2011年05月27日 おすすめCDは下記の店舗で試聴できます。 コンのおすすめCD ラリー・ゴールディングス&ハリー・アレン「パリの空の下」大須本店 カプのおすすめCD ピンキー・ウィンターズ「ウィンターズ・イン・サマー」京都店 |
|
コンのおすすめCD ラリー・ゴールディングス&ハリー・アレン 「パリの空の下」 ハリー・アレン(ts)ラリー・ゴールディングス(p,org,vib)ダグ・ウェイス、ニール・マイナー(b)アンディ・ワトソン(ds)ビンズ・メンドーサ(string-arr)ザ・メトロポール・オーケストラ 2011年作品 ビデオアーツ・ミュージック VACA-1425 2011/1/19 発売 曲名 1) 雨に濡れた朝 2)スロー・ボート 3)恋の面影 4)ラッキー・アム・アイ 5)ベニーズ・ドリーム 6)パリの空の下 7) サラダ・デイズ 8)マイルス・アバブ 9) バドズ・イン・ブルーム 10)アイ・キャン・シー・フォー・エヴァ 11)ヴァルス・ダンティン 12)ヘスター・ストリート、1896 13)オンリー・ザ・ロンリー 14)ゼアズ・ア・スカイ・アバブ |
|
日本でも多くのファンを魅了するハリー・アレン。陽気で軽快なリズムに乗り、情感溢れるブロウで斬新な演奏をたっぷりと披露する。彼の分厚く素晴らしいビブラート・トーンは大人心をくすぐるような魅力がある。今回はピアノ&オルガン奏者ラリー・ゴールディングスとふくよかに奏でるザ・メトロポール・オーケストラが加わった。一段と華やいだストリングス演奏がハリー・アレンを品よく盛り立てる。 1)「 雨に濡れた朝」 2)「スロー・ボート」では、独特のテナー・サウンドに大きな魅力を発揮する。朗々と響くサウンドが彼の持ち味だ。3)「恋の面影」4)「ラッキー・アム・アイ」、情感が満ち、心地よいジャズ・フィーリングで粘りのあるテナー・サックスが心地よく響く。ふくよかな音色は繊細でメロディアスなフィーリングとよくマッチする。5)「ベニーズ・ドリーム」6)「パリの空の下」は、軽快にスイングする懐かしい思いと忘れかけているジャズ本来のストリングス・サウンドに心癒される。7)「サラダ・デイズ」8)「マイルス・アバブ」、これまでのハリー路線を継承されている。ラリー・ゴールディングスの音色はどこかしんみりとしながらも、絡み合いで雰囲気を盛りたてる。9)「バドズ・イン・ブルーム」10)「アイ・キャン・シー・フォー・エヴァ」、都会センス豊かな曲を美しく繊細なテナーで繰り広げる。アレンの魅惑的な響きが美しい。その美しさを強調するところがポイントである。11)「ヴェルス・ダンティン」12)「ヘスター・ストリート、1896」、高音から低音部へと駆け抜けるスピード感にただただ圧倒。13)「オンリー・ザ・ロンリー」14)「ゼアズ・ア・スカイ・アバブ」、フレーズの繊細さとハリーのテナーが美しく響きわたる。スケールが大きく、豊かな音が生き生きと響く。 ハリーは21世紀のジャズはどうあるべきか、自分の方向性をキチッと見据えているところが素晴らしい。ハリーには益々目が離せない。 |
|
カプのおすすめCD ピンキー・ウィンターズ 「 ウィンターズ・イン・サマー」 ピンキー・ウィンターズ (vo.)、ジム・コックス (p on 1-7,9-11,12,13 Hammond B3 6,8,12,arr. 1-13)、トム・ウォリントン (b 0n1-3,5-13)、ラルフ・ペンランド (ds on1-3,5-9,11-13& perc.)、 ロン・アンソニー (g. on 2,3,6,11,12)、ピート・クリストリーブ(ts. on 5,7,9)、ビル・リード(vo.support on2) 2010年6月21 & 22日録音 曲名 1)アナザー・リオ 2)あなたに夢中 3)ダブル・レインボウ(薔薇に降る雨) 4)ソー・メニー・スターズ 5)ソ・ダンソ・サンバ (ジャズ・サンバ) 6)小舟 7)ラヴ・ダンス 8)ワン・ノート・サンバ 9)ドリーマー 10)永遠の旅 11)ア・フェリシダーヂ 12)ジェット機のサンバ 13)ザンジバル (日本盤ボーナス・トラック) |
|
鹿児島県のかなり早い梅雨入りに驚いていたら、なんと近畿地方も突入しました。皆さんの地域は如何ですか?通勤・通学・家事にも影響を及ぼす憂鬱な季節を迎えようとしておりますが、心地よい気分にしてくれるボサノバでも聴きながら乗り切りましょう。というわけで、今回のおすすめCDはピンキー・ウィンターズのウィンターズ・イン・サマーです。耳なじみの楽曲も多いのではないでしょうか?では、アルバムのご紹介とまいりましょう。 オープニング1)「アナザー・リオ」はピンキーの低音で少しハスキー・ヴォイスが軽快なピアノと共にウキウキ気分にさせてくれます。3)「ダブル・レインボウ(薔薇に降る雨)」はアントニオ・カルロス・ジョビンの作品です。難曲をさらっと歌うウィンターと温もりのあるギターが良い味を出しています。雨降りの日に合う楽曲かも。セルジオ・メンデス作4)「ソー・メニー・スターズ」はエレガントなピアノと共に丁寧にしっとりと歌い上げます。5)「ソ・ダンソ・サンバ (ジャズ・サンバ) 」、7)「ラヴ・ダンス」、9)「ドリーマー」は芳醇な音色のサックスとピンキーの囁きが優しく響きます。5)はベースとの語らいも面白いです。6)「小舟」、8)「ワン・ノート・サンバ」、12)「ジェット機のサンバ」では、ハモンドB3オルガンとボサノバがマッチするんですよね。6)は涼やかなオルガンとギターが良いスパイス効果になっています。Cappuccinoが好きなのは10)「永遠の旅」です。ピンキーの語りかける歌唱、ベース、ピアノが融合してスッーと心に浸透していきます。11)「ア・フェリシダーヂ 」ピアノが良い味を出してスインギーに仕上げています。本アルバムはお疲れ気味の方にお薦めです。 ご試聴ご希望の方はご遠慮なく店頭スタッフにお申し付け下さい。お待ちしております。(^^) おまけ: ピンキー・ウィンターズのプロフィールを簡単にご紹介します。1931年インディアナ州ミシガン・シティ生まれ。4歳でピアノを始め、フランク・シナトラの歌に夢中になる。15歳頃にサラ・ヴォーンの歌を聴き、シンガーになる決心をした。1960年代初頭、アメリカにボサノバ・ブームが起こるも、ピンキーは子育て中で歌手のキャリアを中断していた。1967年大好きなフランク・シナトラとアントニオ・カルロス・ジョビンが共演したアルバムをきっかけに、ボサノバに心底魅せられたということです。(ライナー・ノーツより引用) |