2012年02月24日 おすすめCDは下記の店舗で試聴できます。 コンのおすすめCD 寺井尚子&リシャールガリアーノ「リベルタンゴ・イン・トーキョー」福岡店 カプのおすすめCD ビル・エヴァンス「アイ・ウィル・セイ・グッドバイ(+2)」大須本店 |
|
寺井尚子&リシャールガリアーノ 「リベルタンゴ・イン・トーキョー」 寺井尚子(vln)リシャールガリアーノ(accor,bandoneon)ステファン・ロジェロ(double-b)オーケストラ・カメラータ・ドゥカーレ(strings) 2011年9月東京国際フォーラムAで実況録音 EMI ミュジック・ジャパン TOCJ-68096 2011/12/21 発売 曲名 1)リベルタンゴ 2)マルゴーのワルツ 3)鮫 4)オパール・コンチェルト(第1楽章) 5)オパール・コンチェルト(第2楽章) 6)オパール・コンチェルト(第3楽章) 7)メロディセリ 8)フ・レア 9)ラ・クンパルシータ 10)忘却 |
|
ますます進化を続けるジャズ・ヴァイオリンの第一人者、寺井尚子。情熱と官能を秘めた燃え上がる演奏には思わずため息が出る。「リベルタンゴ・イン・トーキョー」は、タンゴの巨匠、アストル・ピアソラに捧げるというストーリーで組み上げられており、いろんな楽曲のアレンジを新しい試みを通して演出している。イタリアン・オーケストラの起用も功を奏し、寺井の拘りが垣間見える作品だ。寺井の感性豊かな表現力が甦るライヴ盤である。 ピアソラの代表曲1)「リベルタタンゴ」2)「マルゴーのワルツ」、ライヴでの力の入れようが分かる。タンゴの情熱的なリズムと哀愁をおびたメランコリーな演奏。ジャズとタンゴをミックスしたような演奏に、なぜか心魅かれる。4)「オパール・コンチェルト(第1楽章)」から6)「オパール・コンチェルト(第3楽章)」まで、切ないヴァイオリンの響きを聴いていると、幻想的な世界へと誘われる。優しさの中にふと凄みも加わる。ヴァイオリンの音色にふさわしいアレンジやリズムを選びとるセンスにずば抜けており、素晴らしい表現力に感服した。7)「メロディセリ」8)「フ・レア」、スケールが大きく深みがあり、ストリングスとのコンビネーションも抜群である。フォローするバンドネオンとの絶妙な絡み合いにも感動した。名曲9)「ラ・クンパルシータ」10)「忘却」、寺井尚子とガリアーノの会話するようなプレイが鮮明に聴こえる。官能的で美しい響きに感動させられる。 ヴァイオリンの伸びやかな音場空間がよく、しっとりとした繊細な空気感を伴って眼前に迫ってくる。クッキリした感触で輪郭もしっかりしている。フォローするバンドネオン&ストリングスの美しい調べには艶やかな質感が宿り、寺井のヴァイオリンとのコンビネーションも抜群である。豊かなボリュームがあり、明解でスッキリとしており、爽快である。 |
|
ビル・エヴァンス 「アイ・ウィル・セイ・グッドバイ(+2)」 ビル・エヴァンス(P)エディ・ゴメス(b)エリオット・ジグムンド(ds) 1977.5.11〜13バークレイ録音:初回プレス限定盤 曲名 1)アイ・ウィル・セイ・グッバイ 2)ドルフィン・ダンス 3)シースケイプ 4)ポ・ドゥース 5)ノーバディ・エルス・バット・ミー(ボーナス・トラック) 6)アイ・ウィル・セイ・グッドバイ(テイク2) 7)ジ・オープナー 8)クワイエット・ライト 9)ア・ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム 10)オーソンズ・テーマ(ボーナス・トラック) |
|
皆さん、こんにちは。この冬最後であろう?大寒波が過ぎた近畿地方ですが、皆様がお住まいの地方は如何でしょうか?外出が億劫になるこの寒さが過ぎるまでの休日、或いは一日を終えたご自身の時間に、アルコールを片手にリラックス・タイムしませんか?というわけで、今回のおすすめCDはバップ・ピアニストのバド・パウエル後に現れ、大勢のジャズ・メンに影響を及ぼしたモダーン・ジャズ・ピアニストのビル・エヴァンス。独自の流れとスインギーさを併せ持つ名手:ビル・エヴァンス・トリオ「アイ・ウィル・セイ・グッドバイ(+2)」です。では、アルバムのご紹介とまいりましょう。 スターティングはタイトル・チューンの1)「アイ・ウィル・セイ・グッバイ」、ハービー・ハンコック作2)「ドルフィン・ダンス」はビル・エヴァンスのキレと透明感が冴えわたるピアノ・ロール、エディ・ゴメスの弾力がある強靭なベース、懐が深いドラミングと三者卓越したパフォームが魅了します。Cappuccinoが気に入ったのは5)「ノーバディ・エルス・バット・ミー(ボーナス・トラック)」、エヴァンスの作品7)「ジ・オープナー」です。エヴァンスの粒立ちが良く歯切れがあるピアノ・パフォーマンスがGreat! 前者はブラッシュ・ワークをバックにエディ・ゴメスのノリノリのベース・パフォームからビル・エヴァンスも流麗なピアノ・パフォームで繋ぎます。後者は豪快なドラム・ローリングとの掛け合いも楽しいですよ。8)「クワイエット・ライト」優美な旋律をムーディー且つゴージャスなサウンドで仕上げています。意味深いタイトルのバート・バカラック作9)「ア・ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム」はスムースリーで心地良いピアノ・タッチです。10)「オーソンズ・テーマ(ボーナス・トラック)」は左手と右手が弾みます。バラード曲も素敵ですが、どちらかというとバップ・サウンド的なピアノ・パフォームが好きなcappuccinoです。あなたは如何ですか? ジャズ・ビギナーさん、ジャズ・ピアノ・トリオ・ファンにおすすめです。ご試聴ご希望の方は店頭スタッフにご遠慮なくお申しつけ下さい。お待ちしております。(^^) ビル・エヴァンスのプロフィール: 1929年8月18日、米国ニュージャージー州プレンフィールド生まれ。本名はWilliam John Evans。最初にフルートとヴァイオリンを学び、6歳の頃からピアノを始める。13歳の時、兄ハリーが組んでいたハイスクール・バンドで演奏。マイルス・デイビスのグループに1958年2月に加入。一年足らずで同グループを離れるが、翌59年にマイルスの作品『カインド・オブ・ブルー』録音の為に一時的に再加入。59年から自己のピアノ・トリオを結成。幾度かのベースとドラムの入れ替えがあった後、スコット・ラファロ(b)、ポール・モチアン(ds)とトリオを結成し、伝説の「リバーサイド四部作」を録音。1961年7月にスコット・ラファロが自動車事故で急死したことが、ビルの音楽活動に多大な影響を与え、一時音楽を断念することも考えたが、ベースにチャック・イスラエルやエディ・ゴメス等を迎えるなど、トリオによる活動を続けた。1973年に初来日。その後も晩年まで精力的に演奏活動を続け、数々のトリオ作品やソロ作品を発表した。1980年9月9日から出演していた「ファット・テューズデイ」で演奏中に倒れ、その数日後の1980年9月15日に息を引き取った。死因は肝硬変、気管支炎、出血性潰瘍とされる。享年51歳。(HPより引用) |