2010年09月10日 おすすめCDは下記の店舗で試聴できます。 コンのおすすめCD マンハッタン・ジャズ・オーケストラ 「シング・シング・シング2010〜ベニー・グッドマン・トリビュート」 京都店 カプのおすすめCD ザ・ファイブ・コーナーズ・クインテット 「ジャズ・ヒート ボンゴ・ビート!」 大須本店 |
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コンのおすすめCD マンハッタン・ジャズ・オーケストラ 「シング・シング・シング2010〜ベニー・グッドマン・トリビュート」 デビッド・マシューズ(arr/cond,p)、ルー・ソロフ、ウォルター・ホワイト、スコット・ウエンホルト、ケニー・ランプトン(以上tp)、ジョン・フェチョック、バーチ・ジョンソン、ラリー・ファーレル(以上tb)、デイブ・テイラー(btb)、ジョン・クラーク、ビンセント・チャンシー(以上frh)、トニー・プライス(tuba)、クリス・ハンター(as,fl,afl)、アンディ・スニッツアー(ss,ts)、ボブー・マラック(ss,ts,cl)、スコット・ロビンソン(bcl,cl,bs)、チップ・ジョンソン(b)、テリー・シルバーライト(ds) 2009年12月NYで録音 バーズレコード XQDJ-1015 2010/5/21 発売 曲名 1) シング・シング・シング[2010バージョン] 2) ドント・ビー・ザット・ウエイ 3) メモリー・オブ・ユー 4) ワン・オクロック・ジャンプ 5) フォー・ア・グッドマン 6) キング・ポーターストンプ 7) グッドバイ |
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サウンドの輝きが冴え渡るマンハッタン・ジャズ・オーケストラ(以下MJO)の新作登場である。素晴らしいクラリネットの音色も鮮やかに、ジャズファンを魅了した往年のスイング王、ベニー・グッドマン。ジャズを親しみやすく、アメリカのポピュラー音楽として浸透させた彼の功績は大きい。鬼才デビッド・マシューズが幼い頃から尊敬していたという、ベニー・グッドマンの生誕100周年を飾るに相応しい記念すべきアルバムの完成だ。 MJQの煌びやかな響きがたまらない。 1)「シング・シング・シング[2010バージョン]」2)「ドント・ビー・ザット・ウエイ」、まさに名曲は甦るというが、躍動感たっぷりな豪華なサウンドに背筋が伸び、思わず身を乗り出す。最もポピュラーな3)「メモリー・オブ・ユー」でも、ゴージャスなスイング感とアンサンブルが見事な溶け合いを聴かせる。4)「ワン・オクロック・ジャンプ」では、MJOサウンドが洪水のように押し寄せ、音が弾け飛ぶ。メロディアスなアレンジが素晴らしい。5)「フォー・ア・グッドマン」、アンディ・スニッツアーのサックスは張り出し感があり、明るい。煌びやかで素晴らしいソロを披露してくれる。6)「キング・ポーターストンプ」、ゴッドマンの人気の一曲で、軽快なリズムに乗って、MJOのサウンドが低く沈み込む。最後の曲7)「グッドバイ」、ダイナミックで広々とした空間を感じさせる響きはMJQならでは。音数の多い楽器が三次元にフォーカスされる。大きくうねるようなダイナミズムが実に豪華だ。いつまでも輝きを放ち華やかに終曲を迎える。 MJOの演奏を聴くたびにすごく新鮮な感触を味わえる。マシューズの音作りは冴え渡り、現在の演奏が最高で「今が旬だ!」と思わせる。世界に誇るビッグ・バンドだけに音数も多く鮮やかで、低域から高域までのバランスが良い。音の広がりが目の前に展開するようなリアル感もある。MJOの弾力感豊かな演奏と録音とも見事だ。 |
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カプのおすすめCD ザ・ファイブ・コーナーズ・クインテット 「ジャズ・ヒート ボンゴ・ビート! −ザ・ヘルシンキ・セッションズー」 2010.2.13 フィンランド・ヘルシンキ・カプサッキ・シアターライブ録音 テッポ・マネキン(ds)、ユッカ・エスコラ(tp.flg.)、ティモ・ラッシー(ts)、アンチ・ロジョネン(b)、ミカエル・ヤクブソン(p) 曲名 1)トレイディング・エイツ 2)ホット・ロッド 3)アンスクェア・ボッサ 4)ミッドナイト・イン・トリエステ 5)スキニー・ディッピング 6)スリー・コーナーズ 7)シェイク・イット |
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皆さん、こんにちは。近所の小学校では運動会に向けて児童たちが練習をしています。学校側も熱中症対策を講じているようですが地球規模で真剣に検討しなければいけませんね?猛暑でへばり気味の方も多いかと思います。スタミナ料理と、スタミナ爆発の音楽は如何でしょうか?という訳で今回のおすすめCDは”The Five Corners Quintet “ です。 リッキー・ティック・レコーズのオーナーであるアンチ・エーリカイネンの発案で、50〜60年代のモダン・ジャズ黄金期のサウンドを現在に再現するという企画が生まれ、彼の友人で、ニュー・スピリット・ヘルシンキというニュー・ジャズ/クロス・オーヴァー系ユニットを率いていたトーマス・カリオをプロデューサーに迎え、彼の周囲のミュージシャンたちを集めて録音が行われ、予想外に好評を得る。当時、リズム・セクションはトーマスのプログラミングによって創作されたものだったが、本作品は現メンバーによるライヴ盤です。(ライナー・ノーツ引用)では、アルバムのご紹介とまいりましょう。 スターティングの1)「トレイディング・エイツ」では、ラテン色を利かせたクラブ・ミュージックのようです。ホーン・セクションが心地よくスイングする。2)「 ホット・ロッド」はミュージカルを髣髴させるようです。メリハリを利かせた多彩なスティック捌きが鼓舞します。小気味良いピアノと勇壮なホーン・セクションが織り成すなんとも粋でノリが良いチューンです。3)「アンスクェア・ボッサ」アップ・テンポのゴージャスなボッサです。華麗に舞うパーカシッブなドラムスの白熱効果大。図太く流麗に奏でるテナー・サックス、ノリノリのピアノも聴き応え十分のクラブ・サウンド・ミュージックです。クールダウンして4)「ミッド・ナイト・イン・トリエステ」マレットに持ち替えて、アフロ的なドラムスとダークなホーンとの絡みで妖艶に演出します。抒情詩的なピアノと共にフェイド・アウトします。打って変り、5)「スキニー・ディピング」は陽気でノリノリですが、アーシーさも持ち合わせたサウンドです。クラッピングと共に観客を巻き込みます。6)「スリー・コーナーズ」は重厚にまとめ上げたモーダル・ジャズが魅了します。ロック調ジャズの7)「シェイク・イット」でアルバム最後を飾ります。色んな要素を持つ作品なのでジャンルを問わずお楽しみ頂けると思います。 ご試聴ご希望の方は、ご遠慮なく店頭スタッフにお申し付け下さい。お待ちしております。(^^) |