「音づくり」について少し述べますと、1970年代にリリースされた「SMJ盤」はいわゆる「ドンシャリ」の「音」と称された。
1980年代に入ると、「マスター」が「デジタル化」されるようになり、又、「ドンシャリ」でない「音」が志向されるようになり、「キング」や後の「VIJ盤」がリリースされることになる。
その後、レコード会社はいろいろな「趣向」で「セールス」を繰り返すことになるが、「旧録」のモノに関しては、1990年代の「輸入・アナログ盤」を超えるものは出ていないと考える。
「ハイエンド・システム」のコレクターのところで「聴き比べ」をしたところ、1970年代にリリースされている「再発盤」が、どの「国内盤」や、2000年代にリイッシュされた「輸入盤」(当時「キャピトル」からリリースされた「クラシック・レコード」等)と聴き比べても、1970年代のモノの「音数」に勝るものはないとの結果だった。
ただ「高音質」といわれる、「新しい録音」から「カッティング」された「STEREO盤」は「ハイエンド・システム」では「素晴らしい音」を聴くことが出来た。
今の「カッティング」や「プレス・マシーン」は「STEREO」がメインで、で「MONO盤」を製作するときは、「STEREOの溝」で「モノーラル」の「音」を刻んでいると考えられる。
上記の「アルバム」は「MONAURAL=モノーラル」だが、「ステレオ・マシーン」でプレスしている。
従って、「MONO・カートリッジ」でなく、「STEREO・カートリッジ」で聴くのがベターのようだ。
出てくる「音」は「ステレオのモノ・サウンド」だ。それでも「MONAURAL 盤」は貴重だ。
上記のことから「独断」と「偏見」で結論にすると、「ジャズ・レコード」の「旧録」モノは「JBL」ラインで「SP」は2ウエイものがよいかと。
「ハイエンド・システム」では「重量盤」で「STEREO」の「新録」モノがベストマッチィングかと。
次回はベストマッチィングな「カートリッジ」等について。
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