お宮のスピーカー大型化計画 前編 2006年10月13日 (近=京都の近藤さん、迷=音迷人さん、熊=?) 迷:携帯てえのはめんどくさいね〜!大型スピーカーの話をしようてーのに、字が小さいうえに局番まで打たねばなんねー!ブツブツ。 ピポパ:あー近さんかえ?わしだ!迷じいだよ。お元気かな?良かったよかった。ところでハイフェー堂で販売イベントがあるって葉書が来たでしょう。行きまっしょーや? 行く!それじゃーお宅に今から寄るからよろしく。 近:良く来なさった!まあまあお茶でも一杯。それから出かけやしょう。おーい!なんぞ無かったかな?ある!気が利くね〜家の女房は! 大型SPだから大福?かい。ほう。 おや?向から慌てて走って来るのは熊公じゃないか? |
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熊:ハアハア、てえへんだ〜てえへんだ!お宮ちゃんが引っ越すんでー! 近:お前さんはいつも「てえへんだ〜てえへんだ!」てえのが口癖だな。誰も驚かないよ。まー落ち着いて!お前も大福喰いな。 熊:でーふくなんて食ってられねえんですよ。お宮ちゃんが遠―くに行っちまう上に、俺が頼まれてせっかくまとめてやったステレオを変えちゃうかも知れねーんです。 迷:なーんだ!やっぱりそんなことかい。てえへんだ〜てえへんだ!と言うから、もう内閣総辞職か、また核実験敢行かと思ったよ。そりゃな新しい部屋には新しい酒!おっと違った新しいステレオだーな。丁度いいや、今から大型スピーカー半値大サービスてえんで、見に行こうと話してたんだ。熊さんも一緒に行こ!さあ乗った乗った! お宮のオーディオ一式 スピーカーVictor SX-211、プリアンプQUAD44、パワーアンプQUAD405、CDプレーヤーMacintosh Power Book G4(ノートパソコン) |
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熊:行くのは良いんですがね、またこの赤い車に乗ってですかい?ハッチバック車とは押しやすいように造ってあるんですかね!この前でけー手形が後ろにべたっと付いていやしたが、あれは誰です?え!この前の相撲見物の時蔵前で押してもらった。へー?高見盛!手形の色紙高くて買えなかったから車の手形拭かずにとってあるの! 迷:わしがこっそり耳打ちして説明したのに、大きい声で繰り返すこと無いじゃないの!近の旦那に恥かいちゃいましたよ! 近:まあまあ、そろそろ着きましたよ。それではお宮ちゃんの新しいスピーカーを皆で評定しましょう。ところで熊さん、お宮ちゃんの今度の部屋は広いんだって? 熊:広めの1LDKだって話だよ。 |
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近:アンプがQAUDなら英国調の組み合わせでTANNOYのEDINBURGHはどうかな。クラシック向きと思われがちだが、オーケストラは勿論、ジャズやポップスも上品な再現性で、弦楽器のハーモニーの漂わせ方が非常に憎いではねえか。良質なホールで聴いているような素晴らしい心地よさを存分に味わうことができるだろうねえ。 |
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迷:そもそも大型スピーカーの良さは、大きめの箱から深く沈んだ表情のしっかりとした低音を出すことなんだ。これは物理的な必然だな。低音楽器はほとんど大きいだろう。小型でも音楽領域の低音のかなりの部分は出るけれど、それだけでは不十分だな。低音の佇まいと言うかエネルギーのある悠々たる低音感が、音楽を見違えるように再生するんだな!昔低音がないとつまらない、草臥れるなどの理由からハモって低音を付けたな。通奏低音なんて言ってる。それぐらい大切な音域だから出来るだけ大型スピーカーを使ってやると言うのが、音楽を楽しめる再生のコツだな。 熊:そうでー!だから俺はよ、チー坊の机を表に出しちまって、JBL4343を「ヨィサヨィサ」と竹さんと担いで長屋に入れたんでい。この前隣の善さんちに米借りに行ったら、いい低音が響いていたね。善さん!サブウファー買い足したのかい?と訊いたら怒ってやんの!なんで俺が「ひばり」を聴いてるのにロックの低音なんだよー!熊の家から壁越しに聞こえて来るんじゃねーか!とね。壁フィルターで本当に低い美味しい低音が聞こえてやしたよ。 |
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近:熊さんのスピーカーは4343なのかい。いいねえ。4343はオーディオリスナーから熱い羨望と圧倒的な賞賛で受け入れられたJBL43系モニターシリーズの頂点のスピーカーだよ。QAUDのアンプでプレイバックし、小さなパワーでも切れのいい低音を本格4ウェイで再現できそうだね。どのジャンルにも対応した音質は音楽の奥深い旋律を味合うには十分で、まさに打ってつけの組み合わせだろう。 |
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迷:これなんかどうだい!「アルテックのヴァレンシア」さらっとした弦の音なんかいいね!近の旦那! 近:シャープの廻しモンかい。眼の付け所がいいな。ローボード的なディザインだから広めの洋間には似合うと言うものさ。音は最高に練れているから善いかも知れないね。ただサランネット無しだとムキムキでインテリアとしてはどうかいな? |
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熊:あれっ?お宮ちゃんがやってきやしたぜ。 宮:熊さん、いい所にいた!旦那方もお揃いでちょうど良かった。新しい部屋をデジカメで撮って来たの。ちょっと見てもらうえないかしら。 |
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熊:広くなった分だけ何にもねえように見えるぜい。俺んちとえらく違うや。 |
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宮:あんまりにも殺風景だからサイドボードの両隣に格子柄のスピーカーでも置こうと思っているの。SANSUIのSP-LE8Tなんかどうかしら。 近:「いやぁ・・このネットのレトロ調なかなかいいね!」贅沢な格調ある格子柄のデザインも粋だし、音楽に対する深い愛情を感じるねえ。発売当時サンスイはJBLスピーカーの輸入総代理店だったから、往年の名機C50(Olympus)やS101のように生活空間に自然に溶け込んでいく家具調デザイン、フォルムをライフスタイル、聴きたい音楽にあわせて選べたものだ。これなら洋室だけでなく和室にもピッタリとベストマッチングしそうだね。アルニコマグネット・フルレンジユニットだから音楽の豊かな感動を創造してくれるだろう。 (2006年10月13日現在日本橋店在庫SANSUIのSP-LE8Tペア税込み120,000円) |
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宮:値段も手頃だし、これにしようかな。 熊:えーっ、もっと大きいのにしないのかい?まだまだスペースがあるじゃねえか。 宮:さっき47型のプラズマテレビを買ったとこなのよ。テレビの設置が終わってからもっと大きいスピーカにするかどうか考えるわ。 熊:買ってすぐに買い替えなんてもったいない! 宮:ハイファイ堂は買ってから1ヶ月以内の商品なら買値の9割で引き取ってくれるのよ。善は急げ!配達お願いしまーす。 熊:やれやれ、お宮ちゃんの買い物は相変わらずせっかちだね。 (続く) |