2012年07月27日 おすすめCDは下記の店舗で試聴できます。 コンのおすすめCD 菊池雅章「サンライズ」大須本店 カプのおすすめCD Dick Hyman「You're My Everything」日本橋店 |
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コンのおすすめCD 菊池雅章 「サンライズ」 菊池雅章(p)トーマス・モーガン(b)ポール・モチアン(ds) 2009年9月NYで録音 ユニバーサルインタナショナル UCCE-1131 2012/4/4発売 曲名 1)バラード1 2)ニュー・ディ 3)ショート・スタッフ 4)ソー・ホワット・ヴァリエーションズ 5)バラード2 6)サンライズ 7)スティックス・アンド・シンバルズ 8)エンド・オブ・デイ 9)アップテンポ 10)ラスト・バラード |
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菊池雅章の迫力あるピアノ・タッチとインタープレーが光る。最強の職人肌というべき、トーマス・モーガン(b)とポール・モチアン(ds)が加わり、素晴らしい布陣に興味をそそられる。特にECMレーベルは音質が良いと評価されている。録音技術陣がかなり力を入れ取り組んだことがわかる。線が太く、力強く中央に浮かび上がるような凄い迫力だ。ジャズを愛するオーディオマニアにとって、これ以上嬉しいことはない。 1)「バラード」2)「ニュー・ディ」、最強メンバー、ベースのトーマス・モーガン、ドラムスのポール・モチアンを迎えて見事なまでの協調をみせる。菊池のピアノは十分に真価を発揮する。3)「ショート・スタッフ」4)「ソー・ホワット・ヴァリエーションズ」、新鮮ささえ抱かせるようにブルージーな雰囲気で紡ぐ。何とも云われぬ哀愁をおびた表現が、リスナーを魅惑の世界へと誘う。5)「バラード2」6)「サンライズ」、ベースの重低音とピアノとシンバルが絶妙で、軽快なリズムを刻む。菊池のピアノはこれまでにない一番のリズム・セクションだ。7)「スティックス・アンド・シンバルズ」8)「エンド・オブ・デイ」、ますます鮮やかさが加わり、フォローするベースのトーマス・モーガンとドラムスのポール・モチアンで、更にテンションを高める。心地よいリズム感、躍動感を伴ってスムーズに奏でられる各メロディには、ジャズが持つ哀愁さえも漂わせる。ピアノは美しく流れていく。9)「アップテンポ」10)「ラスト・バラード」、全曲にわたり幻想的で興味深いナンバーが多いので、ただただ楽しく心が盛り上がる。菊池のピアノは新鮮であり、ポール・モチアンの音場空間に広がる多彩なドラムングは、素晴らしい音に彩られる。リスナーを虜にさせる演奏だと好感を持った。 ベースは朗々と骨太な感触で、ドラムスは透明感があり、どんどん鮮度が高まる。シンバルの繊細な響きにも魅せられる。あまりの見事さに気持ちも高ぶり、それが全身に伝わっていく。優雅さの中に豪華な音が加味し、流れの美しさにしばし呆然と聴き惚れた。 |
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カプのおすすめCD Dick Hyman 「You're My Everything」 ディック・ハイマン (p)ジェイ・レオンハート (b)チャック・レッド (ds) 2010.4.26&27 NY 録音 曲名 1)ユア・マイ・エヴリシング 2)フォーティーセカンド・ストリート 3)アット・ラスト 4)アイ・ファウンド・ア・ミリオン・ダラー・ベイビー 5)瞳は君ゆえに 6)九月の雨 7)セレナーデ・イン・ブルー 8)会えば会うほど 9)あなたの他には 10)ウィアー・イン・ザ・マネー 11)ビューティフル・ベイビー 12)オールド・マン・マズルカ 13)パープル・ローズ 14)マイ・フェイバリット・シングス |
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皆さん、こんにちは。全国的に梅雨が明け、夏休みが始まりましたね。お母さんたちはいつもより家事や仕事の両立で大変ですが、上手く自分の時間を作って乗りきって下さいね。というわけで、今回のおすすめCDは、Dick Hyman「You're My Everything」です。ミュージカル映画等の楽曲を多く取り上げた作品ですので、奥様のBGMにされては如何でしょうか?このアルバムを聴いていると、色んな音楽要素が垣間見れるので興味津々になりますよ。ジャズ・ビギナーのcappuccinoですが、トラディショナルな楽曲や耳馴染みがある楽曲ほど、演奏者の技術だけではない表現力と申しますか、センスというのでしょうか、違いが出るなぁと。でも、聴き手がどう感じるかが大切では?これが私が音楽に魅かれる要素なのかも・・・では、アルバムのご紹介とまいりましょう。 Cappuccinoが気に入ったのは、2)「フォーティーセカンド・ストリート」3)「アット・ラスト 」です。前者は力強いベースのビート、ドラムスのシンバルに乗り、ディック・ハイマンが豪快なピアノ・ロールを披露します。三者のグルーブ感が魅了しGreat!後者は、以前このコーナーでご紹介したシンガー:エタ・ジェームスも歌っていました。R&Bバリのパフォームがと〜ってもいいですね。R&Bと即興部分のカラフルな音色が融合します。4)「アイ・ファウンド・ア・ミリオン・ダラー・ベイビー」5)「瞳は君ゆえに」は、コロコロと流麗に流れるピアノ、ドラムスのブラッシュ・ワーク、温もりがあるベースがスインギーに且つ優美に披露します。8)「会えば会うほど 」は、1945年ミュージカル映画「ダイアモンド・ホースシュー」で起用されたバラード曲です。ディック・ハイマンの軽快な演奏の中にも歌心満載のパフォームに魅了されます。10)「ウィアー・イン・ザ・マネー 」11)「ビューティフル・ベイビー」、バラード調が多い本作品の中、アップ・テンポの軽快な楽しい仕上がりです。前者は1933年ミュージカル映画「ゴールド・ディガース」で、後者は1938年映画「ハード・トゥ・ゲット」で起用された楽曲です。ディック・ハイマン作12)「オールド・マン・マズルカ」は、1988年 シェール主演名作映画「月の輝く夜に」のために制作されました。パーカッシブなドラミングをスパイスに妖艶な世界を醸し出します。14)「マイ・フェイバリット・シングス 」は、1964年ミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」で歌われた有名な楽曲です。ディック・ハイマンの夜空に打ち上げられた花火のような即興演奏に圧巻です! ラグ・タイム、スイング、モダン、クラッシック、R&Bの要素がちりばめられた本作品は、オーディオ・ファンの方にもおすすめします。ご試聴ご希望の方は店頭スタッフにご遠慮なくお申しつけ下さい。お待ちしております。(^^) ディック・ハイマン:プロフィール 1927年3月8日米国ニューヨーク市生まれ。多彩なスタイルを習得したピアニストでチャーリー・パーカーからウディ・アレンまで幅広いミュージシャンと共演している。ニューヨークを愛するクラリネット奏者でもある映画監督ウディ・アレンと親交があり、多数の作品で演奏、作曲、編曲を担当している。クラシック・ピアノを学んだ後にテディ・ウィルソンについてジャズ・ピアノを修得。48年にプロ入りし、レッド・ノーボ、ベニー・グッドマンらのコンボ参加後、MGMのセッションなどで活躍、その後はTVディレクターになり、60年代に入るとジャズだけでなくポップスのアレンジャーとして活躍する。オーケストラの編曲や指揮をこなした。(CDジャーナル データベースより引用) |