2009年6月19日 おすすめCDは下記の店舗で試聴できます。 コンのおすすめCD エディ・ヒギンズ 「スタンダーズ・バイ・リクエスト〜スイングジャーナル・リーダーズ・リクエスト・ファースト・デイ」 大須本店 「スタンダーズ・バイ・リクエスト〜スイングジャーナル・リーダーズ・リクエスト・ セカンド・デイ」 秋葉原店 カプのおすすめCD The Stockholm Jazz Trio 「Jambangle」 京都店 |
|
コンのおすすめCD エディ・ヒギンズ 「スタンダーズ・バイ・リクエスト〜スイングジャーナル・リーダーズ・リクエスト・ファースト・デイ」 エディ・ヒギンズ(p) 2008年8月東京で録音 ヴィーナスレコード VHCD-1014 2008/11/19発売 曲名 (1st・デイ)VHCD-1014 1)イッツ・マジック 2)イージ・リビング 3)風と共に去りぬ 4)ブルースを歌おう 5)懐かしのストックホルム 6)アイ・ソート・アバウト・ユー 7)あなたのそばに帰りたい 8)マイ・オールド・フレイム 9)ワンス・アポン・ア・サマータイム 10)煙が目にしみる 11)黒と白の肖像 12)イン・ザ・ウイー・スモール・アワーズ 13)私の彼氏 14)思い出の種 15)星影のステラ |
|
エディ・ヒギンズ 「スタンダーズ・バイ・リクエスト〜スイングジャーナル・リーダーズ・リクエスト・セカンド・デイ」 エディ・ヒギンズ(p) 2008年8月東京で録音 ヴィーナスレコード VHCD-1015 2008/11/19発売 曲名 (2nd・デイ) VHCD-1015 1)イフ・ドリーム・カム・トゥルー 2)ダンシング・イン・ザ・ダーク 3)あなたのことはわからない 4)いつの頃から 5)時さえ忘れて 6)ドント・エクスプレイン 7)イル・ウインド 8)イン・ア・センチメンタル・ムード 9)ブランズバーグ・ブルース 10)コルコバード 11)ストリート・オブ・ドリームス 12)タイム・オン・マイ・ハンド 13)マイ・ワン・アンドオンリー・ラブ 14)過ぎし夏の想い出 15)バイ・マイセルフ |
|
エディ・ヒギンズのピアノ・ソロは毎年のように発売されていて、非常に人気を博している。スタンダードを「絶対ソロで演奏してほしい!」というファンの熱い要望で実現した企画アルバムが登場した。ファンの熱い声に応えてスイングジャーナル誌が読者リクエストから選んだ曲(全30曲)を2枚のアルバムに収録した。何時聴いてもエディ・ヒギンズのピアノには癒され、幸せな気分になれることが嬉しい。もちろんエディ・ヒギンズ・トリオの演奏も気分爽快だが、ヒギンズであればソロも聴きたくなる。ファンの心境を上手く掴んで発売のタイミングには心憎いものがある。 ジャズ・ファンを満足させてくれるヒギンズの熟練した大人のプレイが聴くことが出来ることに喜びを感じる。ジャケも非常に美しく魅力的である。今作は余りにも曲数が多いので、一つ一つのコメントは省略するが、どれを聴いてもヒギンズの奏でるピアノはどの曲もが繊細な旋律でクリスタルな響きである。胸にぐっとくる哀愁のメロディをいつもながら可憐にそして豪華に紡いでいくあたり、まさに極上の美しさがにじみ出ている。良く弾んだリズムと軽快にスイングしながら美しいピアノの響きが音場空間に広がる。独創的な美しいピアノの一音一音に思いを込め、実に美しいアドリブで聴かせてくれる。ソフトでありながら力強くスイングするピアノは聴く者に和みを与えてくれるようでもある。 音には哀愁が漂い、素晴らしい表現力においてオーディオ的にも断然優れている。ダイナミックにして繊細なピアノタッチが、何時までも恋をしているような気分で、優雅でそして実に美しいピアノ・メロディを心地よい気分で聴かせてくれている。1stデイ、2ndデイ、いずれにおいても、ロマンティックなメロディで若々しくスイングしていく様子は、まるでジャズ・クラブで聴いているような雰囲気が漂っている。今年76歳ということだが、一日に15曲録音したといわれる。ヒギンズのエネルギーの凄さに驚き敬服する。ヒギンズのピアノを聴くと、リスナーに幸せを運んできてくれるようである。奥深いピアノ・ソロの世界をじっくり味わって欲しい。 |
|
|
|
カプのおすすめCD The Stockholm Jazz Trio 「Jambangle」 ヨーラン・ストランドベリー(p)、パトリック・ブーマン(b)、セバスチァン・ヴォーグラー(ds) 曲名 1)ジャムバングル 2)ジュビレーション 3)リフレクションズ 4)コン・アルマ 5)ディア・オールド・ストックホルム 6)トゥリンクル・ティンクル 7)メランコリー・アルバート 8)移民の唄 9)ウン・ポコ・ローコ 10)オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ザ・ストリート 11)レターズ 12)サンデュ 2007.2 録音 |
|
今回おすすめCDはジャズ・シーンに欠かすことが出来ない名手の作品7曲、スウェーデンのトラディショナル2曲、スタンダード1曲、メンバーの作品2曲からなる、ザ・ストック・ホルム・ジャズ・トリオのデビュー・アルバムです。 5)「ディア・オールド・ストック・ホルム」、8)「移民の唄」は耳慣れたスウェーデン・トラッド曲ですが、前者では軽妙洒脱に奏でるヨーラン・ストランドベリーのピアノ・タッチ、後者では哀愁を帯びた音色のピアノ・タッチで表現されています。 ジュニア・マンス作2)「ジュビレーション」、ディジー・ガレスピー作4)「コン・アルマ」はタイプが違う作品ですが、両者共に安堵感とスイング感を聴き手の心に注いでくれますよ。3)「リフレクションズ」、6)「トゥリンクル・ティンクル」はセロニアス・モンクの個性的な世界をヨーラン・ストランドベリーの研ぎ澄まされたピアノの音色が優美に、温かく響き渡るベースとドラムスのブラッシュが囁き、ムーディーに紡ぎ出されています。バド・パウエル作9)「ウン・ポコ・ローコ」は粒立ちのあるピアノ、軽快なドラム・ローリング、重厚なベースの三位一体のグルーブ感とメリハリのある白熱した演奏に魅了されます。10)「オン・ザ・サニー・サイド・オブ・ア・ストリート」は力強く弾力性のあるベースにスポットライトを当てた聴き応えのある作品です。ベーシストのパトリック・ブーマン作7)「メランコリー・アルバート」はダークな印象、ピアニストのヨーラン・ストランベリー作11)「レターズ」は神秘的な印象を受けました。Cappuccinoが気に入ったのは本作品最後を飾るクリフォード・ブラウン作12)「サンヂュ」軽快な三者の会話の楽しさが心ときめかせます。 心地良い風を受けながらゆったりと休日を愉しんでみては如何でしょうか?耳慣れた楽曲をどのように料理しているのか店内のオーディオで確かめください。ご試聴ご希望の方は店頭スタッフまでお申し付けください。お待ちしております。(^^) |