「アニバーサリー」2008年2月1日 おすすめCDは下記の店舗で試聴できます。 コンのおすすめCD キース・ジャレット「マイ・フーリッシュ・ハート」大須本店 カプのおすすめCD トミー・フラナガン・トリオ「ザ・コンプリート・オーバーシーズ」 秋葉原店 |
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コンのおすすめCD キース・ジャレット 「マイ・フーリッシュ・ハート」 キース・ジャレット(p)、ゲイリー・ピーコック(b)、ジャック・デジョネット(ds) 2001年7月モントルー・ジャズ・フェステバルでの実況録音 ユニバーサルクラシック&ジャズ UCCE-1095-6 曲名 Disc1 1) フォア 2) マイ・フーリッシュ・ハート 3) オレオ 4) ホワッツ・ニュー 5) ソング・イズ・ユー 6) エイント・ミスビヘイヴン Disc2 1) ハニーサックル・ローズ 2) ユー・トゥック・アドヴァンテージ・オブ・ミー 3) ストレート・ノー・チェイサー 4) ファイヴ・ブラザーズ 5) ゲス・アイル・ハング・マイ・ティアーズ・アウト・トゥ・ドライ 6) オン・グリーン・ドルフィン・ストリート 7) オンリー・ザ・ロンリー |
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またしても待望久しいキース・ジャレットの実況録音盤が発売された。トリオ結成25周年記念する作品ということで、キースファン、いや!全世界のジャズファンに聴いて欲しい意欲作だ。情報によれば、キース・ジャレット自身が「しかるべき時が現れるまで」と大切に温存してきた2001年度の「モントルー・ジャズ・フェスティヴァル」での録音ということだ。それが2枚組みで発売されるということで断然興味も湧いてくる。キース・ジャレット・トリオ結成25年、その間にスタンダーズ・トリオそしてキース・ジャレット・トリオとトリオ名を変更してきた。その音楽の中心にいるのはキース自身であって、ゲイリー・ピーコック(b)、ジャック・デジョネット(ds)は、キースを支える存在でこれまでずっと活躍してきた。その3人がジャズに限りない愛を託して録音したのが、今回の実況録音盤である。 全13曲中7曲はキース・ジャレット・トリオとしては初めての録音だということで、ファンにとっては実に新鮮で素晴らしいプレゼントである。最初の「フォア」から最後の「オンリー・ザ・ロンリー」まで聴いていくと、思わず鳥肌が立つ。キースが持っている、ジャズ本来の実に美しい世界がそこに出現するのである。聴衆と一つになって闘っているようでもある。よくスイングするトリオ独特のサウンドと、完全に調和したキース極上のナンバーが、ライブ上に気持ちよく奏でられていく。普段あまり聴かない実況録音の良さを味わった。なおキース・ジャレット・トリオは毎年ディスク大賞候補にノミネートされている。これは凄いことだ。 ホールで録音されたキース・ジャレット・ピアノ・トリオの響きは、スピーカーいっぱいに楽音が展開されていく素晴らしいサウンドである。一音一音が等身大のピアノが描かれていくようで、艶っぽさもあり透明かつクリーンな音にサポートされ、キースの音がいっそう輝きを増していくようでもある。 |
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カプのおすすめCD トミー・フラナガン・トリオ 「ザ・コンプリート・オーバーシーズ〜50th・アニバーサリー・エディション〜+3」 トミー・フラナガン(p)、エルヴィン・ジョーンズ(ds)、 ウィルバー・リトル(b) 1957.8.15 ストックホルム、スエーデン録音 DIW-488 曲名 1) Relaxin' At Camarillo 2) Chelsea Bridge Take3 3) Eclypso 4) Dalarna Take3 5) Verdandi Take1 6) Willow Weep For Me Take2 7) Beats Up 8) Skal Brothers 9) Little Rock 10) Dalarna Take2 11) Verdandi Take2 12) Willow Weep For Me Take1 13) Chelsea Bridge Take1 14) Dalarna Take1 15) Chelsea Bridge Take2 |
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ジャズ・ピアニストの名手であるトミー・フラナガン氏が名盤“Over Seas”を世に出してから50年という節目に、新たに発掘された未発表3曲を追加収録した「完全版」だということです。皆様、もうご存じの通り、トミー・フラナガン、ウィルバー・リトル、エルビン・ジョーンズのトリオはJay Jay Johnson 5 live at Cafe Bohemia new york 1957でもテナー・サックス&フルート奏者のボビー・ジャスパーと一緒に演奏をしています。 “Relaxin’ At Camarillo”は洗練された切れのあるトミー・フラナガンのピアノとエルビン・ジョーンズの躍動感あるエネルギッシュなブラッシュ・ワークに圧巻です。”Chelsea Bridge”は珠玉のピアノ。エレガントな大人のジャズを満喫。ラテン色の”Eclypso”は三者愉しい会話をしているようです。ここでもエルビンのスティック捌きが効いています。”Verdandi”は粒たちが良く、小粋なピアノ・タッチに魅了されます。”Willow Weep For Me”三者卓越した演奏。Cappuccinoが気に入った“Beats Up”はとても赴きがあり味わい深いです。常に大きく響き渡り、存在感あるウィルバー・リトルのベース・ソロもご堪能ください。研ぎ澄まされたハイ・トーンの“Skal Brothers”は心地よく響くベースとドラムスがトリオとして綺麗に流れを汲んでいます。“Little Rock”はベーシスト、ウィルバー・リトルの為に創作された楽曲だそうです。歌心がありブルージーに奏でるトミー・フラナガン。どんな表情で演奏されていたのか興味津々です。別Takeがある楽曲もお楽しみください。ご試聴ご希望の方はご遠慮なく店頭スタッフにお申し付けください(^^) トミー・フラナガン氏といえば、大阪のジャズ・クラブオーナーであり、唯一、フラナガン氏のお弟子さんである寺井尚之氏の取材を思い出します。私がジャズど素人であることをご承知の上で色々と丁寧にご回答くださいました。緊張しまくりの状況で拝聴したライヴ。印象的だったのがデューク・エリントンの”Sunset And The Mockingbird”でした。師匠のトミー・フラナガン氏は”Tommy Flanagan / Sunset and the mockingbird the birthday concert”で演奏されています。その他に”Flanagan’s Shenanigans”もとても素晴らしいアルバムです。ここでは大好きな名ジャズ・ドラマーのLewis Nash,ベースにJesper Lundgaard ,テナー・サックスにJesper Thiloがフューチャーされています。”Jesper Thillo & The American Stars “も宜しいですよ。 |