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ヴィンテージで聴くコンテンポラリージャズ
ハイファイ堂メールマガジン第659号 福岡店
今回は何を書こうか・・・。
前回はフラメンコについて書いたけど、
フラメンコVOL.2でパコかトマティートについてでも書こうか?
いや、それでは芸がない。
ん〜 どうしよう・・・。
あっ
そういえば先日、
9/9日と9/10日の二日間にわたり、
今年で8回目となる中洲ジャズが開催されました!
↓↓↓↓↓
写真はTOKU meets Advanced Music Galleryです。
中央にいるのがTOKUさんデス。(写りが悪くてスミマセン)
シナトラのナンバーなど演奏されていました。
もう、中洲ジャズではおなじみのバンドです。
今回もスゴイ数の人で埋め尽くされていて
大いに盛り上がっていました!
そして
中洲ジャズを観て今回のテーマを決めました!
『ヴィンテージオーディオで聴くコンテンポラリージャズ』
どうも、ハイファイ堂メールマガジンをご覧の皆さん
こんにちは!
今回は前述のように
『ヴィンテージオーディオで聴くコンテンポラリージャズ』
と題して書いてみようと思います。
↑↑↑↑↑
今回紹介するアルバムはコレです。
コンテンポラリージャズ・ギターシーンにおける
超名盤アルバム!
カート・ローゼンウィンケルの
『THE REMEDY LIVE AT THE VILLAGE VANGUARD』です!
カート・ローゼンウィンケルは
『現代ジャズギター界の皇帝』
(日本人はこういう言い方好きデスネ)と言われている
人気NO.1といっても過言ではないギタリストです!
このアルバムは、当初カートが2枚組で発売したい旨
レコード会社に掛け合ってみたところ、
なんと、却下されてしまったそうです!
(いやぁ〜、このアルバム却下するなんて信じられません)
ですが、その後なんとか無事に2枚組として
日の目を見ることになりました。
何故、このアルバムを選んだかと言うと、
ハイファイ堂に来店されるジャズ好きのお客様は
ホーン主体のモダンジャズが好きな方がほとんどで、
「単純なギターアルバムには興味が湧かないのでは?」と思いました。
そこで思い浮かんだのがこのアルバムでした。
このTHE REMEDYはカートのギターともう1人
サックスプレーヤーのマーク・ターナーが2トップで演奏しています。
このマーク・ターナーがまたとんでもなく凄いプレーヤーなんです。
初めて聴いたときは本当に度肝を抜かれました!
サックス好きの方には是非一度聴いてもらいたいプレーヤーです。
スピーカー ALTEC A5
CDプレーヤー DENON DCD-S10/2
コントロールアンプ McIntosh C32
パワーアンプ McIntosh MC2500
まず、このセットで聴いてみました。
はじめは「この手のセットでコンテンポラリージャズはあまり合わないのでは」と思い、
ダメなら企画倒れで、別のネタを考えないといけないので、
不安でしたが、結果杞憂に終わりました。
ライブ盤ということもあり、
思いの外、生々しく鳴り
お客さんの興奮の度合いなど、ヴィレッジ・ヴァンガードの
熱さが伝わってきて良かったです!
曲についても触れておこうと思います。
全曲解説しながら書く余裕はないので、
数曲に絞って書きます。
まずはオープニングの1曲目Chords。
ジャズにおけるソロ回しは、
「演じる側は良くても聴く側にとっては
必ずしもそうではなく、場合により退屈なことがままある」
「必ずしもメンバー全員がソロを取らなくてもいいのでは?」
と思っていました。この曲を聴くまでは。
四季の移ろいのように展開していく様は見事で、
それによりソロ回しが全く退屈なものではなく
16分強の曲にもかかわらず、
あっという間に聴き終えてしまいます。
曲の良さだけではなく、メンバー全員の演奏能力の高さが
それを可能にしているのでしょう!
次に、このセット
スピーカー JBL PARAGON後期型
CDプレーヤー McIntosh MCD7000
コントロールアンプ McIntosh C20
パワーアンプ LUXKIT A3600
こちらもまた、さすがに迫力のある音で、
全く問題なく聴けました。
というより、
聴き入ってしまいました。
あえて言うなら
どちらのセットも、もう少し抜けが良かったら
言うこと無しでした。
曲解説のつづき
1枚目4曲目A Life Unfoldsでは
カートが独奏で圧巻のコードソロを展開します。
4分45秒あたりまで得意の空間系エフェクターを使用し、
カート独特のハーモナイズの感覚に多彩なヴォイシングを
駆使して延々とコードで展開していく様は
まるで「カート・ローゼンウィンケルの展覧会」に
招待されているかのような気分になります。
そのあとの他のメンバーが入ってきてからの展開も凄いんですが、
書ききれないので、あとは自分の耳で確認してください。
他にも2枚目4曲目Myrons Worldは
マーク・ターナーの独壇場です!
無伴奏ソロで4分30秒くらいまで吹き続けます。
これがまた、何とも形容し難い圧巻のソロで
「圧倒されるとはこういうことか・・・」
と思いました。
順序が前後しますが、2枚目1曲目View from Moscow
これは格闘家の入場テーマに最適な感じで、
ロック小僧もシビれる超カッコいい曲です。
本当はもっと書きたいのですが、長くなりすぎるので、
この辺までにしておきます。
興味が湧いた方は是非、聴いてみてください。
オーディオよりアルバムの方が
メインの記事になってしまいまいたが、
久しぶりに「THE REMEDY」を聴いて
また、アツくなってしまいました!
そして、
『ヴィンテージオーディオで聴くコンテンポラリージャズ』
も悪くない、いや、全然アリだと思いました。
ハイファイ堂福岡店 村岡 龍也
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