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「あの人に会いに」 57人のジャズ・ミュージシャンの肖像 カプがおすすめするDVDを読者の皆様にプレゼントします。お名前、送り先、ご希望のDVDを明記の上、下記メールアドレスまでご応募ください。 mailto:merumaga@hifido.co.jp 締め切り日時は8/18(木)21:00です。当選者の発表はDVDの発送をもって替えさせていただきます。 |
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カプのおすすめDVD ア・グレイト・ディ・イン・ハーレム〜57人のジャズ・ミュージシャンの肖像 監督・製作・脚本:ジーン・バック、ナレーション:クインシー・ジョーンズ '94アメリカ インタビューに登場するJazz Men:アート・ブレイキー、バック・クレイトン、アート・ファーマー、ディジー・ガレスピー、ベニー・ゴルソン、ジョニー・グリフィン、ミルト・ヒントン、チャビー・ジャクソン、ハンク・ジョーンズ、マックス・カミンスキー、エディ・ロック、マリアン・マクパートランド、ジェリー・マリガン、ホレス・シルバー、アーニー・ウィルキンズ、ソニー・ロリンズ、スコーヴィル・ブラウン 1958年8月、NYハーレム。「エスクワイア」誌の呼びかけで、ジャズ・ミュージシャン58人が集まった。(ウィリー・スミスを外すと57人)朝10時といえば明け方まで仕事などで起きているジャズ・ミュージシャンにとって、普段なら寝ている時間。無謀な呼びかけに果たして集まるのだろうかという不安は隠せない。しかし、その心配は除々に薄れていく。当時全盛期のミュージシャンが次から次へと集まる。想像できない光景をまのあたりにした写真家アート・ケインの記念すべき最初の写真となる。これがスピルバーグ監督の映画「ターミナル」で効果的に使われた写真です。 |
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この写真をもとに、「A Great Day In Harlem」製作者ジーン・バック自ら健在するジャズ・ミュージシャンの足跡を辿りインタビューをしたものを編集し素晴らしい作品に仕上げました。モザイクを組み合わすように気の遠くなるような作業をスタッフとコツコツと立体化していきました。当時の演奏シーン、亡仲間のエピソードを話すシーンもありとてもワクワクして観ました。インタビューを受けているJazz Menの中にはすでにお亡くなりになった方も。どれも貴重な記録映像ですね。'58といえばファンキー・ジャズやバップが演奏されてた頃。当時のLive映像が観れるのも嬉しい。プロデューサーのジーン・バックが語る秘話映像も面白いよ。このドキュメンタリー映像を10年前にすでに観たというOver Seasの寺井珠重さんのコメントがありますのでここに掲載させて頂きます。なんとも羨ましいかぎりです。 |
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Jazz Club Over Seas 寺井珠重さん "A Great Day In Harlem"は10年ほど前に、ヴィデオを入手しました。ミュージシャン達の肉声が聞けてとっても面白かったです。特にJazz Club OverSeasにサー・ローランド・ハナ(p)と来演し、素晴らしい演奏をして下さった、デトロイト出身の名ドラマー、エディ・ロックの話がとても身近でした。プロデューサー、ジーン・バックはとっても素敵な人です。ラジオ・プロデューサーだった知的なブロンド美人で、グリニッジ・ヴィレッジでは知らぬ者のない、ジャズ社交界のマダムです。ブロッサム・デアリー(vo)が彼女のアパートに寄宿していた事もありました。"A Great Day In Harlem"も、ジャズメンと長年親しく付き合ってきた彼女だからこそ、ミュージシャン達の素顔を捉える秀作になったのではないでしょうか。私などそばに近づけないようなゴージャスな人ですが、トミー・フラナガンの奥さんの友人なので、NYでトミー夫妻や寺井と一緒に、一晩ジャズめぐりをしました。色々お話をして下さって、偉ぶらず、とても気さくで上品な方でした。自称「ジャズ界初のグルーピー」で、若い時、デューク・エリントンの追っかけをし、レコーディングにも度々付き合ったそうです。その際、エリントンは彼女に「今のテイクだけど、テンポはあれで良かったかな?」と聞いたことがあったそうです。「今にして思えば、私のような小娘に曲のテンポを聞くわけなどない。あれはデューク一流の人を虜にする技だったんだわ。」ということでした。とはいえ、彼女は、エリントン楽団のレコードの、ベン・ウェブスター やジョニー・ホッジスのソロを一音違わず歌うことの出来るジャズ通で、安っぽいグルーピーなんかではありません。現在は80歳を越えておられると思いますが、生涯の親友、ボビー・ショート(p.vo)が、先日亡くなって、とても悲しまれていいると言う事です。 |
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カプのおすすめDVD ザ・ターミナル(2枚組)/脚本:サーシャ・ギャバシ&ジェフ・ナサンソン、監督:スティーブン・スピルバーグ、配役:トム・ハンクス、キャサリン・ゼタージョーンズ他 今回は、おすすめCDではなくDVDです。あなたは映画を観る場合何にポイントをおいて選択しますか?お気に入りの俳優、監督、脚本、音楽、など。ジャンル別けするとヒューマン、コメディー、ロマンス、など。ザ・ターミナルは舞台が空港です。上記項目すべてをクリアーした映画だな。私の好きなトム・ハンクス演ずるヴィクター・ナボルスキーはクラコウジア人(架空の国)。NYのJFK国際空港に到着したものの、祖国がクーデターにより事実上消滅。同時に国が無いということはビザも無効になる。当然、アメリカとしては入国を許可できない。 |
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何ヶ月も空港で過ごすうちに、アメリカという国を体験していくヴィクター。NYは色んな人種の集まり。仲間ができ、ロマンスも生まれる。アメリア役のキャサリン・ゼタージョーンズとはお互いトラブルがあるのだが「待つ」という接点があった。ヴィクターが何ヶ月も待つ理由が「父との約束」であった。Jazz好きの父はJazz Menのサインが届くのを40年も待った。しかし、一人だけ受け取らずに亡くなってしまう。その一人というのが現在も活躍するサックス奏者のベニー・ゴルソンだ。あとは観てのお楽しみ。トム・ハンクスの温かみのある表情・そこここで演じるコミカルさが際立つ。ペンキ塗りしながらJazz音楽にノリノリの場面は大好きです。なまりのある英語も面白い。私はヴィクターみたいな男性はとても稀で価値があり魅力的だなと思った次第。一通過点でしかない空港の裏側に視点をおいた脚本もこの映画の魅力。 |
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ヴィクターがNYに来た理由を話す大切な場面で見せる写真があります。今回おすすめDVD"A Great Day In Harlem"の57人のJazz Menの集合写真なのです。こちらの内容もJazz ファンには興味をそそるものです。特典映像DVDも内容充実。裏方さんの大切さも痛感。舞台となる空港は映画セットではなく本物。舞台完成までの過程をみると工学的に設計されてます。脇役の俳優たちも実に良い仕事をしている。とても魅力ある面々です。さあ、プレゼントに応募してね。(^^) |
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