2009年5月22日 おすすめCDは下記の店舗で試聴できます。 コンのおすすめCD アキコ・グレース 「ピアノリウム」 京都店 カプのおすすめCD サヒブ・シハブ 「サヒブス・ジャズ・パーティー」 オーディオビギナーズ |
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コンのおすすめCD アキコ・グレース 「ピアノリウム」 アキコ・グレース(p) 2007年7月〜2008年6月録音 (HQCD盤) コロムビアミュージックエンタテイメント COCB-53787 2009/1/21発売 曲名 1)真空の水 2)空中庭園 3)夏の終わりの海の沙汰 4)ムジカ・カズマンテ 5)ひまわりのワルツ 6)雨上がり 7)雅やか 8)紅葉舞う、景色広く 9)白銀の月 10)おとぎの国の音使い 11)ちら雪 12)桜は夢 |
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今回のアルバムは録音日を見てのとおり、アキコ・グレースがインターネット配信で1年間発表した新曲を1枚のアルバムに収録したもので、日本ジャズ界では初めての試みという。また彼女の新しい境地開拓といっていい、オリジナルな珠玉のピアノ・ソロ作品だ。この企画はなかなかユニークで、新しい発想でピアノの独奏が楽しめるものである。曲名からもお分かりのように季節感をあしらった表現で、アキコ・グレースのピアノが音場空間に美しく響き渡っていく心地よいリズムにしばし酔いしれよう。 1)「真空の水」、2)「空中庭園」、3)「夏の終わりの海の沙汰」を聴くと、風のささやきにも似た美しいピアノの旋律が、情緒タップリに描き出す。さすがアキコ・グレースと思わせるところが心憎いばかりだ。4)「ムジカ・カズマンテ」、5)「ひまわりのワルツ」においても、ビューティフルなタッチで輝かしいピアノ・ソロが華々しく奏でられていく。6)「雨上がり」、7)「雅やか」、8)「紅葉舞う、景色広く」では、若々しくエネルギーあふれるアドリブ・フレーズがよりクリエイティブで自分のスタイルをもって演奏していることが分かるもので、気品さえ感じ取れるようだ。9)「白銀の月」、10)「おとぎの国の音使い」は実に落ち着いた演奏で、無理をせずまた背伸びすることなく、“白銀の月”のように自然な形で力を出しているような感触を抱く。11)「ちら雪」、12)「桜は夢」と最後まで聴き終えると、全曲その情景を上手く表している。実に新鮮で豊かな想像力を働かせ、絵画のように心に映し出された幻想的なアドリブを展開していくのが見事である。 アキコ・グレースといえばピアノ・トリオに馴染んでいるが、このピアノ・ソロを聴くと目の醒めるような指捌きに魅了されてしまう。また、リスナーを夢のような幻想的な美しい世界へと誘ってくれる。知的でビューティフルなタッチによって詩情あふれる演奏が繰り広げられ、熟成された表現に驚かされるのである。この“ピアノリウム”は、オーディオ的にも音質の優れた最新HQCDでもあることから、ハイファイ堂のオーディオシステムでピアノの素晴しさを存分に堪能してもらいたい。 |
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カプのおすすめCD サヒブ・シハブ 「サヒブス・ジャズ・パーティー」 サヒブ・シハブ(ft,s/sax b/sax)、アラン・ポッチンスキー(fg)、オレ・モリン(g)、ニールス・ペデルセン(b)、アレックス・リール(ds)、ビヤルン・ロストボルド(ds) 1963.10.3 コペンハーゲン「カフェ・モンマルトル」録音 曲名 1)4070ブルース 2)シャレード 3)カンヴァセイションズ パート1 4)カンヴァセイションズ パート2 5)カンヴァセイションズ パート3 6)ビリー・ボーイ 7)ノット・イエット 8)サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム |
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新型インフルエンザ異常事態発令を受け、わが子が通う大阪府立高校は1週間休校になりました。丁度テスト期間。一週間じっと家で過ごすというのは健康な若者にとっては大変つらいものですが、感染拡大防止措置としてはいたしかたないですね。私を含め国民がうがい・手洗い・マスク・睡眠・栄養など各自の自己管理で乗りきりましょうね。 前置きが長くなりました。今回のおすすめCDはこれまた最高!サヒブ・シハブのライブです。メンバーを見てお分かりのようにピアノレスです。1925年6月23日ジョージア州アヴァナ生まれ、40年代はアルト・サックス、50年代はバリトン・サックスで才能を発揮し、60年代は更に領域を広げ、マルチ・リード・プレイヤーとしての道を進む。本アルバムでは、バリトン・サックス、ソプラノ・サックス、フルートを演奏している。(ライナーノート引用) では、曲の紹介とまいりましょう。1)「4070ブルース」。これ一曲でサヒブ・シハブの音楽性に魅了されノック・アウトです!当時、弱冠17歳のニールス・ペデルセンのべースがスタートを切ります。続くは私が大好きなアレックス・リールの躍動感たっぷりのドラムス、そしてオレ・モリンのギター・スパイスが加味され、いよいよ、サヒブ・シハブのフルートが勢いよく滑り込んでくる。最高に楽しく気がつけばリズムを取りながら引き込まれている自分に気がつきました。2)「シャレード」はあの優美な女優オードリー・ヘプバーン主演の映画主題歌です。ドラムスはこの楽曲のみ演奏したビヤルン・ロストボルト。シハブのフルートと混ざった歌声が単調なリズムと共に妖艶さを醸し出しています。3)〜5)はシハブ自作の組曲形式の作品です。バラエティーに富む要素が楽しめます。3)「カンヴァセイションズ パート1」はスローテンポからアップテンポヘ。シハブはソプラノ・サックスからバリトン・サックスへと持ち替えます。安定したリズムセクション、ギター&サックスのグルーブ感が愉しいです。6)「ビリー・ボーイ」軽快なブラッシュ・ワークの躍動感がよく伝わります。傍で聴いてみたいなぁ。シハブ作7)「ノット・イエット」。シハブが’63に参加した”The Danish Radio Jazz Group”と録音したアルバムに入っているそうです。アメリカン・ジャズっぽくバリトン・サックスで男性的に披露しています。アルバム最後を飾るのは8)「サムデイ・マイ・プリンス・ウィル・カム」。ディズニーアニメ映画[白雪姫]でお馴染みの挿入歌です。ソプラノ・サックスでメローに奏でます。円やかなギター・ソロ、弾力あるベース、軽快なドラムスとほんわかムードで締めます。オーディオに詳しい方なら、どんな組み合わせで愉しむのでしょうねぇ・・・?ご試聴ご希望の方は店頭スタッフにご遠慮なくお申し付けください。お待ちしております(^^) |