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「サキソフォン・コロッサスその後」 ソニー・ロリンズ最後の日本公演 2人がおすすめするCDを読者の皆様にプレゼントします。お名前、送り先、ご希望のCDを明記の上、下記メールアドレスまでご応募ください。 mailto:merumaga@hifido.co.jp 締め切り日時は9/29(木)21:00です。当選者の発表はCDの発送をもって替えさせていただきます。 |
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コンのおすすめCD ソニー・ロリンズ「ウイザウト・ア・ソング〜9.11コンサート」 ソニー・ロリンズ(ts)、クリフトン・アンダーソン(tb)、ステファン・スコット(p)、ボブ・クランショウ(el,b)、ベリー・ウイルソン(ds)、キマチ・ディニズル(per) 2001年9月15日ボストンで実況録音 ビクターエンタテイメント VICJ-61283 2005/8/24 発売 威風堂々あのテナー・サックスの巨人ソニー・ロリンズが日本公演を引退するという。今回の日本ツアー引退表明は、公私ともにロリンズを支え続けて来た最愛のルシール夫人の死去がきっかけとなったものであると聞いている。日本のような遠い国でのツアーをするのは肉体的にキツクなってきているということも事実のようで、その決意は固いとも言われている。 ソニー・ロリンズの日本でのラストコンサートが「LIVE IN JAPAN 2005」として10月31日から11月8日まで5回開催されると雑誌等で報じられている。ジャズファンにとって寂しいが、ツアー公演が実現したのは朗報だ。我々は生のソニー・ロリンズを聴く最後のチャンスと捉えて間違いないだろう。マイルス・デイビス、ジョン・コルトレーンらとともにモダンジャズの歴史を刻んできたソニー・ロリンズ。56年にジャズ史上に燦然と輝く大傑作「サキソフォン・コロッサス」をリリースし、ワン&オンリーの、あの息の熱くかかった「ズヴァッ」とした表現のサックスプレイには誰もがシビレたもんだ。デビュー50年を経た今も進化を続けている。 |
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「ウイザウト・ア・ソング〜9.11コンサート」は「ジス・イズ・ホワット・アイ・ドゥ」VICJ-60709以来ロリンズ5年ぶりのニューアルバムでもある。タイトルが示すとおりこのライブ録音は2001年9月11日にニューヨークで起きた同時多発テロ事件の4日後にボストンで行われたロリンズ20年ぶりのライブ録音である。それだけに力が入り熱のこもった演奏だ。「ウイザウト・ア・ソングー9.11コンサート」を、久々に聴きいてソニー・ロリンズの健在ぶりと、さらにすごみを増した風格を感じた。試行錯誤を重ね続けたそのサウンドは、音楽的な複雑さを増していながらも、相変わらず耳に優しく、しっかりと地に足のついたものであり、ソニー・ロリンズの演奏は、ジャズという音楽ジャンルを超えた普遍性をも持っている。名実共にテナー奏者の最高峰として君臨したジャズ・ジャイアント、ソニー・ロリンズ。最後となる日本ツアーであの「セント・トーマス」の輝きを日本のファンに必ず聴かせてくれると思う。 |
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クラーク・テリー&マックス・ローチ/ フレンドシップ クラーク・テリー(tp flg )、マックス・ローチ(ds)、ドン・フリードマン(p)、マーカス・マクローリン(b) 2002.3.10 NY アヴァター・スタジオ録音 録音当時、クラーク・テリーは81歳(12月で82歳)、マックス・ローチは78歳。67歳のドン・フリードマンは100 Gold Fingersに出演された時拝見して可愛いおじいちゃまと思いましたが、それを遥かに上回る御歳。このアルバムを聴く限りではお歳の事は忘れて頂きましょう。マックス・ローチといえば、周知の通り亡き盟友のクリフォード・ブラウンとの歴史に残る双頭コンボ/ 五重奏団のアルバムは有名。若くして命を落としたクリフォード・ブラウンへの不朽の名曲"I Remember Clifford" 。今回フレンドシップでも選曲されておりますが、マックス・ローチは参加直前になりどうしてもドラムスを叩けなくなりドラムス抜きで録音されております。このベニー・ゴルソンが書いたメロディーがあまりにも美しく、悲しく涙を誘うのであります。こんな背景も頭の片隅におきながらお聴きくださいませ。 |
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前置きが長くなりました。"Statements" はテリー&ローチの即興だそうです。なんとも力強い演奏です。"Let's Cool One"いや〜、スウィンギーでほのぼのします。"Brushes and Brass" テリー作。テリーのミュートとローチのブラッシュ・ワークの楽しいデュオ。"Lil Max"はローチの即興。正確なタッチのドラミングと民族的なサウンドは素晴らしい。本当に78歳?"But Beautiful"ご存じラヴ・ソング。テリーの(flg,tp)が甘く歌います。ドン・フリードマンの透明感のある美しいピアノタッチもGreat。"Makin' Whoopee"心地良いメロディにスイングします。"To Basie With Love"テリーがフリューゲルとトランペットを両手に持ち2つを瞬時に吹き分けているそうです。“The Neamess Of You"テリーのソロ。途中筆記用具が落ちる音が入りますがあまりに素晴らしい出来なのでそのまま使用されたそうです。プレゼントに応募してGetしてお確かめください。(^^) |
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ゲストのおすすめCD ちょっぱらさん トミー・フラナガン「ビレッジ・バンガード・ライブ」 Tommy Flanagan (p)、Lewis Nash(ds)、Peter Washington(b) モダン・ジャズの歴史的名盤「サキソフォン・コロッサス」では、情におぼれぬ堅実な統制力と明瞭かつ繊細な表現力で、私はフラナガンにすっかり魅了された。名盤の創生には必ずその名を連ね、彼の共演者リストのそうそうたる顔ぶれには驚愕の一言に尽きる。逆に、彼の名を指標に名盤を探訪できるくらいだ。大スターの陰に隠れ、単なる"名脇役"との過小評価に恨み節の本盤解説にも頷かざるを得ない。日本には、かねてよりファンも多く、2000年(逝去の前年)に来日公演を果たしている。さて、本盤は、「サキ・コロ」後40余年、N.Y.ビレッジ・バンガードにおけるフラナガン67歳の誕生日公演の録音である。ルイス・ナッシュ、ペーター・ワシントンという最良のメンバーを得た後(当事で結成7年)も、たゆまず育み拡張させてきた彼独自のスタイルが、このライブが始まった瞬間から、観客を前にしたステージの上で、今まさに形を与えられ結実していく過程が記録されている。 |
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円熟の演奏は全くツボを外さない。確実に歩みを続けたものが持つ技術の裏づけのおかげで、サスペンスもロマンスも極上、聴き手は始めから終わりまで安心して身をゆだねることができる。影か実体かの区別がつかなくなるほど見事に同調したナッシュのシャドウイングブロウ。ワシントンのぼそぼそとした独白の醸すなんともいえない味わい。繰り返し聴くたびに感慨が深まる。聴き所満載の良品である。No.2'With Malice toward None'色彩の見える歯切れのよいタッチでさわやかに仕上がっている。挫折を味わった後に、立ち上がり顔を真直ぐ上げて歩き出そうとする者の勇気と希望を感じる。No.5'Tin Tin Deo'スモーキーでエレガントなラテンナンバー。彼らのたくさんの引出しから繰り出すジャズ音楽の自在さを満喫できる。No.6'Sunset And The Mockingbird'印象的なイントロのEllingtonの曲。小品ながら個人的にお気に入り。なにかフラナガンの思い入れを感じる。No.7はTom Macintoshの2曲メドレー。印象派っぽいピアノのスローバラードから激しいバンド・パフォーマンスへ、スリル満点の展開でハラハラドキドキも最高潮に達する。最後に、聴衆によるフラナガンへの贈り物にジーン・・・。 |
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