スターティングは安井さち子作"Waterfall" 。まるでカーチェイスのシーンを想像させるがごとくパワー全開、豪快且つスリリングな楽曲。三位一体の白熱に度肝を抜く。井上陽介の心強いリズムキーパーに負けず劣らぬ力強い安井のピアノ・タッチは爽快。ちなみにご本人はナイアガラの滝を見たイメージで創作したそうです。"Mas Que Nada"はご存知セルディオ・メンデスのボサ・ノバ調で楽しい。叙情的でエレガントな"My One And Only Love"。"Minor Meeting"は小山太郎の秀逸なブラッシュ・ワークと共にスインギーに奏でる。ベースとドラムスの掛け合いもgood。"Stella By Starlight"面白いアレンジで井上の太く弾力のあるベース・ソロが味がある。"Tell Me A Bedtime Story"ハービー・ハンコック作。円やかでリラックスした演奏だが中だるみなく徐々にクライマックスへと導く。
続く三作は安井さち子作。私が気に入った"The Daily Newspaper"、これはグルーブ感がGreat。ラテン調の"That's The Spirit!"はパーカッシブなドラムスとドライブ感あるピアノ演奏との緊張感ある掛け合い。 "Letter Of Thanks"は全体の哀愁を帯びた音色が印象的。森林の香りを放ちながら優しくベースが語ります。"Candy"は可愛い楽曲で三人のインタープレイが良い。三人其々の演奏もさることながら、まとまりのある作品。ピアノ・トリオ・ファンだけでなくCDプレゼントにご応募お待ちしております。(^^)