広瀬未来と書いて、「みき」と読みます。弱冠20代の素晴らしいトランペッターの登場です。本作A Day In The New Yorkでは6)の” Fry Me To The Moon “ 以外は広瀬自身の作品です。1)” The Interrupter “ と2)”Retro Port “ はアメリカン・ジャズ。中でもニューヨークの香り漂うダークでタイトな作品。ホーン・セクションのハーモニー、ソロ共に上質で超格好良いジャズです。スパイシーに決めるドラムスはcappuccinoお気に入りです。3)” Highway Robbery “ は夜のハイウェイを突っ走っているかの如く広瀬未来のトランペット、百々 徹のフェンダー・ローズによるファンキーなパフォームに魅了されます。5)” Migraine “ は直訳すると「偏頭痛」。乾いたドラムスをバックにホーン・セクションのグルーブが楽しいです。アルバム中唯一のスタンダード・ナンバー6)” Fry Me To The Moon “ では、原曲とはまったく異なる広瀬氏のアレンジ・センスに驚かされます。バラード曲の8)” Lake Champlain “ は広瀬氏の温かいトランペット、ドラムスのブラッシュ・ワーク、弾力があるベースでクールに締めくくります。
:プロフイール: 1984年生まれ。トランペットを嶋本高之に師事。 2000年「関東スチューデントジャズフェスティバル」で個人賞を受賞。高校卒業後プロとして、自己のバンドや宮本直介(b)のバンドなどで活躍。2002年中山正治ジャズ大賞受賞。 2003年、19歳で単身NYに渡る。 2006年帰国、日本各地のライブハウスで演奏。関西ジャズシーンでは若手リーダー格として、イベントやコンピレーションアルバムをプロデュース。 2008年再びNYに活動拠点を移す。 2010年、満を持して待望のデビューアルバム「A DAY IN NEW YORK」をリリース。