2011年09月02日 おすすめCDは下記の店舗で試聴できます。 コンのおすすめCD ディック・ハイマン・トリオ「ユア・マイ・エヴリシング」福岡店 カプのおすすめCD Jun Furuya Trio「Home Somgs」大須本店 |
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コンのおすすめCD ディック・ハイマン・トリオ 「ユア・マイ・エヴリシング」 ディック・ハイマン(p)、ジェイ・レオンハート(b)、チャック・レッド(ds) 2010年4月NYで録音 ヴィーナスレコード VHCD-1053 2011/5/18発売 曲名 1)ユア・マイ・エヴリシング 2)フォーティセカンド・ストリート 3)アット・ラスト 4)アイ・ファウンド・ア・ミリオン・ダラー・ベイビー 5)瞳は君ゆえに 6)9月の雨 7)セレナーデ・イン・ブルー 8)会えば会うほど 9)あなたの他には 10)ウィアー・イン・ザ・マネー 11)ビューティフル・ベイビー 12)オールド・マン・マズルカ 13)パープル・ローズ 14)マイ・フェイバリッド・シングス |
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スイング・ジャズの王道を行くディック・ハイマンのアルバム登場だ。アメリカ音楽文化のモダン・ジャズを創造してきた、ディック・ハイマン。何時聴いても力強く美しいピアノはよくスイングしてジャズファンを魅了する。ミュージカル・ナンバーや映画音楽をハイマン独自のスタイルでスイング感溢れるトリオ演奏に仕上げた。 1)「ユア・マイ・エヴリシング」2)「フォーティセカンド・ストリート」、分かりやすいリズムとスイング力。演奏は繊細で、ダンピングの効いたノリのよいピアノがひときわ光輝く。3)「アット・ラスト」4)「アイ・ファウンド・ア・ミリオン・ダラー・ベイビー」、流れるようなリズムと、エネルギッシューな躍動感で始まる。5)「瞳は君ゆえに」6)「9月の雨」、ハイマン独特のスリリングなインタープレイが独創的である。美しくも力強いアドリブとメロディが鍵盤上を軽快に流れる。7)「セレナーデ・イン・ブルー」8)「会えば会うほど」では、ピアノの粒たちが美しく透明な音場に浮かび上がり、静寂な世界に導かれる。ジェイ・レオンハートのベースは重心の低い音が断然魅力である。たっぷりと響く胴鳴りが深く床を這うように腹に染み込む。このような太いベースの豪快な音には、思わずうれしさが込み上げ感激だ。ドラムスのチャック・レッドはハイマンとは呼吸もピタリと合う。実に美しい繊細なシンバル・レガートであり、メリハリの効いた鮮明な押し出しは見事である。しかもレンジの広いスマートでカラフルな演奏が気に入った。 よくスイングしたリズムに惚れ込む。これが現在のピアノ・トリオの音であると強く感じた。 ピアノの美しさとダイナミックで躍動感溢れんばかりの豊かさが表現される。ベースは深く沈み込み、よく伸びる。このスイング・ジャズのリズムが漂うと、自然に緊張感が解れて心地よい。時を忘れしばし聴き入ってしまう。 |
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カプのおすすめCD Jun Furuya Trio 「Home Somgs」 古谷淳(p)、中林薫平(b)、柴田亮(ds)、ゲスト( on 2,4,7):黒田卓也(tp,flh) 、吉本章紘(ts) 曲名 1)True Changes 2)Marginal Mind 3)Traveller's Waltz 4)Home 5)Topology 6)Mother, Son and the Holy Ghost 7)The Cafe 8)The Man I Love |
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皆様、こんにちは。新学期が始まっています。学校ではエアコンが設置されているとはいえ、登下校の熱中症には要注意です。殆どの大学生は9月下旬まで夏休みとか・・・?1ヶ月有意義に過ごして下さいね。さて、今回のおすすめCDは古谷淳トリオ / Home Songsです。黒田卓也(tp,flh) 、吉本章紘(ts)の2ホーンがゲスト参加。ライナー・ノーツでは古谷氏による楽曲の解説が掲載されていますので引用させて頂きました。では、ご紹介とまいりましょう。 スターティングの1)” True Changes “ はコード・チェンジと一般的な変化の2つの意味を表現。三者の繊細でとても美しいハーモニーに魅了されます。続くはCappuccinoが気に入っている2)” Marginal Mind “ です。前衛に黒田氏、吉本氏による2管の参加で重厚なサウンド作り。バックは中林氏のベース、柴田氏のドラムスによるリズム隊がメリハリを効かせた軽快なタイム・キーピング。古谷氏はキレがあるピアノタッチで流麗に走らせます。3)” Traveller's Waltz “ はアメリカのハイウェイを何時間走っても景色に変化がないほどの広大な自然に、圧倒されつつも心にいつも淋しさを感じていたという古谷氏。息が合ったベースとピアノが憂いを見事に表現しています。タイトル・チューンの 4)” Home “ は家路につく時間が好きという古谷氏。状況が変わっても場所が変わっても変わらない愛情を感じる場所が僕にとってのHomeだそうです。重い足取りからHomeに近づくにつれ高揚感が表現されているようです。あなたはどう感じるでしょう?7)” The Café “ はボストンの老舗ジャズクラブでレギュラー出演していた「ウォーリーズ」での思い出を表現したそうです。黒田卓也をフィーチャーしたWally’sへのオマージュです。8)” The Man I Love “ はセンシティブなピアノとベースのエキゾチックな絡みが編み出す妖艶さが素敵です。ハズレ無しの上質なジャズでお楽しみ下さい。 ご試聴ご希望の方はご遠慮なく店頭スタッフにお申しつけ下さい。お待ちしております。(^^) 古谷淳プロフィール: 16歳で渡米、オハイオ州グレンオークハイスクールのビッグバンドGlenoak Jazz Eastのピアニストとしてアメリカやカナダで演奏する。92年ウッディ・ハーマンジャズアワード受賞。その後カリフォルニア州オレンジコーストカレッジに入学、95年バークリー音楽院へ編入。在学中よりプロとしてボストン、ニューヨークを中心に活動を始める。ボストンの老舗ジャズクラブ、ウォーリーズでのレギュラーをはじめ、数々のコンサート、レコーディングに参加。2000年度ベスト・オブ・バークリーコンサート出演。米国アーティスト・ビザを取得。2005年夏、韓国の“Jarusam Jazz Festival”にモンク・コンペティション’97優勝者、ダレン・バレットと共に出演。現在自己のトリオの他、村田憲一郎、大森明、礒見博、佐藤恭子のプロジェクト等に参加。また出身地山梨県においての更なるジャズの普及、後進の育成のため精力的な活動を行っている。 |