CDのPLAYボタンを押し、コントロールアンプのヴォリュームを上げると、一瞬の静寂の中からアコースティックギターの音が遠慮気味に流れ出し、切なくも力強いBOB DYLANの声が溢れてきます。 朗々と歌い上げる「BLOWIN' IN THE WIND」の歌声が瑞々しく周りの音をかき消します。 荒々しくギターをかき鳴らす「DOWN THE HIGHWAY」が耳をつんざき、美しいサウンドとノイズが紙一重であることを教えてくれます。 「HONEY,JUST ALLOW ME ONE MORE CHANCE」の走るハーモニカとコミカルなヴォーカルのコントラストがこのアルバムの思い雰囲気に明るさをもたらしてくれます。