2012年09月07日 おすすめCDは下記の店舗で試聴できます。 コンのおすすめCD ジョン・ピザレリ「ダブル・エクスポージャー」秋葉原店 カプのおすすめCD マデリン・ペルー「Dreamland」秋葉原店 |
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コンのおすすめCD ジョン・ピザレリ 「ダブル・エクスポージャー」 ジョン・ピザレリ(g,vo)トニー・カドレック(tb,flh)ジョン・モスカ(tb)アンディ・フスコ(as,ts)ケニー・バーガー(bs)ラリー・フラー(p)ラリー・ゴールデングス(org)アーロン・ワインスタイン(vln)マーティン・ピザレリ(b)トニー・テデスコ(ds)ジェシカ・モラスキー(vo) 2011年秋NYで録音 ユニバーサル インタナショナル UCCT-1237 2012/5/30 発売 曲名 1)アイ・フィール・ファイン 2)ハーベスト・ムーン 3)トラフィック・ジャム 4)ルビー・ベイビー 5)アリソン 6)ロザリンダの瞳 7)エリザベス・リードの追憶 8)ドランク・オン・ザ・ムーン 9)雨に歩けば 10)パリの自由人 11)テイク・ア・ロット・オブ・ピクチャーズ 12)アイ・キャン・レット・ゴー・ナウ 13)ダイヤモンド・ガール |
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ジャズ・ギターの名手ジョン・ピザレリが、ビートルズの曲などを交え、原曲の雰囲気を崩さないようジャズからロック系の曲を融合させた。独特の素晴らしいギター・テクニックを披露する。 1)「アイ・フィール・ファイン」2)「ハーベスト・ムーン」、ファッショナブルなギターを聴かせる。リズムと響きの相性がよく、美しい。抜群にいい雰囲気に包まれる。3)「トラフィック・ジャム」4)「ルビー・べイビー」、ジョンの弟マーティン・ピザレリはほどよいダンピングを効かせたベースで、トニー・テデスコは切れのよいタイトなドラムスで、ギターの美しさを上手くフォローしていて気持ちがよい。5)「アリソン」6)「ロザリンダの瞳」、ジョンは各楽器群と歩調を合わせるように、メロディを美しく絡ませる。呼吸がピタリ合って、心が通じていることが伝わってくる。7)「エリザベス・リードの追憶」8)「ドランク・オン・ザ・ムーン」9)「雨に歩けば」、素晴らしい歌心で文句なしのジョンのギター・クインテット。切れのあるリズムと響きは最高の気分を刻む。10)「パリの自由人」11)「テイク・ア・ロット・オブ・ピクチャーズ」、ポップス調でリズム感がよく、スッキリとしているので誰もが楽しむことができる。12)「アイ・キャン・レット・ゴー・ナウ」13)「ダイヤモンド・ガール」、情熱的なギターが深いハーモニーを生み出す。甘く温かみのある歌声も魅力で、躍進するピザレリの妙技はこのニューアルバムに集約されている。これからもジョンの新たなる挑戦が続く。 各奏者のサポートとバランスも非常によく冴え、サウンドは伸びやかで音場的な開放感が味わえる。エレクトリック・ギターの織り成す音質にすごくリラックスできる。ジョン・ピザレリのギターは音像がシャープで目の前に分厚い音空間が出現する。ダイナミックな響きが頼もしい。 |
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カプのおすすめCD マデリン・ペルー 「Dreamland」 1996録音 Madeleine Peyroux(vo.g)Cyrus Chestnut(p)James Carter(ts, b,cl)Marcus Printup(tp)Regina Carter(vln)Charlie Giordano(Hammond B3,harmonium, electric g,Harpsichord,accordion,Mellotron)Marc Ribot(dobro,acoustic g,electric g, banjo)Vernon Reid(electric g)Larry Saltzman(electric g)Greg Cohen(b,marimba)Steve Kirby(b)Kenny Wollison(ds ,perc)Leon Parker(ds,cymbal) 曲名 1)Walkin' After Midnight 2)Hey Sweet Man 3)I'm Gonna Sit Right Down And Write Myself A Letter 4)(Getting Some) Fun Out Of Life 5)La Vie En Rose 6)Always A Use 7)A Prayer 8)Muddy Water 9)Was I? 10)Dreamland 11)Reckless Blues 12)Lovesick Blues |
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新学期が始まりましたね。お天気は今一つすっきりしませんが、皆さん、如何お過ごしでしょうか?お子さんをお持ちのお母さんたち、家族サービスをされていたお父さんたち、お疲れ様でした。良い音楽でも聴きながらまったりしましょうか?と言うわけで今回のおすすめCDは、ビリー・ホリデーの再来と評判を呼んだマデリン・ペルーの「ドリーム・ランド」です。ヒュー・ダンシー出演映画"The Jane Austen Book Club"(「ジェイン・オースティンの読書会」)のエンディング・ロールで流れていた楽曲が、本作品に収録された4)"(Getting Some) Fun Out Of Life"でした。「えっ?これ、歌声がビリー・ホリディーに似ている?そしてとてもインパクトがあるコロコロと弾むピアノ演奏。誰だろう?」と調べたら、歌はマデリン・ペルー、ピアノがあのサイラス・チェスナット。すごくお得な気分になりました。マデリン・ペルーは、1973年ジョージア州アセンズ生まれ。父親はニューオリンズ出身で大の音楽ファン、母親がフランス語の教師だったことからフランスの女性名がついたそうです。歌に関心を寄せるのは、ニューヨークのブルックリンに起居した7、8歳から。父親が家でかけるファッツ・ウォーラー、ルイ・アームストロング、ロバート・ジョンソン、ジョニー・キャッシュらの歌と音楽で洗礼を受けたそうです。両親の離婚後はフランス人の母とフランスに住み、フランス文化も吸収しました。本作品ではジャズという枠にはまらず、アメリカン・ミュージックをお楽しみ頂けるのではないでしょうか?では、アルバムのご紹介とまいりましょう。 スターティングは、1)"Walkin' After Midnight"、馬車にゆられているような錯覚に陥るレイジーなサウンドです。喉に絡みつくような声で伸びやかに歌っています。マデリン・ペルーの作品は、2)"Hey Sweet Man"、6)"Always A Use"、アルバム・タイトルの10)"Dreamland"です。ブルース好きのcappuccinoお気に入りの2)と6)は渋い仕上がりです。10)ではエレクトロニック・サウンドと共にマデリン・ワールドを展開させます。元祖は誰かは分かりませんがノラ・ジョーンズやヤエル・ナイムをも彷彿させます。3)"I'm Gonna Sit Right Down And Write Myself A Letter"、テナー・サックス、ハープシコード、ベース、マリンバとマデリンの不思議な音の世界です。エディット・ピアフでお馴染みの5)"La Vie En Rose"は、フランスの街角でパフォーマンスをしていたというマデリンの姿が浮かびます。アコースティック・ギター、ヴァイオリン、アコーディオンと共にヨーロッパのレトロ感とお洒落感を醸し出しています。4)"(Getting Some)Fun Out Of Life"、8)"Muddy Water"は、サイラス・チェスナットのブリリアントなピアノ・パフォーマンスを堪能頂けると思います。4)は、ピアノ・トリオ&マデリンのギターとヴォーカルが心地良くスイングします。何度でも聴きたくなりますよ。9)"Was I?"は、カントリー要素のある楽しい楽曲です。ベッシー・スミスの作品11)"Reckless Blues"は、白人だとは思えない味わい深い仕上がりです。マデリンとサイラス・チェスナットとのデュオ。サイラス・チェスナットのメリハリを効かせたピアノ・パフォームは健在です。12)" Lovesick Blues"は、マデリンの弾き語りです。才能豊かで美貌も備わったマデリンの世界に魅了されるのでは・・・? ジャズ、ブルーズ、カントリー、ロックと色彩豊かな音楽をお楽しみ下さい。ご試聴ご希望の方は店頭スタッフまでご遠慮なくお申しつけ下さい。お待ちしております(^^) |