2009年11月06日 おすすめCDは下記の店舗で試聴できます。 コンのおすすめCD メロディ・ガルドー 「マイ・オンリー・スリル」 日本橋店 カプのおすすめCD 前田憲男作品集vol.1 「トレジャーズ」 大須本店 |
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コンのおすすめCD メロディ・ガルドー 「マイ・オンリー・スリル」 メロディ・ガルドー(vo, p,g)、パトリック・ヒューズ(tp)、アンディ・マーティン(tb)、ブライアン・ロジャーズ(ts)、ラリー・ゴールディングス(org)、ラリー・クライン(b)、ケン・ペンターガスト(b)、チャーリー・パティエルノ(ds,per)、バウリーニョ・ダコスタ(per)、ビニー・カリウタ(ds)、ベーン・ギレス(vib)、ビンス・メンドーサ(arr)、ストリングスオーケストラ ユニバーサルクラシック&ジャズ UCCU-1186 2009/4/8発売 曲名 1)ベイビー・アイム・ア・フール 2)イフ・ザ・スターズ・ワー・マイン 3)コンフォート・ミー 4)ユア・ハート・イズ・アズ・ブラック・アズ・ナイト 5)秘密の恋人 6)アワ・ラブ・イズ・イージー 7)レゼトワール〜流れ星 8)ザ・レイン 9)マイ・オンリー・スリル 10)心の奥深くに 11)虹の彼方に 12)イフ・ザ・スターズ・ワー・マイン 13)プリテンド・アイ・ドント・イグジスト |
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前作アルバム「夜と朝の間で」でも紹介したが、メロディ・ガルドーは自転車に乗っていて交通事故に巻き込まれ、後遺症を背負いながら何時も前向きに音楽活動を続けてきたという、まさに奇跡のシンガー・ソング・ライターなのだ。「音楽をやることで人間の強さ及び生きることの喜びとダイナミズムを貰った!」とメロディ・ガルドーは言っている。そのガルドーが静寂にそして情熱を込めて放つ第2弾アルバム。 メロディ・ガルドーはボーカルに加え、ピアノとギターも弾けるという天才肌でもある。まず1)「ベイビー・アイム・ア・フール」では、いきなり繊細な美しいストリングスをバックに、じっくりと哀愁を帯びて語りかけるような味わいがある。2)「イフ・ザ・スターズ・ワー・マイン」は軽快なパーカッションに加えギターの音色と、歌声は深くその魅力が直に伝わってくる。3)「コンフォート・ミー」、4)「ユア・ハート・イズ・アズ・ブラック・アズ・ナイト」においても、ハスキーなボイスは甘くポップな雰囲気を上手く掴み、聴いていても凄く癒される。聴き手の心を優しく包み込むような好印象を受ける。5)「秘密の恋人」でも、胸に染み入るようなスムーズな歌声を聴くと、「幅広い世代の心にも受け入れられるであろう!」と強く感じた。また6)「アワ・ラブ・イズ・イージー」、9)「マイ・オンリー・スリル」においても、美しいストリングスによって、一つのシネマ・サウンドのような印象を受ける。10)「心の奥深くに」、11)「虹の彼方に」では、ガルドーが弾くギターの音色と歌声は、実に開放感があり、小鳥のさえずりと共に清らかに響いていく空間表現がたまらないくらい素敵だ。そして12)「イフ・ザ・スターズ・ワー・マイン」、最後の13)「プリテンド・アイ・ドント・イグジスト」でも生きることの喜びと悲しみの苦難を乗り越えてきたガルドーにしか表現できない正統な歌唱力は、聴いていくに従い強く人の心を掴んで離さないのだ。 |
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カプのおすすめCD 前田憲男作品集vol.1 「トレジャーズ」 原 信夫とシャープス&フラッツ、高橋達也と東京ユニオンfeat.中本マリ、宮間利之とニューハード、全日本オールスターズ、猪俣猛とザ・サード、 曲名 1)A列車で行こう 2)レジグネーション 3)オメガ・インプレッション 4)恋人よ我に帰れ 5)ミスティー 6)直立猿人 7)ドナ・リー 8)テイスト・オブ・ザ・タウン 9)フール・オン・ザ・ヒル 10)今宵こそ 11)ゆりかごの唄 1)〜3)原 信夫とシャープス&フラッツ 4)〜5)高橋達也と東京ユニオンfeat.中本マリ 6)〜7)宮間利之とニューハード 8)全日本オールスターズ 9)〜11)猪俣猛とザ・サード |
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今週、近畿では木枯らし1号が吹き荒れた。秋を満喫するどころか急いで寝具や洋服の冬支度。皆さん、何事も早め早めの準備が肝要ですよ。さて、今週のおすすめCDはジャズ・ピアニストであり、作・編曲家としても名声高い前田憲男60年代後期から80年代のビッグ・バンド全盛期に各バンドに書き下ろしたオーケストラ作品集vol. 1です。1934年生まれ、大阪出身。幼少の頃に父から読譜を学び、独学でピアノを習得。高校卒業後プロ入りし、1955年上京、西条孝之介のウエストライナーズでアレンジを始めた。2009年結成29周年を迎える最高のジャズ・メンを集め結成したウィンドブレイカーズを1980年に結成。現在、大阪芸術大学音楽家教授を勤める傍ら、ピアノ・トリオやピアノ・ソロ活動も続けている。(ライナー・ノーツより引用) ビッグ・バンドは好きなcappuccino。このアルバムを聴いて感じたのは、兎に角エナジー満載。とてもエネルギッシュに富み、其々が鼓舞しあうパフォーマンスが元気を与えてくれます。スターティングの1)「A列車で行こう」2)「レジグネーション」弾けるホーン・セクション、キックするドラムスが最高です!4)「恋人よ我に帰れ」 5)「ミスティー」は‘78モントルー・カジノでの録音。中本マリの英語の発音・声質・歌唱などはいうまでもありません。日本人離れした格好良いジャズ・フィーリングに魅了されました。6)「直立猿人」フリー・ジャズ的というか不協和音が面白いです。8)「テイスト・オブ・ザ・タウン」’68東京厚生年金会館ホールで録音された作品。All Japan Full Band Festivalに特別編成されたオール・スター・ビッグ・バンドです。当時、トップ・プレイヤーのソロ・プレイに感動です。躍動する猪俣猛の白熱したドラムスに圧巻。9)〜11)の猪俣猛とザ・サードはもともと猪俣氏のゴルフ会で集まったメンバーがクラブだけでは勿体というのでバンドを結成したらしい。前田憲男氏が自らピアノ演奏と全曲編曲も手がけました。「本当に自分の出したい音が初めて出た」とコメントされています。10)「今宵こそ」はバリトン・サックス奏者として現在もご活躍の原田忠幸氏のソロ用にアレンジしたそうです。原田氏といえば、大阪・道頓堀にありますJazz club St.Jamesでの魅力的なパフォーマンスを拝聴したことがあります。先日の11/ 2、大阪 ザ・シンフォニーホールで開催されたFujitsu Concord Jazz Festivalにもご出演されていました。ビッグ・バンドのアルバムを聴く場合はどんなオーディオ・セットがいいんでしょうねぇ?ご試聴ご希望の方は店頭スタッフにご遠慮なくおもうしつけ下さい。お待ちしております。(^^) |