2009年10月30日 おすすめCDは下記の店舗で試聴できます。 コンのおすすめCD ルイス・バン・ダイク 「風と共に去りぬ」 京都店 カプのおすすめCD Ken Peplowski meets Alan Barnes 「Doodle Oodle」 秋葉原店 |
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コンのおすすめCD ルイス・バン・ダイク 「風と共に去りぬ」 ルイス・バン・ダイク(p)、エドウイン・コージリアス(b)、フリッツ・ランデスバーゲン(ds) 2008年9月オランダ・アムステルダムで録音 M&Iミュージック MYCJ-30484 2008/12/17発売 曲名 1)タラのテーマ(風と共に去りぬ) 2)見知らぬ国より(子供の情景第1曲) 3)ジャンゴ 4)プレリュード第4番 5)ネイチャー・ボーイ 6)セルマ・イズ・ワルツィング・アランド 7)ババーヌ 8)アルマンド 9)アナスターシャ 10)プレリュード 11)ウイズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ 12)エ・ラ・メール 13)バン・バン 14)シシリアーノ |
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クラシックからジャズに転じたピアニスト、ルイス・バン・ダイクの実力と良さがよく表現されているピアノ・トリオのアルバムだ。様々なピアノ・タッチで美しい響きと輝きを聴かせてくれる。 1)「タラのテーマ(風と共に去りぬ)」、「2)「見知らぬ国より(子供の情景第1曲)」では豊かな音調と美しい旋律のメロディで心を癒すようにルイス・バン・ダイクが綴っていく。ゴージャスなアドリブも素晴しいと感動する。正統派でありクラシックにも似た美しい曲のためか、色彩豊かな響きがよくマッチし、リズムはスマートで鮮やかに再現されていく。3)「ジャンゴ」、4)「プレリュード第4番」、5)「ネイチャー・ボーイ」においても、曲それぞれが持っている響きの美しいメロディが、ジャズのリズムによりスマートで鮮やかに再現されている。6)「セルマ・イズ・ワルツィング・アランド」、7)「ババーヌ」は、ピアノ、ベース、ドラムスの一体感とセンス溢れるリズムが見事である。誰が聴いても分かりやすくほのぼのと繰り出されていく。情感溢れ、非常に響きの良い音で奏でられていくのである。8)「アルマンド」、9)「アナスターシャ」は、曲がもっている美しくセンス溢れるメロディを、気持ちのよいジャズのリズムにより、スマートに鮮やかに繰り広げる。10)「プレリュード」、11)「ウイズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ」においても、気持ちが通じ合った三人のプレイヤーの、シンプルでありながら、ひたすら美しい旋律の研ぎ澄まされたその音質が、素晴しい。12)「エ・ラ・メール」、13)「バン・バン」でも、清々しいスパイスの効いた旋律を披露してくれており、まさにバン・ダイクが「リスナーを大切にしていく!」という心使いが伝わってくるようだった。最後の14)「シシリアーノ」においても、バン・ダイクのテクニックの素晴しさは心にくいほどである。聴かせる勘どころをキッチリと抑え、生命力のある新鮮さに満ち溢れ出る音質は「素晴らしい!」と感じずにはおれないものだった。 サウンドはルイス・バン・ダイクのピアノだけでなく、エドウイン・コージリアスのベースも中域から低域にかけて深く沈み込み、エッジも立ち実によくスイングしている。フリッツ・ランデスバーゲンのドラムスだって切れ込みもよく、ドラミングに思わず魅了されてしまう。全体に分厚くメロディを浮かび上がらせているところもオーディオ的に大変優れたアルバムだ。 |
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カプのおすすめCD Ken Peplowski meets Alan Barnes 「Doodle Oodle」 Ken Peplowski(cl. t/sax)、Alan Bernes(alt.t.baritone./sax. cl.)、Martin Drew(ds)、 John Pearce(p)、Alec Dankworth(b) Red Gables Studio 2008.5.1 録音 曲名 1)Doodle Oodle 2)Two Funky People 3)Titter Pipes 4)In Love in Vain 5)Evening 6)Bennie’s Pennies 7)Shady Side 8)Hanid 9)Vignette 10)Ready Eddie 11)Fajista |
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今回おすすめCDは懐かしさに浸ってしまうアルバムです。先ずはタイトルナンバーからのスタートです。1) “ Doodle Oodle “ はPeplowskiのテナー・サックスとBarnesのアルト・サックスでオーネット・コールマンの音階練習のような素晴らしいハーモニーをアップ・テンポで披露。ハンク・ジョーンズ作9) “Vignette “ は円やかでスムーズリーなテナーとアルトの融合にピアノ・ソロがスパイスを効かせます。ジェローム・カーン作4) “ In Love in Vain “ はズーズーが聴こえるテナーとバリトンの音の変化、タメが効いたピアノ・ソロにうっとりします。ベン・ウェブスター作11) “ Fajista “ はテナーとバリトンの掛け合いと調和が軽快に奏でられます。Cappuccinoが気に入った5) “ Evening “ はダークなメロディーにクラリネットとテナー・サックスの掛け合いにドラム・ロールなどを織り交ぜた小粋なチューンです。6 “ Bennie’s Pennies “ では2管のテナー・サックスの掛け合いです。ジョニー・ホッジズ作 ” Shady Side “ は秀逸なテナー、アルト、ピアノが味わい深くメローに奏でます。コールマン・ホーキンス作8) “ Hanid “ 歯切れ良い躍動感、まさにリズムに乗ったドラム・マシーンがスパイスを効かせる中、ピアノ、ベース、クラリネット、ドラムス・ソロへとバトンを手渡す。2クラリネットで赴きの異なる楽曲をpeplowskiが演奏。2) “ Two Funky People “ 10) “ Ready Eddie “ 午後の陽だまりに心地よい風を運ぶ。黄昏時には優しい風を運ぶクラリネットの音色がまったりさせてくれます。前者では、太く弾力に富むベース・ソロ、スインギーで歌心のあるピアノ・ソロにも魅了されます。後者はドラムスの控え目なブラッシュ・ワークに酔い痴れます。 主婦のcappuccinoは一仕事終えた昼下がりに、お勤めの方は仕事帰りにちょっと洒落たパブで芳醇なワインを片手に友と語り合いたくなるような安堵感を齎す小粋で上質なジャズです。管楽器大好きな方は是非音の広がりもお楽しみください。ご試聴ご希望の方はご遠慮なく、店頭スタッフにお申し付けください。お待ちしております。(^^) |